勘所を磨く

2021年12月27日 月曜日

早嶋です。

毎月、大前研一さんの勉強会に参加し講演を聞く。モノゴトの考え方や視点を学ぶためです。大前さんの考えに対して、自分と違う場合は、その勉強会では自由に質問ができ確認ができるので非常に有意義です。他にも、ハーバードビジネスレビューや数種類の雑誌を読みながらその世界のトップの考え方に触れ、脳みその中で考えの違いをぶつけ、自分で考える習慣を続けています。

その世界に筋を見出すためのトレーニングとして、最も手っ取り早い行動は、実際にその世界のトップの方々を観察し、見て聞いて触れることだと思います。

ワインの世界を目指すならその世界のトップに、料理の世界を目指すならその世界のトップにという具合です。骨董や時計や車や美術品など、高価な造形物に関しても早い段階から見たり、できれば触れたりすると感覚的なモノが研ぎ澄まされると思います。ダイアモンドの輝きもはじめは分からなくても、触り触れ観察し続けると共に違いが分かってくるのです。

ただし、良いか悪いかは最終的な判断は本人が下すものだと思います。比較して、世の中に迎合して金銭を稼ぐ必要があれば、世の中に合わせた方がより収益を上げれる可能性が高まるでしょう。しかしニッチにフォーカスして自身を貫き通すこともビジネスです。今考えられているトップの技を盗むことも、自分の考えや行いを通すことも、要はバランスであり、その適用具合がその人の味になると思います。

自分の考えや行動にこだわる理由は、「勘所」を養うためです。料理も物件も投資条件も案件も。全て人の言う通り動いていたらいくら財産と時間があっても成功しないのでは?と思うほど、世の中良い塩梅で適当な情報が溢れています。理由は簡単で、情報はターゲットを選定することなく万人に万人のテイストで届きます。仮に、自分のテイストに合わせた情報を得るのであれば、そのテイストに合わせるコストが必要です。

それを自分で行うか、金銭の対価として適切なコーデイネーターから得るかです。そして適当なコーディネーターか否かを判断するにもやはり自分の勘所が大切になります。初回は何度か試してみても、少しでも違うかな?と思えば、その違いを自分なりに言語化してみて、他を試してみる。繰り返すことで、その差異の感覚を表現することができるようになります。すると逆に、その分の特化を自分でも行えるようになると思うのです。

勘所、雰囲気、ニュアンス、心象、印象、直感。これらは他人の文章で言語化されたものを呼んで習得しようとしても、なかなか難しい。逆に、一同こんなところか?と自分で悟りを持ってすると、急に在る種の人が書いた文章や言語化されたものが心に飛び込んできます。

結局は自分で努力したもの以外は真に自分に入ってこないということでしょうね。



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