早嶋です。
会社に入って何年目までが新入社員ですか?という問に、
1年、
2年、
3年まで
という回答が帰ってきました。ばらつきはあるものの、3年以上いる社員はそれ以外、つまり中堅社員ということになります。
では、新入社員と中堅社員との違いは何か?と捉えた場合、あまり明確な定義が在りません。もし、僕が定義するとしたら、主体性が高まった、或いは出た時点で中堅社員で、それを積極的に会社の方向性に結びつけることができる時点で管理職なのかなと思います。
全ての仕事において考え始めると、変わります。一方で全てを与えられ、やっつけ仕事と意識した瞬間、改善どころか、その仕事にボロが出てきます。何のために行っていて、自分の役割は何なのか?それらを明確に意識して日常の仕事を取り組む人の顔つきは変わってきます。
つまり、自分ごととして仕事を取り組む瞬間です。仕事において自分ごととして捉えることができる社員は、自分の仕事のみならず、いろんな場面や状況でも仕事と結びつけて考えます。結果、あらゆる視点から物事を捉え直すので、たとえ単調な作業でも改善が見いだせるのです。
2017年10月 のアーカイブ
自分ごとで捉える中堅
役割
早嶋です。
定期的に特定の経営者と話をする仕事をかれこれ10年以上続けている。思うことは、コンサルや外部の人に任せっきりの社長は当たり前だが伸びしろが少ない。やはり実際に失敗し、自分ごととして取り組んで身につけてきた人は偉大だ。そのような経営者は、定期的に自分のアタマを整理する目的でコンサルや外部のネットワークを活用している。
ある程度の金銭を払うことで時間を互いに確保する。予定を優先してスケジュールを組み定期的に、先のコトを考え検証する。従って、考えていることを行動に移し、そこからのフィードバックを継続するので自ずと目指す方向に近づく。意外と一人ではやりづらいということがわかっているのだ。だからと言って、その相手が誰でも良いわけでは無いと思う。
我々の役目は実行部隊でもなく、お金を出せば結果を手に入れることを保証する部隊でもない。試行錯誤しながら、その要因や視点を広げ、精度を短期間で高める役割なのだ。試行錯誤する際も、あれこれ可能性や選択肢を示すことで、組織単独で行うよりも精度は高くなる。
仕事も趣味も、自分で経験し失敗する。だからこそ的確な視点の提供がしみてくる。同じ言動でもタイミングや経験を鑑みながら適宜提供方法を変える。10年以上行っていて、理論や理屈の大枠は変わらないが相手が人である以上、提供の仕方とタイミングと分量が非常に重要だということがわかっている。
経営者の時間の使い方と人生ハック その1
早嶋です。
仕事がら様々な経営者とかなり濃密な時間を定期的に過ごすことが多いです。その中で必ず伺う質問があります。1日の平均的な時間の使い方や人生ハックについてです。
今回の経営者の時間の使い方と人生ハックは、地方都市で製造業とサービス業を国内外で展開されている経営者です。
朝は5時前後に目覚め、まずは5分程度の座禅を行い瞑想をする。瞑想する内容はその時々に応じてバラバラで毎日僅かな時間でも繰り返すことで仕事や思考の整理を行い、生産性を上げる原動力になっている。その後、適度に体を動かし筋トレと散歩を行う。散歩に関しては、毎日1万歩を目安にしており、活動量が少ない場合は、意識的にオフィスを歩き回ることもある。
次に朝食を食べる前に読んでいる本の整理やまとめをする。毎日することで継続的なインプットと整理することで自分の言葉に落として内在化の効果が得られる。
移動時間はほぼほぼ音声のコンテンツを聞いている。内容はニュースであったり、英会話であったり、その時々に興味のあるコンテンツ。
食事は、3食で間に完食をせず、若い頃のように沢山食べないで少しお腹が空いている状況を作っている。
それから日々考えたことをエクセルに時系列でメモを残している。月単位を一枚のシートに書き、毎日考えたこと、気づいたこと、知ったことなどを合間合間に記録している。ここでもアイデアの整理やアウトプットを行っている。
やはり基本は、朝、継続、そして何かに対しての強烈なこだわりが成功している、成長している経営者に共通のポイントですね。
