
22年の動向
2022年1月5日
早嶋です。
22年1月5日現在の新型コロナウィルスの感染者は2.93億人で死亡者数は545万人、国内では173万人で死亡者数は18,392人(※1)です。デルタ株が夏以降に拡散し欧州では感染者数が再び拡大。秋頃にはオミクロン株が南アフリカから世界に広まりを見せています。
コロナによる景気の落ち込みを底上げすべく主要国は大規模な金融緩和を実施しており、その結果、株式市場には緩和マネーが流れこんでいます。各国の消費者物価指数を調べて見ると20年7月頃より上昇しておりインフレ圧力が高まっています(※2)。
22年はインフレ圧力を受けて各国の中央銀行は利上げに動きつつあります。大きな方向性としては、金融緩和縮小の動きによりドル高基調になると考えられます。日本経済新聞によると、21年7月以降に利上げを実施した国は30カ国を超えています。
これらの背景は、地球温暖化防止におけるエネルギー問題、コロナによる世界的なサプライチェーンの遅延によるモノ不足が重なり生じていると考えられます。
(地球温暖化防止におけるエネルギー問題)
世界的な人口増加によるエネルギー需要のひっ迫に対して、脱炭素の影響が加わり、原油や天然ガス価格が高騰しています。以下、各国での状況を見て見ましょう(※3)。
ロシアでは9月に完成予定だったドイツとロシアをつなぐ天然ガスのパイプラインが未だ未操業で欧州への影響が大きくなっています。その欧州では気象要因により風力・太陽光発電が振るわず、天然ガスの需要が増え、電力危機の状況です。
インドでも石炭価格の上昇で電力需要がひっ迫。州によっては停電が頻発しています。中国も環境対策で石炭火力の発電を抑制しているため、20年9月からは20の省・地域で計画停電を実施しています。また欧州からの石炭輸入禁止措置の影響も在るでしょう。ブラジルでは渇水により主力の水力発電が低迷しLNG調達に乗り出すも需要がひっ迫しています。
中東は石油価格が上がっていることから日米等からの石油増産要請には応じません。増産しなくても利幅が獲得できるからです。日本はここ10年でこの冬場が最も電力需要が厳しい見通しになっています。原油高騰、LNG高騰の影響です。米国はLNG生産能力の限界に達し、不運にもハリケーンが直撃しLNGの生産が停滞しています。米国のLNG輸出が滞ることで他国のLNGひっ迫の要因にもなっています。
COP26などの脱炭素に向けた取組は重要ですが、上記の状況を鑑みると足並みが揃っていないことがわかります。COP26「グラスゴー気象合意」文章の要点は以下です。
・気温上昇を1.5度に抑える努力を要求
・必要に応じて22年度までに30年の削減目標を再検討
・排出削減対策の取られていない石炭火力の段階的削減へ努力
・先進国から途上国に年1,000億ドルを支援する目標未達は遺憾。速やかに達成を。
です。例えば、最後の1,000億ドルの原資はどこがいくら負担するのかなどの枠組みが無く、各国の動きが取りにくい状況にあるのです。パリ協定の1.5度目標に対して、先進国は「維持すべき!」で、途上国は「実現が困難!」という立場です。途上国は先進国に対して「支援が不足している!」と言い、先進国は途上国に「もっと取り組みなさい!」と言っています。先進国は各国の30年目標では1.5度を実現できないので、途上国は上澄みをして欲しいと思っています。途上国は経済成長には石炭火力や化石燃料の活用が必要と主張します。
結果、この状況なので足元では化石燃料への投資が減速され、構造的にエネルギー価格が高騰し、電力不足が懸念され続けるでしょう。各国の大きな方向性は石炭火力と化石燃料の段階的な廃止、ガソリン車からEV車へのシフトに進むのです。
因みに、2018年時点での世界の電源別発電電力量の構成比は38%が石炭、23%が水力、16%が天然ガス、10%が原子力、3%が石油となっています。これらからいても石炭対策は重要ですが、一連のエネルギー事情によるエネルギー単価の高騰とひっ迫はしばらく続くことがわかります。
(コロナによる世界的なサプライチェーンの遅延によるモノ不足)
現在、我々が消費する商品の多くは1つの国や地域で原料調達から製造加工まで行えるほど単純ではありません。様々な原材料や部品を複数の地域や国から集め加工製造して販売されています。そのため一つの地域や国がコロナ対策が出来てもワクチン接種が遅れている国があれば人で不足による原材料調達加工不足が生じ物流が停滞して結果的にモノが不足する状況が発するのです。
