日経新聞によると、新日本石油は6月1日から、植物原料から作ったバイオエタノールを1%強配合したハイオクガソリンの販売を、首都圏約1000カ所の系列スタンドで始める。販売価格は通常のガソリンとほぼ同程度になる見通し。
同社はバイオガソリンの導入を急いでおり、昨年6月にレギュラーのバイオガソリンを投入。2010年度末までにバイオガソリンの取り扱いスタンドを現在の約2倍の2000カ所に拡大するといいます。
バイオガソリンは、環境という面では自動車から排出される二酸化炭素を減少させる決めてと言う事で注目されています。例えば、日本で消費されるガソリン全部がエタノールを3%含むバイオガソリンになったとしたら、運輸部門での二酸化炭素の発生の全体の1%に相当する250万トンを年間に削減できるようです。
バイオガソリン。簡単にいえば、穀物などからお酒を作り、それを車の燃料に用いることです。国内でいうバイオガソリンは、ガソリンにエタノールを混ぜた燃料で、現行の自動車でも改造なしで使用できます。
バイオガソリンで調べてみると、大きく2種類の製法があります。ETBE方式とエタノール直接混合方式です。日本でいうバイオガソリンは、エタノール3%を混ぜたETBE方式が主流のようです。
混合方式は、ガソリンに、エタノール(アルコール)を混ぜただけのもの。環境省はこちらを押しています。対して、ETBE方式は、エタノールからエチルターシャリーブチルエーテル(ETBE)という物質を作り、それをガソリンに混ぜる方式です。自動車連盟、石油連盟はこちらをおしています。
混合方式は製法は簡単ですが、ゴムを腐食させる可能性があり、自動車の燃料系統への悪影響が言われています。一方、ETBE方式は、ETBEを作るのに大きな施設が必要で普及の足かせとなる可能性があります。
さて、混合方式の問題点である車への影響ですが、実際は車のゴム部品の改良だけで対応が可能なようです。世界のバイオエタノールの主流は現在、混合方式で、日本以外の自動車の多くがこれに適した部品を使用し、エタノール対応自動車として使われています。
その理由は、バイオガソリンの普及を考えた事でしょう。混合方式の優れている理由、簡単に作れるという事に着目して世界は、こちらの方式を進めていると思います。
では日本は何故、混合方式を嫌ったのでしょうか?ガソリン税が取れないから?これは現行の法律のままでは取れないですが、法整備を柔軟に行えない体制にも問題があるのかもしれません。極力、これまで通りで行った方が確かに楽ですからね。
ETBE方式に対して、自動車工業会も石油連盟が主張しているETBEを押しました。自動車のエンジンが不調になり故障の原因になるから!と言うのが根底にあるからです。しかし、これに関しては他の国ではクリアしていますし、部品の問題でクリアできるという見解もあります。
また、日本では3%程度のエタノールで腐食の事を言っていましたが、世界では3%(E3)どころか85%(E85)が普通に運用されている国もあります。EUやブラジル、そしてアメリカは実験的ですが、直接混合方式のE85の乗用車が問題無く使用されています。
極端に言うと、日本の車はエタノールに対応しておらず、従来のガソリン車に特化していると言えます。日本の将来は、ハイブリットとEVを主流に考えていますが、世界はこの2つに加えて、混合方式のエタノール対応自動車とディーゼルで対応しています。ディーゼルエンジンは、日本ではイメージが悪いかもしれませんが、ヨーロッパでは多くの自動車が採用しています。二酸化炭素の排出がガソリンと比較して小さいという理由からです。
ここまで見て見ると、将来の環境と普及を考えるのならば、直接混合方式の方がてっとり早い気がします。ETBE方式は工業化するために大きな製油所を必要としますし製法も難しいからです。確かに現行の車に使える利点もあり、税制を変更させなくて済みます。しかし、普及という点を考えると、解せません。
自動車業界、石油業界、そして政治家がETBEを採用従っている背景も良く分かります。しかし、普及、環境の事を考えれば、わざわざコストをかけて現行の車を使ってETBEを普及することが良いという見解も疑問を感じます。直接混合方式であれば、将来的には3%のエタノールの混合比率を高める事でもっと多くの二酸化炭素を削減する事も可能です。様々な利害関係者のコンフリクト。おさまったところは本来の目的ではなく、互いの力関係が反映した結果にしか見えないですね。
では、エタノールそのものを考えてみます。難しい化学製品のようですが、冒頭で書いたように実体は酒、アルコールです。ガソリンだったら製造元は製油所で大規模なプラントが必要ですが、お酒は昔から日本でも作られていますね。
もしエタノールが車の燃料の主流になれば、石油業界が亜流になり酒造業界が本流になるかも知れません。ただ実際は、燃料用のエタノールを作っても、お酒用に販売した方がはるかに高く売れるので、酒造業界は興味を示さないでしょう。この背景は税金です。