ニーズとウォンツを切り分けた提案が大切
早嶋です。
世の中に±0というものがあるとします。可でも不可でもない状態です。問題解決において、いま±0の状態よりも悪い状態になっていたら現在問題と言って、その場合は現状や原因を徹底して議論して±0の状態に向かいます。一方で、±0よりも良い状態で更に上を目指す場合、どのようになりたいかという将来の姿を具体的に議論して、現在とのギャップを埋めることを考えます。この場合、将来問題と言います。
現在問題と将来問題。今置かれている状況に応じて、アプローチが異なります。
マーケティングに当てはめて考えてみます。今、±0よりも下の状態あるとき、人は充足したいと思いますので±0を目指します。ここをニーズと称します。ニーズの特徴は実際は現状でも良いのだけれども、何かしらの外圧によって良くしなければならないと感じている状態です。一方、その対極はウォンツです。既に満たされている状態から更に高い状態に向かいたいという欲求です。こちらの場合は、どちらかといえば自分からどんどん積極的に目指したい気持ちが強いです。
政府が法規制等でこれまでのルールを変更したとします。例えば省エネの法案が改案され、何かの基準値がこれまでよりも厳しくなったとします。企業は、法規制がなければ積極的に数値を高めるインセンティブは湧きにくいです。社会的に何か特別に取り組んでいる企業は別として、できれば最低限のコストで商品を開発製造したいと考えるからです。しかし、政府の言うことに逆らえば、その地域や国での経済活動を中止することを意味します。この場合、その企業が規制に対応する欲求はニーズとしての取り組みになります。
ニーズの特徴は、最低限の状態になることが前提で、それ以上でもそれ以下でも不要です。ピシャリ±0になれば良いのです。しかも積極的にそれを進めたいわけではないから規制に対しての取り組みは通常最低限のコストで行いたいと考えます。
ここまでは当たり前の話ですよね。しかし、いざこのような企業に何らかの解決策を提供しようとすると、その企業は常にもっと良いもの、最高の品質、最高の付加価値をつけて提案しよう!となります。結果、その分だけ価格やコストが高くなり、提供されれ側からするとただただ高い!となるのです。
この構図、日本の伝統的なメーカーでよく観察されます。戦略立案する際に、マクロの分析を行います。PEST分析などのフレームを使うと、政治的な要因や法規制により、今後のビジネスチャンスを見出すことが多々あります。それに向けて企業は自社の強みを最大限活用してソリューション提案をするのです。が、この場合、ニーズ的な欲求だということを意識していません。思いっきり±0を超える提案をするのです。提供する側が冷静になれば、顧客が求めているのはニーズだということは周知の事実。したがって、相手のゴールのちょっと上くらい、つまり±0よりも若干プラス程度の提案をすることがベストです。すると価格も高くなりにくいため、値段が高いのよ、提案はいいけどね。という20年以上繰り返される返答もなくなると言うものです。
ニーズ的な商品提案が多い法人企業の営業は、近年、伝統的なメーカーのシェアが奪われ、小さい規模の専業メーカーが勝っています。その理屈も上記と同じようなことです。専業メーカーは、法人企業のバリューチェーンにべったり張り付います。従って、どの程度のスペックレベルまでは最低必要で、それ以上は不要であることを見抜いています。そこであえて廉価な機能で提案して、相手がリーゾナブルと思う価格を提示しているのです。
これに対して伝統的なメーカーは、あそこは技術力が低くて値段が安いと一蹴します。しかし、実際コンペになると価格で負けたと言い訳をするのです。しかしこのような寸劇は2000年当時、私がメーカーに勤めていた当時から繰り返し起こっていました。それでも学習しない伝統的なメーカーは、本当にあるいみすごいのです。
※ニーズやウォンツに関する他の生地はこちら
http://www.biznavi.co.jp/blog/archives/3226
http://www.biznavi.co.jp/blog/archives/808