21年後半よりコロナとの共存により、電子機器や住居関連の需要が増加しました。しかし物品需要の急激な回復とは裏腹に、原材料や部品。製品の供給不足や遅延が頻発します。現場ではコロナで離れた労働者の確保が追いついていないのです。
供給不足の代表例は半導体です。家電、車、パソコンと様々な商品に組み込みがある半導体の供給遅延は、我々も肌感覚で実感している状況です。更に貿易をする上で船舶やコンテナが不足する自体も影響が大きいです。コロナにより手続きが品雑化しており海上に停滞するコンテナが増えるため回転が鈍っているのです。特に中国やベトナムなどの輸出に関しては時間とコストが増大しています。アジア製の電子危機、家電、家具、衣料品などの世界的な需要増に対応することが出来ず、コロナが見つかり次第中国はすぐに港湾を閉鎖するなどの影響で大幅な乱れが連鎖しているのです。
海上輸送の混乱の原因を考えると、22年に急激に回復するものでは無いことがわかります。また、半導体に対しては需要増が見込まれても生産能力を急激に増強するには莫大な投資が必要なため不足解消にまだ1年はかかると推測できます。
(22年以降の世界で起こること)
コロナから3年目。物品に対する需要は急回復を見せています。しかし、その副作用で原料、部品、製品が供給不足になっています。加えて、海運を中心に物流が滞り、その回復もしばらく見込めない状況です。人手は慢性的に不足しているため価格の上昇と賃金増は今後も続くでしょう。そこに慢性的なエネルギー不足とエネルギーコスト上昇が加わり、全体としてはあらゆるコスト高から回避出来ない状態が続きます。
景気が悪化して失業が増え、購買力が低下し、物品の需要が減るという悪い状態ではありません。しかし、需要が高いのに、供給が不足するという事態に対して本来は企業や店舗は大幅な売上増を期待出来ましたが、それがままなりません。そこでそれらのコストが小売価格に転嫁されインフレが生じる状態になっているのです。変異株であるオミクロンは従来株よりも弱毒性との指摘もありますが不透明な景気の見通しは続きます。
22年以降の最悪のシナリオは、過度な景気対策と上述した状況が続きインフレ圧力が高まる。より一層の2極化が進み経済が混乱する。米国か中国においてバブル崩壊のような症状が起き、世界に波及する。ここに関しては大前研一さんが指摘しているように1918年から20年に起きたスペイン風の世界的流行、その後の過剰な景気対策。そしてその結果、米国のバブル崩壊による世界大恐慌のシナリオになる可能性です。
ハッピーなシナリオはコロナ株がインフルエンザのようになることです。この場合でもインフレ圧力、人材不足、エネルギー高、サプライチェーンの分断リスクは無視できないのでwithコロナ戦略を企業毎に議論しておくことが肝要ですね。
参照
※1 Our World in Data, JHU CSSE COVID-19 Data参照
※2 総務省統計局「消費者物価指数」参照
※3 週刊エコノミスト、週刊東洋経済、日本経済新聞 参照
「知る」「好む」「楽しむ」
2022年1月4日
早嶋です。
儒教の創始者である孔子を祀る霊廟は、全国各地にあるが実家がある長崎にも孔子廟がある。昨日帰省のついでに家族で訪れた。長崎の孔子廟の見どころは何と言っても、等身大の孔子と72人の賢人の大理石像と回廊に掘られた論語だ。
「之れを知る者は之れを好む者に如かず。 之れを好む者は之れを楽しむ者に如かず。」
仕事や遊びにおいて、多数の知識と経験を持つ人は多数いるけれども、実際に好きな人には敵わない。同様に、好きな人は多数いるけれども、楽しんで行っている人には敵わない。そんな内容だ。
2022年、新たな年を迎えて働き方、自分の能力の活用の仕方に対する記事を多数目にした。起きている時間の半分以上の時間を費やして行う仕事。もし、「僕には向いていないのかも?」と思ったら、「そのことを好きになる努力をしているか?」と自問することを勧めたいです。好きになるための方法は「知ること」ですが、僕の経験上、何かを嫌になり投げ出したい人ほど、その取組についての知識が無いのです。仕事に対して「やらされている」と感じている人ほど、その組織がどこに向かい、何故、その仕事が発生しているのかについてのメカニズムを知らない。そのために取組についても「意義」を感じることが出来ず、「好きになる」ことができないでいるのです。