エタノールの普及とガソリン税の話は関連するでしょう。普及させるには、バイオガソリンに対するガソリン税を現行の普通ガソリンの税よりも下げる必要が出てくるからです。この事は国土交通省や道路族議員にとっては直視したくない問題でしょう。
極端な話、そのためにエタノールを海外から買い付けているとも考えられます。国内でエタノールを生産する事は考えていないのかも知れません。
ちなみに、日本でエタノールの業界を普及する事は可能だと思います。しかも日本にとってもメリットがあります。日本には休耕田が沢山あり、また、間伐されていない杉林が至るところで放置されています。ご存知の通り、花粉症を日本国民に普及させている原因の一つです。これらをバイオエタノールのために用いるのです。古米はエタノール化し休耕田を復活させる。間伐材はエタノール化して、山は元来の雑木林に戻し、花粉を減らし、山肌は活性化させる。山が持つ本来の治水機能が増加し洪水の原因も緩和されるでしょう。
仮に、エタノールを輸入に頼ったとしても、リスクが大きいです。世界のエタノール生産には干ばつ問題が絡んでいるからです。水が不足する問題です。アメリカやインドの穀倉地帯は殆どを地下水に頼っており、その枯渇が問題になっています。ヨーロッパの穀倉地帯であるフランスは砂漠化が進んでいます。ブラジルだって近年雨量が減少してアマゾンが消える危機が報道されています。専門的には分かりませんが、大西洋の気候が変化しているのです。温暖化の影響です。
極端な話、これらの地域で生産されているエタノールに頼る事は、リスクが高い事が言えます。そのリスクをヘッジして日本でもエタノールの生産を検討するのは1つの選択肢としては良いと思います。
日本は、温暖化によってサトウキビやコメの生産によりフィットした地域になっています。世界が水の問題で不安を抱えている中、ラッキーな事に雨量は激減しないという研究結果もでています。
エタノールを日本で生産する事は、将来的に見て新しい産業を生む事にもなりエネルギー自給率を向上するチャンスと見る事もできるかも知れません。
早嶋聡史
2010年4月 のアーカイブ
バイオガソリンに想う
アイスランドで噴火が起きたら
アイスランドで噴火が起きたら。
化学業界では半導体に使う感光性樹脂の輸出がストップしています。この部材は住友化学などが世界のシェアの半数程度を握っており、製造から時間が経つと品質が劣化するため空輸を原則としています。つまり、閉鎖の時間がたてば半導体を使ったあらゆるメーカーの最終製品に大きな影響がでるのでます。
富士通は欧州向けのパソコンを日本から航空便で運んでいます。現在、出荷出来ない状況が続いています。成田では欧州向けの貨物が滞留している状況でしょう。
乳がんなどの転移診断に使う放射性医薬品の原料、モリブデン99も滞っています。2~3日程度で放射能が半分程度に減るため空輸以外の代替輸送が難しいのです。
オランダから生花を輸入している花屋さんも多いでしょう。欧州から食材を輸入している企業は、当面は在庫でカバーできるでしょうが、航空網の復帰予測が付かないことに不安感を隠せないと思います。フランスやスペインは高級ワインや菓子、高級食材の宝庫。商社や大手百貨店は空輸で調達しているところも多いですが、在庫の状況に応じて今後欠品が出てくることでしょう。
北京で蝶が羽ばたくと、ニューヨークで嵐が起こる。バタフライエフェクトを思い出します。カオス力学系において、通常なら無視してしますような極めて小さな出来事がやがて無視できないい大きな出来事になる現象です。カオス理論を端的に表す表現でしすが、昨今のように世界がフラットになり相互依存してしまうと、どこかで起きた天災による影響が世界の隅々にまで波及します。
アイスランドで噴火が起きたら・・・。世の中は知らず知らずに相互の依存を受けています。
早嶋聡史
研修報告@富士通
本日は、富士通さんにてロジカルシンキング研修の1日目でした。参加者の方々、お疲れさまでした!
今回の目的は、日常の仕事を効果・効率的に行うために、どのように考えを整理して人に伝えるか?という事に焦点を当てた研修です。
冒頭でロジカルシンキングの全体像、何故今の時期にロジカルシンキングが必要になるのか?の背景を皆で考えました。その後、今回注目したゼロベース思考、漏れなくダブりなく考えるクセ、仮説思考について、概念を説明して、体験して、実習するという形式で丸1日かけてワークショップを行いました。
また、ツールとしてマトリクスとツリーを使って、徹底的に使いこなせるように日常の事例に当てはめながら、参加者で様々に作って頂きました。
次回は、今回の内容をベースに問題解決の流れに沿って、問題の特定から原因の発見、解決策までを導く考え方を1日通して身につけて頂きます。次回も、お楽しみに!