http://www.biznavi.co.jp/blog/archives/652
http://www.biznavi.co.jp/blog/archives/312
事業部長間のコミュニケーション
早嶋です。
事業部、もしくは大事業部制を取っている企業で良からぬ雰囲気になっている場合、事業部長同士のコミュニケーションが極めて悪くなる傾向があります。
これは、社長を5年、10年かけてトレーニングし、最終的には誰がそのポジションになっても良い制度があるのではなく、現行の事業部長が最もそのポジションに近いという仕組みを作ったことが一番大きな背景になるとおもいます。
したがって、事業部で成功している部隊は主導権を持ち、最も社長のポジションに就きやすくなります。もし、そのような状況で何か悪いことが起きたり、その予兆となる出来事があれば、将来のポジションに影響があると考え、事業部感でもみつに連絡を取らなくなります。過去に、状況が悪い事業部は清算の対象、もしくは売却の対象となりグループを離れると刷り込まれたのがあるのかもしれません。
上記の物差しになるのが事業部長の会話に対して、部下が参加する頻度です。本来ならば直接コミュニケーションすると良いことでも、上記のような理由から間接的に話がなされます。
例えば、事業部長から部長、課長、グループリーダーと話が降りてきて、所属するチームで議論され他の所属のグループリーダー、課長、部長と話が昇り、最後に隣の事業部長にようやく話が通る。当然、時間がかかるし、内容が途中ですり替わっている、あるいはひどい場合は消えていくことも考えられます。
20年前はコミュニケーション媒体が整っていなかったので、上記の伝言ゲームは有効だったかもしれないです。が今は、あいだの部長と課長とグループリーダーは不要で、直接のコミュニケーションが可能な時代。もし、その過程で現場の声が必要であれば同時に話を進めることも可能です。
成長期に出来上がった組織に甘んじ、組織が硬直して更に肝呂的な組織が出来上がった。そのような組織に大きう観察できる現象です。
離職者を減らす職場づくり
シニア産業カウンセラー・アンガーマネジメントファシリテーターの安藤です。
今回のテーマは、「企業の生産性とパワハラ」についてです。
「パワーハラスメント」、「パワハラ」という言葉は今ではすっかり市民権を得たようなところがあるように感じています。皆さまはどうお感じでしょうか?さて、パワハラについて、厚生労働省が公表した定義があります。それは、『職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性(※)を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいう。※ 上司から部下に行われるものだけでなく、先輩・後輩間や同僚間、さらには部下から上司に対して様々な優位性を背景に行われるものも含まれる』です。
パワハラ問題が大きく取り上げられるようになったのは、10年ほど前くらいからだと言われています。最近では、「パワハラが原因」外国人実習生が労災認定の記事がありました。 東京都立川市建設会社でのことです。詳しいことはこちらを参照ください:2017年9月12日の朝日新聞の記事http://www.asahi.com/articles/ASK9D5G3CK9DULFA03V.html
裁判例を見ると顕著にでている項目として3つあります。1つは、パワハラ行為が独立の損害賠償(慰謝料)請求の対象となっている。2つ目は、パワハラ問題が起こった場合、事後対応を適切に行う義務を企業は課せられている。3つ目は、パワーハラスメントにより精神的に参ってしまった従業員への対応、いわゆるメンタルヘルス問題への対応がクローズアップされているということです。これについては、休職制度の運用や復職判断、労災申請への対応など様々な法律問題が発生してきます。
上記の様に、パワハラが発生した場合個人だけの問題だけでなく企業全体にかかわってくる問題であり、そのことは間接的に生産性低下にもつながってきます。経営視点からも一度は向き合ってみる時間をとることも必要ではないでしょうか?