取組が「好き」になれば、その後は「楽しみ」に変わるかも知れない。不思議なことに、あれだけいやいやに行っていることに対して、「知る」ことによって「好き」になることは誰でもできると思うのです。ただ、その後、「好きになるか、ならないか」は若干人によってことなりますが、「知る」ことで、大概のことは「投げ出さずにすむ」と思います。
「学は及ばざるが如くせよ。猶之を失わんことを恐れよ。」
その知識ですが、常に自分はまだまだ十分ではないと謙虚な気持ちを持って学ぶのがポイントです。それから学んだことを失わないように心がけることも大切です。
「知る」ことを「楽しむ」ためには、継続して学び続けることだと思います。「自分は既に十分に学んでしまった。」と捉えると、その瞬間から知識に劣化がはじまります。そのための「謙虚さ」は大切なのでしょうね。そして「得た知識」は、実際に活用してはじめてなんぼの世界。そのためには、その世界で実際に使って試してみて、自分なりの技を磨き続けることが大切なのです。きっと、その取組を行っているうちに自然と「楽しさ」につながってくるのでは無いでしょうか 。
「知る」ことからはじめ、「好き」になり、そしてその事業や取組を繰り返して試行錯誤している中に、気がついたら「楽しんでいる」。このような取組ができるためにも、何でも良いので自分の興味を持って取り組むことを遊びでも、音楽でも、書でも、歴史探求でも、アートでも良いので持っている人は、安易に諦めて、安易に投げ出さないのではないかと思います。
思考の整理
2022年1月2日
早嶋です。
思考の始まりは思い付くことだと思う。何かしならないけれども、ふわーと、アタマの中に何かが浮かんでくる。浮かんできた時に、そのことを記憶して、正確には必要な時に再度脳みそから取り出せる人の割合は実は少ないと思う。そこで、重要になることは、その浮かんできた内容を、脳みそから引き出せなくなる前に視覚化して残しておくことだ。
視覚化する方法は、後でその人がその視覚化された内容を見て、思考を再現できれば問題ない。そのためには、2つの方法がある。一つは言語化、残りは構造化だ。言語化は、様々な言語はあれど、通常は母国語として活用している言葉で残すことだ。日本人ならば日本語で残せば良い。構造化は、自分の思考を図や絵を活用して残すことだ。できれば言語化と構造化を併用することで、必要なタイミングでそれを見た時に思考が再現されやすいと思う。
とここまで書いてみたが、実は、思考を視覚化する作業って、結構難しいと思う。アタマの中で考えたことを文章や絵にする取組を日々行っている人は良いが、意外とかけないものだ。なので日頃からのトレーニングが必要になる。私の場合は、ブログに書いたり、本の脇に絵やメモを残している。絵にする場合はPPTなどのデジタルツールを使っているが、ここ2年はそれらに動画を加えるようになった。いずれにせよ自分で考えた内容を視覚化する作業は慣れとコツが必要だと思う。
視覚化する作業を継続して良かった点は、1つは自分の思考が自分で整理でき、そのことがきっかけで更に発散する、あるいはその逆で収束させることができることだ。つまりアタマの中を視覚化する時に、自分の中で不明瞭な点がわかり、そこに対しては再度深堀りして考えるか検索してファクトを収集することができる。この作業を都度行うことで、おそらく脳みそがちょいとバージョンアップされるのだと思う。この繰り返しを行うことで、本人の意識と関係なく結構価値在る脳みそに仕上がっている。
視覚化する作業の2つ目のメリットは、他社に解説がしやすくなる点だ。先程、価値という言葉を使ったが、思考が価値になる瞬間は、事業の世界では、それを原資に金銭を生むことだと思う。となると、自分の思考を自分以外の第三者に共有して理解頂けなければ価値にならない。あるいは、自分の思考を何らかの方法で第三者に知ってもらう必要がある。そのためのツールは、視覚化になる。
