その仕事なんのためにしますか?
私の役割は、ビジネスのモヤモヤをスッキリすること。
なんとなく行っていることの延長や過去に発生したトラブルに一生懸命今の時間を費やす。
そして決まって時間が無いとあせっている。
モヤモヤしている。
その先にあるものは?
いつも問いただすたびに、こたえがない。
つまり、やってもやらなくても一緒だとおもう。
基準がないからモヤモヤする。
基準がないから決められない。
基準がないから、誰から何を言われてもはっきりしない。
昔の戦国武将は大義名分がなければ動かなかった。
が、それがあれば命を授けても果敢に戦場に飛び出した。
儚き命も将来も、運命と死との危険に曝そうとしているのだ。
それも卵の殻ほどの問題のために!
真の偉大さとは、大義がなければ微動だにしないが、名誉が関わるとなれば、たとえ藁しべ一本のためにも、命をかけて立ち上がることだ。
参照:新訳ハムレット
そう、目的が不明だからモヤモヤする。
そこを明らかにすることからはじめよう。
2015年3月 のアーカイブ
大義
企業の価値
企業の価値は何を持って判断するか。ファイナンスでは、今の稼ぎも大切ですが、将来に稼ぐであろうキャッシュを積み上げた価値を、あるいはそのような能力を判断して価値の有無を判定します。この原則は極めて重要です。何故ならば価値ある企業は今の現状に甘んじてはならないからです。今の現状に甘んじることは将来のキャッシュ・フローを細めることになります。したがって価値ある企業は成長しながら存続をしなければなりません。
今の多くの伝統的な企業は過去に作った仕組みによってかろうじて現在キャッシュを生み出しています。しかし将来にわたってキャッシュフローを生み出す努力をするよりも短期的な成果を求める投資家の言いなりになっている企業もいます。
競争環境
競争環境は、適度に商品の質をあげるのであったほうが良いという考え方がありますが、過度な競争によって業界全体が得られる利益を小さくする効果もあります。企業がそのことに気が付けば、ある程度の市場の均衡を保ち、互いに互いの領域に踏み出さないことで利益を最大化することができます。
市場からするとこの状態は都合が悪く、その声に従った企業が均衡状態を崩すことで一気に価格破壊が進みます。結果的に、いくつかの大きな企業が残るものの破壊された価格は市場の値頃感として定着するため、結果的に仕掛けた企業はそのビジネスでも利益が出しにくい状態になります。
あなたの役割は?
ふと、百貨店に立ち寄って目に留まった子供用のサングラスを見て、そこにいた店員さんに質問。「このサングラスは何歳くらいから使えますか?」「あるいはどのくらいの身長だったら大丈夫ですか?」
子供用のサングラスをして、ご機嫌な息子の顔を思い浮かべながら即答で返ってくると思いきや、店員が店員に聞き、数分がたつ。結局、担当者らしき人が来て、返ってきた返答が「子供用です。」
平日の11時頃、店内はほとんど顧客が歩いていないのにサングラス売り場には4人以上の店員さん。さて、いったい自分の役割を何だとおもっているのだろう。そのサングラスは最も目立つ場所に親子のマネキンがつけており、ごく普通の質問にもこたえられないとは。
インフレに備える
失われた20年。日本はデフレに悩まされました。そして今日の日本はインフレを正として、その方向性に舵を取っています。インフレの実態を考えると、資産を現金で保有することは、価値を目減りさせることになります。
日銀は年率2%のインフレ目標を掲げています。これが現実におこると、毎年物価が2%あがります。例えば100万円の商品があるとします。インフレが2%でおこると次のようになります。
現在:100万円
1年後:102万円
2年後:104万400円
3年語:106万1208円
4年後:108万2432円
5年後:110万4080円
6年後:112万6162円
7年後:114万8685円
8年後:117万1659円
9年後:119万5092円
10年後:121万8994円
2%って小さいと思うかもしれませんが、複利が効いてくるのは後半です。20年後には、100万円の商品は1.5倍の価格になっています。
もし資産を現金で銀行に預けていれば、20年で物価が1.5倍になりますので、20年後には今と比較して現金の価値は2/3になることが分かります。これに対して銀行の金利は誤差レベルなので、上記の議論にずれは少ないでしょう。
もしこれがいくつか言われているシナリオのようにハイパーインフレになったら物価は何倍にも上昇します。もし銀行に預金したままだったら資産の実質的な価値は一気に目減りすることになるのです。
インフレがくることが分かっているのであれば、現金を保有するメリットはありません。資産を防衛するのであれば物価上昇に合わせて価格が上がる株や不動産へ投資することが打ち手になります。インフレがおこると日本円の価格が下がる可能性が高く、同時に円安が進みます。従って外貨を保有するという選択肢もあります。現物資産としての金も相対的に取引されるので有用です。
インフレが急激に進めば一時的な混乱のため株式や不動産価格は下落することも考えられますが、株式や不動産の価格は長期的には物価の上昇に収束します。少なくとも現金よりは資産の目減りを防ぐことができます。
戦争の予算とその名残
太平洋戦争の書籍を読んでいて、改めて戦争の費用について驚いた。日中戦争を含む太平洋戦争の総費用額は当時の金額で1900億円。その頃の国家予算は一般会計で27億円程度。つまり、国家予算の70倍近い費用が費やされているのです。現在の国家予算を100兆円とすると、今の金額で7000兆円。
当然、このような金額は市場で調達することは不可能です。そのため国債を発行して当時も資金を調達しています。まぁ、このような状況かですから当然ながらインフレで国民の生活も相当に苦しくなることが考えられます。
そのため国は徹底的な国家統制を行います。今でも日本は沢山の規制に守られていると言われますが、当時の国家統制によってそのベースが出来上がったものも少なくありません。
日用品や生活必需品は価格統制の対象となりインフレに応じて価格を調整することを禁じられます。こうなると企業は利潤を得られなくなります。そこで政府が損失を補填するというからくりが生まれます。これは政府が力を強めることになり、賃金の定期昇給や就寝雇用に対しても政府の意向が強く反映されることになったのです。
