新規事業の旅15 必然と偶然

2022年8月25日 木曜日

早嶋です。

必然と偶然

子供が野球に興味があり、今年の夏は自分史上ありえないくらい野球の試合を見ています。甲子園もソフトバンクホークスも。お陰で、選手の名前を少しは覚えたと思います。

高校野球の世界にも、スター選手で勝ち進むチームと、総合力で勝ち進むチームがあります。短期的にはスター選手で勝ち進むことが簡単のように思えますが、長期的に見ると総合力がモノを言います。高校野球の場合は、勝負は毎年1年、本人にとっては在学期間の3年。監督などはその年の成果に応じてスポンサーからの采配があると思うので、やはり1年単位で勝負をしないといけないのでしょう。従い、短期的なゴールを設定して無理を強いられる場面も多々あるのかと思います。

強いチームは、全国の球児にアプローチし選手層を厚くします。そのため野球部100人以上ってのもざらでしょう。高校野球の応援団を見れば分かります。選手と同じユニホームを着た控え選手、試合に出られない選手が一生懸命応援しています。ベンチを入れても流石に多すぎでしょう。なぜにそのようなマンモス有名校にいくのか不思議です。

一方、野球で有名な私立高校からすると、沢山の球児を受け入れ、グランドや練習する場を提供するのはコストです。が、結果、沢山の球児を受け入れ、高校野球の中継やニュースで自身の高校名が露出することで新たな生徒の獲得や原生徒の満足度があり一定の投資効果が在るのでしょう。

人間もアリンコも蜂の世界も2:8の法則が適用できます。上手な球児が100人集まっても2割が目立ち、8割は埋もれます。しかしその8割を常に刺激して2割のパフォーマンスを上げる組織の研究もあります。この取組は高校野球にも随分と導入されていると感じました。

さてプロ野球の世界では。この夏も選手はコロナに苦しめられています。ソフトバンクの選手もここ数日コロナに罹患。2軍選手や普段露出しない選手が活躍しています。というか、いい感じでバッティングして、守っています。スタメンの安定感は感じられませんが、ココぞとばかりに力いっぱいのプレーで成績を残したい感じがバンバンきます。

データで徹底的にランキングされているので、昔みたいに選手の起用を間違うことは少ないのでしょうが、それでも今回のような乱用が起きることで下位の選手にチャンスが周り経験値を高めることができます。そして、監督やファンも知らなかったプレーヤーが力を発揮していることも在るでしょう。一方で、年齢が高い選手や不調な選手は戻れるかの不安もあると思います。が、どちらもプロ。

アルゴリズムで選手を起用することに加えて、今回のように外乱を活用して8割と2割を刺激しまくる。いい感じですね。

既存の企業は、新規事業も既存のエリートを起用しがちですが、既存のワークと新規の取組は全くことなります。どうせ、新規事業に没頭する社員の数が足りないのです。だったら、既存で燻っている社員や成績が下位の社員を集めてどっぷりと新規要因にしてみるなど。ときには冒険しても良いかもしれないですよ。

キットカットの復活劇の際、チームを社長が指揮し、メンバーは成績が優秀でない社員を集めました。結果、ココぞとばかりに力を発揮してくれて、今の「きっと勝つ」にかけた縁を担ぐ商品に見事成り上がりました。合理的な思考の中にも非合理的な思考を取り入れることも新規の取組には大切なのですね。

新記事業の旅(その15) キャズムを超える
新記事業の旅(その14) 必然と偶然
新規事業の旅(その13) ポジションに考える
新規事業の旅(その12) 山の登り方
新規事業の旅(その11) 未だメーカーと称す危険性
新規事業の旅(その10) NBとPB
新規事業の旅(その9) 採用
新規事業の旅(その8) 自分ごとか他人ごとか
新規事業の旅(その7) ビジネスモデルをトランスフォーメーションする
新規事業の旅(その6) 若手の教育
新規事業の旅(その5) M&Aの活用の落とし穴
新規事業の旅(その4) M&Aの成功
新規事業の旅(その3) よし!M&Aだ
新規事業の旅(その2) 既存と新規は別の生き物
新規事業の旅(その1) 旅のはじまり



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