そこで、10月は下記のワークショップを企画しました。離職防止は重要施策『離職者を減らす職場づくり パワハラを考える』です。
内容項目は下記の通りです。
1)自身の感情・思考・行動からハラスメントを考える(アセスメント活用)
2)職場での対話の在り方を分析する
3)1.2から職場風土への影響を俯瞰し分析し改善策を考える
●日時 2017年10月21日(土)15:00 ~ 17:00
●対象:経営者・管理者・人事担当者
詳細・申し込みはこちらからお願い致します。→ http://www.biznavi.co.jp/seminar/2120
何かお困りのことがありましたら、㈱ビズ・ナビ&カンパニーへご相談くださいませ。
クラウドファンディングはマーケティングの一環
シニア・コンサルタントの原です。
弊社が運営しているクラウドファンディングFAAVO(ファーボ)は、テストマーケティングの一環として活用できます。クラウドファンディングでは支援者=強力な見込み客であり、顧客リストになります。仮に達成できなくても特に費用が発生するわけでもなく、コンセプトの見直しや分析に役立てることもできます。
今回は、弊社が支援した3つの事例を紹介いたします。
●糸島の観光アプリ「いとしまっぷ」
糸島エリアの観光iPadアプリ「いとしまっぷ」を制作した起案者が、iPadを利用して多くの方に糸島を楽しんでほしいとの想いから、iPadの購入資金を募りました。
この案件は、リターンよりもテーマにどれだけ共感してもらえるかがポイントだと思っていましたが、FAAVO本部から「リターンに糸島の特産品などを加えては」と助言をもらいました。ただ、商品を購入すると原価がかかるため、地元の観光協会関係者などに協力を依頼して回りました。糸島の観光活性化に寄与する企画ということもあり、皆さん協力的で、醤油や塩などの自社商品を提供してくれました。その写真をレポートとして公開、拡散していくと、自分も協力したいという申し出が続き、現金を支援してくれる方まで出てきました。
結果的に支援者100人のうち、約9割が糸島で商売をしている方でした。アナログなやり方でしたが、糸島でネットワークを広げたい思いもあったため、その方面でも大きな収穫がありました。目標金額60万円に対し、62万3000円が集まり達成しました。
●大島での無料プロレス興行
九州プロレスの「めんたい☆キッド」さんが起案者となり、宗像市の離島・大島での無料プロレス興行を企画しました。地域貢献活動にも積極的に取り組んでいる九州プロレスは、大島の高齢者施設や小中学校を訪問したことがありました。これが縁となり、プロレスを見たことがない大島の人たちのために興行を企画、開催に必要な資金の支援を募りました。
「めんたい☆キッド」さん自身が発信力のある方なので、各地でプロレス興行をしながら、その場で協力を呼びかけるなどして、支援の輪が広がっていきました。また、宗像市が記者発表を行いメディアに取り上げられたことも、拡散につながりました。大島に関心のある個人やプロレスファンなどを中心に支援が集まり、目標金額100万円に対し、120万円が集まり達成しました。
●古民家で保護猫が幸せを掴むカフェ
福岡のFAAVOでは、もっともメディアに取り上げられ、支援額もこれまででいちばん大きな案件です。起案者は行政書士の女性で、福岡市のスタートアップカフェで私のセミナーを受けてくれたことをきっかけに、ご一緒させていただきました。
タイトルは「猫と人がくつろぐ場所を!古民家で保護猫が幸せを掴むカフェを作りたい!!」。「保護猫」というキーワードでメディアが注目し、ファン獲得にもつながりました。公開翌日にネットメディア「インターネットコム」から紹介したいと申し出があり、その記事を見て東京の雑誌社からも取材依頼があり、地元局のニュースや情報番組でも取り上げられた結果、一気に情報が広がりました。
目標金額120万円に対し、229万5,000円が集まり、目標を大幅にクリアして達成しました。
是非、新商品開発(改良)や新サービスの企画について、試験的にマーケティング調査を実施したい企業やご担当者様は、お気軽に弊社までご相談を宜しくお願い致します。
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