なるほど。下請けや企業の系列、終身雇用等々。日本の伝統だと思っていた部分も戦時中に国家が統制した名残がかなりのこってるのです。
経済の成長要因の一つの人口
早嶋です。
経済はなぜ故に成長するか。実際、この問いに対して性格に解を出せるヒトがいたらそれはすごいと思います。学問的にも実際は明確になっていないし、それが明確で在れば、確実に富を生み、それを再現し続けることができるからです。しかし明らかなことは近代化が始まって以来、マクロの視点で見ると経済は成長しているということは言えます。これに準じて世界経済を取り巻くお金の総和も増加しています。
経済学では、そうはいっても経済の成長メカニズムを資本と労働とイノベーションの3つの要素で説明しています。これは端的に言えばその国に投下されるお金と人口が多いほど経済は成長するという理屈です。人口ボーナスなどの現象もこれらがベースとなっているので感覚的にも理解しやすい理屈ですね。仮に、経済が成熟して人口が現象に転じていても3つ目のイノベーション、技術的なモノや考え方によってはまだまだ経済は伸びるという点は、モレをなくすような考え方と捉えることもできます。
この理屈を考えると地球全体では俄然経済は成長します。2013年の人口は70億、2050年に96億、2100年には109億というのが国連経済社会局が予測している人口データです。人口の増加はその地域や国に対しての労働力の投下と考えることができるので人口が増加する地域や国では継続的に更に経済が成長するのです。
地域では、現在42億の人口を抱えるアジアが将来にわたってもダントツ最大人口を維持していきます。そして2050年をピークに減少に転じます。その後、人口の増加のメインは現在10億程度のアフリカに移ります。アフリカの2100年は現在の4倍の40億人に達する見込みです。2100年はアジアとアフリカで90%と2地域でほとんどを占めることになります。
国別では中国とインドです。中国は14億人、インドは12億人。実際はもっと多いという話もありますが、両国の将来の推移は異なります。中国は既に経済の成熟化が始まっており、近年バブルがはじけるとも言われています。人口は2030年の15億をピークに急激に減少に転じます。2100年には11億人まで低下して人口の25%が減少すると言われています。一方のインドは2060年頃まで人口が増加します。そしてその頃の人口は16億人を突破します。
先進国は日本ほどではありませんが、総じて人口減少に転じています。ただアメリカは例外で現在3.2億の人口は2100年には4.6億人になっています。人口増加が経済の成長エンジンの要素の一つだとしたら、確実に世界全体の経済はまだまだ成長します。また、現在の先進国のアメリカは総じて今後の経済も続くということも、上記が正なら言えるのです。
最新記事の投稿
最新のコメント
カテゴリー
リンク
RSS
アーカイブ
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年9月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年5月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年7月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年9月
- 2015年8月
- 2015年7月
- 2015年6月
- 2015年5月
- 2015年4月
- 2015年3月
- 2015年2月
- 2015年1月
- 2014年12月
- 2014年11月
- 2014年10月
- 2014年9月
- 2014年8月
- 2014年7月
- 2014年6月
- 2014年5月
- 2014年4月
- 2014年3月
- 2014年2月
- 2014年1月
- 2013年12月
- 2013年11月
- 2013年10月
- 2013年9月
- 2013年8月
- 2013年7月
- 2013年6月
- 2013年5月
- 2013年4月
- 2013年3月
- 2013年2月
- 2013年1月
- 2012年12月
- 2012年11月
- 2012年10月
- 2012年9月
- 2012年8月
- 2012年7月
- 2012年6月
- 2012年5月
- 2012年4月
- 2012年3月
- 2012年2月
- 2012年1月
- 2011年12月
- 2011年11月
- 2011年10月
- 2011年9月
- 2011年8月
- 2011年7月
- 2011年6月
- 2011年5月
- 2011年4月
- 2011年3月
- 2011年2月
- 2011年1月
- 2010年12月
- 2010年11月
- 2010年10月
- 2010年9月
- 2010年8月
- 2010年7月
- 2010年6月
- 2010年5月
- 2010年4月
- 2010年3月
- 2010年2月
- 2010年1月
- 2009年12月
- 2009年11月
- 2009年10月
- 2009年9月
- 2009年8月
- 2009年7月
- 2009年6月
- 2009年5月
- 2009年4月
- 2009年3月
- 2009年2月
- 2009年1月
- 2008年12月
- 2008年11月
- 2008年10月
- 2008年9月
- 2008年8月
- 2008年7月
- 2008年6月
- 2008年5月
- 2008年4月
- 2008年3月
- 2008年2月
- 2008年1月
- 2007年12月
- 2007年11月
- 2007年10月
- 2007年9月
- 2007年8月
- 2007年7月
- 2007年6月
- 2007年5月
- 2007年4月
- 2007年3月
- 2007年2月
- 2007年1月
- 2006年12月
- 2006年11月
- 2006年10月
- 2006年9月
- 2006年8月
- 2006年7月
- 2006年6月
- 2006年5月
- 2006年4月
- 2006年3月
- 2006年2月
- 2006年1月
- 2005年12月
- 2005年11月
- 2005年10月
- 2005年9月
- 2005年8月
- 2005年7月
- 2005年6月
- 2005年5月
- 2005年4月