時間と場所と言語が共通であれば、それはその瞬間に言葉によって、その対象の人に話せば良い。がこれは制約が大きいし、後から検索することなどが難しい。そこで、文章や映像に残してデジタル空間に残す作業をしておくことをおすすめする。その内容が価値になるか、ならないかは正直不明だが、これまで継続した中では、それで生計を立てているから価値になっていると断言できる。
何よりも良いことは、その瞬間に考えたことを、将来の自分に簡単に共有することができるという価値だ。テキストの場合は、書籍や記事や原稿など、人から依頼されて書く場合は、流石にフルに公開しないが、自分のために活用する内容は、ブログに都度公開している。その際は、早嶋です。という書き出しを行っている。すると、将来調べたいキーワードと早嶋とセットに検索すると、過去の僕の知識が検索画面に現れるのだ。これは便利だ。
動画の場合は、Youtubeと有料DBに保管していて、検索をかける量がまだ無いし、どのように活用するのが良いのかはよくわからない。が、経営者や管理職の方々と議論していて、その方が不足している知識や関連する事例などを紹介する際に、URLの共有と共に、自分が撮った動画のリンクを一緒に提供することもある。これが直ちに価値を生むかはわからないが5年ぐらい継続すると活用方法が見えて来るかも知れない。
思考の勘所
2022年1月1日
早嶋です。
(帰納と演繹と推定)
思考のツールは、モノゴトを観察し事実や事例から導き出される傾向をまとめて結論を出す帰納。その逆で、一般的、普遍的とされる前提条件を用いて、より個別な、特殊な結論を出す演繹。この2つがベースになり、何かの観察事項から推定することができるようになるのだと思います。その程度にもよりますが、全体感を持って将来のことを考える力は大前さんは、構想と呼んでいます。
帰納と演繹はやや言葉が難しいので、私は具体と抽象と言い、これらを行き来する中で思考が温まり、徐々に転用できるようになると考えています。そして常に全体感を持って考えることで、気がついたら構想力が過去の自分よりは少しはマシになっているのです。
既に5年、10年以上も繰り返し同じような事業モデルで収益を上げている取組は、思考を抽象化して過去をベースに演繹的に考えることで構想することが可能でした。しかし、今の世の中のように、大きな変化があり過去の延長ではどうにもならない場合は、今起きている個別具体なユニークな現場の事象を具体的に観察してその意味を考える、いわゆる帰納的な思考をベースに構想することが大切だと思います。
(ゴールイメージを持つことが構想の始まり)
事業を行っていく際に最も大切な思考は、ゴールイメージを持つことでしょう。しかし、これはいきなり難しくて、この思考をつくることこそが構想です。そのため、はじめのうちは自分でゴールをつくるのではなく、誰かを模倣したり、とりあえず数字や規模を代替的にゴールと捉えて始めることをおすすめします。
自分の中で今を基軸に一定時間経過した後の在りたい姿があれば、現状との自分を比較するとギャップが生じます。これは問題です。そして再度その問題を定義した後に、その問題って、つまりどんなことだろうな?具体的には何を意味するのかな?と整理していき、問題を解決するための鍵はどこに在るのだろうか?と整理します。その後に、ここかな?と思った分に対しては、なんでそれが出来ないのか?あるいは、どうしてそのようなことが起きているのか?と因果関係を特定します。そして最終的に、問題を解決するために解決すべき需要な課題を1つから複数特定して課題とします。そして、最後にその課題を解決するための大きな方向性を整理して、それぞれの細かい具体的な取組を考えるのです。
解決策を示した後は、当然にその取組をどのようなスケジュール感、どのような資源(ヒト、モノ、カネ、時間、情報)を活用して行うかを考え、計画を作り、実際に実行しながら行動と結果を検証します。目的は在りたい姿の実現ですから、この時点で細かくKPIを設定して、そのKPIを達成することが目的にならないように、常に今考えている行動は仮説なんだよね。という意識が大切になります。
経営を行う場合、様々なケーススタディは、自分の思考を整理する際の事例になるので、直近では帰納的、演繹的な思考を強化する勘所になるし、業種業態に関係することなく、様々な失敗成功事例を見ておくことは将来の構想力を強化することにつながります。
そのために、経営戦略、マーケティング、経済、組織論、財務会計などのベーシックな学問があり、それらをツールとして思考を強化する論理思考、問題解決、創造思考などが整備されています。ポイントは、これらをそれぞれ独立の学問で終わらせるのではなく、自分が構想するために、そしてその構想した取組を実現するためのツールなんだという意識のもと、学習したら少しづつ試して自分の武器にすることが大切なのです。
勘所を磨く
2021年12月27日
早嶋です。
毎月、大前研一さんの勉強会に参加し講演を聞く。モノゴトの考え方や視点を学ぶためです。大前さんの考えに対して、自分と違う場合は、その勉強会では自由に質問ができ確認ができるので非常に有意義です。他にも、ハーバードビジネスレビューや数種類の雑誌を読みながらその世界のトップの考え方に触れ、脳みその中で考えの違いをぶつけ、自分で考える習慣を続けています。
その世界に筋を見出すためのトレーニングとして、最も手っ取り早い行動は、実際にその世界のトップの方々を観察し、見て聞いて触れることだと思います。
ワインの世界を目指すならその世界のトップに、料理の世界を目指すならその世界のトップにという具合です。骨董や時計や車や美術品など、高価な造形物に関しても早い段階から見たり、できれば触れたりすると感覚的なモノが研ぎ澄まされると思います。ダイアモンドの輝きもはじめは分からなくても、触り触れ観察し続けると共に違いが分かってくるのです。
ただし、良いか悪いかは最終的な判断は本人が下すものだと思います。比較して、世の中に迎合して金銭を稼ぐ必要があれば、世の中に合わせた方がより収益を上げれる可能性が高まるでしょう。しかしニッチにフォーカスして自身を貫き通すこともビジネスです。今考えられているトップの技を盗むことも、自分の考えや行いを通すことも、要はバランスであり、その適用具合がその人の味になると思います。
自分の考えや行動にこだわる理由は、「勘所」を養うためです。料理も物件も投資条件も案件も。全て人の言う通り動いていたらいくら財産と時間があっても成功しないのでは?と思うほど、世の中良い塩梅で適当な情報が溢れています。理由は簡単で、情報はターゲットを選定することなく万人に万人のテイストで届きます。仮に、自分のテイストに合わせた情報を得るのであれば、そのテイストに合わせるコストが必要です。
それを自分で行うか、金銭の対価として適切なコーデイネーターから得るかです。そして適当なコーディネーターか否かを判断するにもやはり自分の勘所が大切になります。初回は何度か試してみても、少しでも違うかな?と思えば、その違いを自分なりに言語化してみて、他を試してみる。繰り返すことで、その差異の感覚を表現することができるようになります。すると逆に、その分の特化を自分でも行えるようになると思うのです。
勘所、雰囲気、ニュアンス、心象、印象、直感。これらは他人の文章で言語化されたものを呼んで習得しようとしても、なかなか難しい。逆に、一同こんなところか?と自分で悟りを持ってすると、急に在る種の人が書いた文章や言語化されたものが心に飛び込んできます。
結局は自分で努力したもの以外は真に自分に入ってこないということでしょうね。
22年のドルの動き
2021年12月22日
早嶋です。
2021年は、covit-19の影響が全世界、全ての業種業態に広まり子供から大人まで関係なくその影響を受けた2年目の年でした。企業においてはデジタル化が一気に加速し、リモートワークが当たり前になりました。1977年生まれの私にとってもおそらく最もエポックメイキングな年になったと思います。
世の中全体の経済は、去年と比較して回復の兆しに。およそコロナ前の状況に戻りつつあります。一方で、世界のコロナ感染者は2.75億人で死者は536万人、オミクロン株が次のピークを起こしている状況です(21年12月22日現在、our world dataより)。covit-19から丸2年、変異株は感染力こそ高まったものの、弱毒性が確認されており来年には、集団免疫も確立されインフルエンザのような季節性のウィルスになることを望むばかりです。
多くの国々では、今後の経済を回復する目的で市場にキャッシュを回しはじめています。米国ではインフレが叫ばれていますが、その発生メカニズムが従来と異なる点があります。一つはコロナによる影響。2つ目はエネルギー問題、そして米中の関係性が崩れていることです。
まずコロナによる影響ですが、現時点ではコロナの回復が見え始め、長い間我慢を強いられていた人々の需要が旺盛になっているのですが、多くのバリューチェーンがストップしたために商品の供給が不足しています。この理由は、半導体のようにサプライチェーンが分断された影響で回復が遅い部品が様々あり、そのために製造が出来ない状態が続いていること。そして、輸入品においては各国のゲートを効率的に通過することが出来なくて海上や国境の前で待ち行列が出来ていること。この2点です。結果的にデマンドプル、つまり需要量の増大に供給が追いつかないために物価の上昇が起きているのです。
2つ目ですが、エネルギー問題が絡んでいます。各国は一連の異常気象を念頭に2040年から2050年の間に相当ハードな目標設定を行っています。結果的に従来のメインディシュだった化石燃料の生産量を絞り込み、エネルギー価格が高騰、これがまた生産を圧迫する結果になっています。当初、クリスマス需要に対して、商品が追いつかない状況は米国のみの報道でしたが、今は日本含めあらゆる国々でその現象が観察されています。
更にコロナの前から続いている米中の争いが加速しています。米国全トランプ大統領の4年間に中国からのサプライチェーンにメスを入れたために、それまで最適化されていた均衡が崩れ、結果的に部品の調達がかなり不安定な状態になっていました。製造業は部品が一つでも不足するとラインがストップされ再開できません。中国からの電子部品等の調達を否定すると多くの電子製品に影響が出て、結果グローバル企業のサプライチェーンが寸断。その下流であるローカル企業にも多大なる影響が出ているという現状なのです。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は「22年末には利上げに適した状況に」と金利を上げる方向性を示しています。各国も上述の理由からインフレ気味ですから、過去の歴史を見ても米国の金利上昇に応じて世界中の人が資産をドルに突っ込む動きが加速すると思います。すると相対的に弱い国の通過は極端な話、暴落していくでしょう。
現場の組織と評価を見直そう!(店舗事業4)
2021年12月21日
早嶋です。
見かけの仕組みを良くしても、顧客の満足度はあがりません。
先日、ピアノを買いに行きました。電子ピアノです。諸事情から購入したくなり、妻が調べてとある店舗に在庫の確認連絡を。ネットで購入しても良いのですが、既存のピアノの代替で、今のピアノとは別の部屋に置く目的からキータッチを実機で確認したかったのです。
電話口に出たお店の方が、色々な質問をしてくれて、随分と沢山の情報を提供しました。そしてその日の午後にショップに来店することに。で、店舗に行くとその方は、別の仕事で不在。別の店員に状況を説明するものの、その電話の対応は全く店舗で共有されていません。店舗のスタッフは4名程度おり、人手が不足している状況でも有りません。
私の仮説ですが、店舗店員が情報共有していない理由は、個々のポイント稼ぎが背景にあると思います。自分が接客した方からの売上により、自分の成績が左右する。その場合、インセンティブは個人につくので、組織で対応することなく、自分の都合でモノゴトを考えがちです。
20年前のように、店舗来店と接客が大きな因果で売上に直結した次代もあったでしょう。でも現在は、ネット、SNS、来店、イベント、チラシ等、ありとあらゆるコンタクトポイントが存在しており、来店時には顧客が既に情報武装している場合も大いにあります。興味を持って調べている顧客に様々な角度から対応できる店舗スタッフもそうそういません。そう考えると店員が貢献する分量も20年前と大きく異なっています。
もちろん、ITを活用して個人のIDをベースに購買前と中、そして後の追跡をしている店舗は別でしょうが、多くの伝統的な店舗事業はまだまだそこのレベルにいきません。
しかし、多くの店舗事業は一部デジタルマーケティングを導入しており、店舗ではDX対応をしよう!と少なくとも掲げています。その場合、顧客の動線を鑑み、KPIとして店舗スタッフの売上に比重を置くことは無意味です。顧客が店舗に行った際の体験に不具合が生じるからです。むしろ店舗は来店した顧客が気持ちよく買い物体験をすることに集中すべきなのです。そうすると個人のKPIに接客した顧客の売上を設定することは愚の骨頂になるのです。
理想は、電話を受けたAと店舗で偶々接客をしたBが情報を連携して、顧客が望む接客をすることです。この理解がなければDXとかIT機器に投資をしても、顧客体験が高まるどころか低下をまねきます。
今の組織や評価軸は10年以上前の仕組みを脈絡と受け継いで見直しをしてない場合、今の戦略に対して大きなギャップがあることを認識して整備し直すことをおすすめします。
イノベーションUP研修(福岡県・長崎県 市町村職員合同研修)
2021年12月16日
本ページは、福岡県・長崎県市町村職員合同研修向けのページです。
「気づく」「考える」「行動する」をテーマに、福岡、長崎における地域の問題発見と解決に向けて思考力と実際の行動を強化する研修です。2022年2月3日、4日の研修の参加者は以下の動画を見て事前準備に取り組んで下さい。
(ガイダンス)
今回の研修参加者向けのガイダンスです。今回の研修の目的、研修の概要、事前課題について解説しています。
ガイダンス動画は、こちらをクリックください。
(動画視聴)
互いの地域の現状や課題を客観的に捉える目的で、企業の企画担当者やコンサルティング会社のトップコンサルが必須として身につけている論理思考の動画を見て理解を深めて下さい。特に、問題解決思考は、今回の「気づく」「考える」「行動する」の肝となる考えで、当日2日間のワークショップでもその考え方を活用して議論を深めていきます。
論理思考の基本的な概念を解説して、重要な3つの視点、ゼロベース、モレなくダブり無く考える、仮説の考え方を整理しています。講座は①から⑤までの5回シリーズです。各回15分〜25分程度の内容です。
論理思考の活用
論理思考の必要性や仕事を行う際に意識して習得すべき思考法や態度について整理しています。将来の社会や組織について問題を定義して解決するリーダーになるためには、コトの壁に加えて、ヒトの壁と、マインドの壁を突破することが大切です。論理思考を徹底的に鍛えることで、今後は全く他の分野に対しての転用する技術も高まります。
問題解決思考
論理思考はツールにしか過ぎません。将来の社会を変革して組織をリードしていくためには、目的意識を明確に持ち、自分たちやチームで解決すべき問題を正しく定義することが大切です。論理思考を強力な武器として使用するための目的と考え方を示します。
ゼロベースで考える
思考は思いつきから始まります。アタマを使うためには、苦労して、時間をかけて意識することが大切です。そのときに使えるパワフルなツールはずばり、「それは本当か?」という質問です。地域の課題を考える際も、「Why」を問い続けて下さい。
モレなくダブリなく考える
思いつきの思考を意識して、全体を捉える考え方です。モレなくダブりなく考えるための思考方法やMECEの作り方、そして思考やモノゴトの構造化について理解を深めます。散漫する地域課題を図解化して整理する際のヒントになります。
仮説を立てて考える
全て正しいと考えないで、現時点で正しいかもと捉える思考方法です。仮説思考を活用することで、初めての取組や、考えたことも無い概念に対しても、恐れを抱かないで立ち向かうことが可能になります。地域課題に対して仮説を立て行動しながら検証する方法の理解を深めて下さい。
(事前レポート)
当日2日間のワークショップでは、研究テーマでもある『各県の交流人口増加に関する課題』について徹底的に議論を繰り返します。動画を見て、参加者の皆さんなりに考える現時点での課題と対応策について考えを整理してきて下さい。分量としては、各自任せますが、分からない方は、A4用紙で2枚程度にまとめて頂ければ結構です。また、当日、調査したり、議論する際に必要な資料があれば、別途各自の判断で準備下さい。
(講師の紹介)
こちらは今回の講師の紹介ページです。
自己紹介動画はこちら。
講師が関与する会社のWebページは以下を参考下さい。
戦略策定と実行支援はこちら(ビズナビ)
M&Aの実務はこちら(ビザイン)
M&Aアドバイザーの教育機関はこちら(JMAA日本M&Aアドバイザー協会)
スイス高級時計のParris DaCosta Hayashimaはこちら
階層をなくして見よう!
2021年12月15日
早嶋です。
DXもしかり、イノベーションもしかり、新規事業も然り。実現すると同時に今の組織をリセットすることも始めないといけない。
組織は考えて見れば、遅効的に完成されます。組織作りは3年、5年、10年と時間がかかりますので、今の組織の形態で将来に向けて新しいことを取り組むとかならずギャップがでる。これは考えて見ると当然のことなのです。今の組織は過去3年、5年、10年頃前に理想とされていた組織の形態で、確実にそれは時代遅れになっています。
10年以上前は組織におけるコミュニケーションコストやデータを蓄積するコストは高く、コンピューターを活用してコミュニケーションやsh組み作りはまだまだ今のように柔軟ではありませでした。そのため組織の間にマネジメントを噛まして指示と命令と行動のフィードバックと教育に関して担う役割はありました。
しかし徐々に人を介して行う仕事がコンピューターを活用することで、これまで1人で7名程度しか把握できなかった従業員の状況をその数倍から10倍程度は楽に管理ができるようになります。そして仕事のスタイルも従来のように蓄積した知識と経験を活用してじっくり取り組む業務が減り、新たな取組をしながら都度学習してキャッチアップするような業務も増えてきました。
このような業務をこなす中、10年前の組織のように、部長がいて課長がいて係長がいてリーダーがいて担当がいるという複雑多重なヒエラルキーはどう見ても機能しません。部長がアップデートできない人種であれば、課長も係長も現場の担当が抱えるトラブルや方向性に対しての理解は不可能でしょう。それでも多重構造のヒエラルキーを重視するのは部長や課長のエゴであり、実際は自分もそのエゴを理解しているけど、自分の存在価値がなくなれば給与やポジションも無くなってしまうと理解していると思います。
現在のような不確定な仕事をする場合、リーダーと担当者のフラットな関係で十分です。そして、プロジェクトが終われば、そのチームは解散して、必要に応じてまた集まればよいのですから。そう考えると、役割が高いか低いかは関係なく、そのプロジェクトに応じて能力が適切か否かでチームを結成すると良いと思います。すると結果的に社内か社外かの人材は関係なくなります。
ひところ昔と比較して、自由に個々人がつながりここにコミュニケーションを取れるよになってきたので、皆がプロとして働くことで社員とかそうではないとかの枠組み自体が不要になるのです。
【動画】IR西九州様向けページ SS店舗マネジメント 2021年
2021年12月13日
こちらはイデックスリテイル西九州様向けのページです。
6月のワークショプ前までに、以下の動画を視聴して、事前課題に取り組んで下さい。PWは別途事務局より連絡があります。
当日のワークショップは、事前課題を中心に議論&理解を深める取り組みを実施します。
SS店舗管理_1_商圏分析編
1回目の事前動画です。SS店舗運営の基本である商圏分析の基本的な考え方について理解を深めます。
SS店長管理_2_売上実績分析編
2回目の事前動画です。自社の売上について分けて分析する。目標設定をする際のヒントを整理しています。会社から設定された目標や数値がある場合は、そちらの数字に合わせて目標を設定し、事前課題に取り組んで下さい。
SS店長管理_3_プロセス管理編
3回目の事前動画です。自社の売上を細分化したあと、その数字を達成するための結果目標、通過目標、行動目標を設定するためにプロセス管理の考え方を活用します。
SS店舗管理_4_スタッフ管理編
4回目の事前動画です。プロセス管理を行う際は、部下の教育を交えながら立てた計画の検証を進めていきます。教育の仕方と検証の仕方を理解します。
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