早嶋聡史
エイヤフィヤトラ氷河の火山
アイスランドで起きた大規模な火山。この影響を受けて欧州各地の空の便が離着陸停止を受けています。既に欧州北部を中心に19ヶ国が空港を閉鎖しており、更に3カ国も停止を予定しています。
ニュースでは、ヨーロッパ全体の6割程度に影響が出ており、1日当たり1万6000便~2万便の飛行機が機能しなくなっていると言います。これだけの航空便の乱れは2001年9月11日に起きた同時多発テロ以来でしょうが、相手が自然なだけに再開の目途は付きにくいでしょう。
アイスランド気象庁の発表では、噴火したのは同国南部エイヤフィヤトラ氷河の火山です。実に、2世紀ぶりに噴火し、今月に入って大規模な噴火を起こしたようです。噴き上げられた火山灰は上空11キロに達し、風に乗って東南に流れています。その火山灰が16日頃より欧州北部を広く覆っている状況です。
ただでさえ経済が低迷している中、今回の自然事象は思わぬ事態でしょう。IATA(国際口腔運送協会)は今回の空港閉鎖にともなる経済的な損失を1日当たり185億円(2億ドル)と推定しています。実際は、流通の停滞による影響が欧州を中心に世界的に広がるでしょう。
因みに、ニュースを見ていて、成田経由などで日本便が発着する枠は20機前後。欧州全体で1日当たり1万6000便~2万便の離着陸があるなか、日本からの便が20便前後とは、何かグローバルの世界から取り残されているような気がしてなりません。勿論、上記の枠には欧州の国内の機材も数多く含まれるとしてもです。
早嶋聡史
復刻堂
復刻堂(ふっこくどう)
ダイドードリンコより発売されている清涼飲料水のシリーズで、他の飲料・菓子メーカーとのコラボレーションなどを行っています。このシリーズの販売チャネルの殆どが自動販売機なので、知らず知らずと目にしている方も多いと思います。
このほどその復刻堂シリーズに新たなラインナップが加わっていました。仮面ライダーです。ウルトラマンとコラボレートして幅広い世代から人気を博してたダイドー復刻堂シリーズ、積極的に商品展開をしています。
昭和に放映された歴代仮面ライダーのキャラクターから、9種類をラインナップしたコラボレート飲料で、仮面ライダー新1号や仮面ライダーV3、スカイライダーや仮面ライダーBLACKまで。個人的には、ショッカー戦闘員が好きです。
復刻堂、他には昭和から平成までのウルトラ戦士や科学特捜隊などの制服をデザインしたコーラ味のウルトラコーラ、人気の高い怪獣たちをラインアップしたウルトラ大怪獣レモネードも同時発売されています。ピグモンやダダなど、ウルトラマンファンには懐かしい怪獣が脇役ではなく主役としてラインナップされています。
今年の復刻堂シリーズ、2009年以上に遊び心を反映した商品パッケージとなっています。
早嶋聡史
タックスヘブンって?
タックスヘブン。別名ではオフショアなどとも呼ばれ、無税、若しくは極めて税制を低くする事で、企業や富裕層の資産を誘致している国や地域を指します。
例えばF1で有名なモナコ公国、サンマリノ共和国は有名です。他にも、カリブ海地域のバミューダ諸島、バハマ、バージン諸島、ケイマン諸島などが該当します。中近東にもあります、ドバイやバーレーンなども政策としてタックスヘブンを行っています。アジアでは香港やマカオ、シンガポールも実際は税率が極めて低いため、外資をうまく誘致しています。
国による税制の違い、世界がフラットになる以前は、一部の人にしか問題が無かったでしょうが、現在はそうはいきません。例えばEUにしてみれば大きな悩みの種です。
個人所得税でベルギーは50%、ドイツは45%です。これに対して先に挙げたモナコやリヒテンシュタインなどは所得税がゼロです。リヒテンシュタインは欧州経済領域(EEA)に加盟していますがUEには加盟していません。通貨はスイス・フランです。モナコもEU加盟国ではありませんが、協定により通貨はユーロです。
ヨーロッパという同じ地域に国によってこれだけ税率が異なれば、企業や富裕層の行動に影響を与えるのは当然です。極端な話、税金を納める額が少ない国に移動しよう!と考えるのです。
EU内では強制的にハーモナイゼーション(調和)を命じることが出来るでしょうが、隣接しているモナコやリヒテンシュタインなどのようなタックスヘブンとの税制の矛盾をどのように対応するのか?大きな悩みの種です。
ではタックスヘブンは簡単に、税率の調和に応じるでしょうか?否です。多くのタックスヘブンは国の人口も少なく土地もせまいです。そのよな国がお金を集めるための手段としてタックスヘブンを行っているからです。
実際、多くのタックスヘブンや税率の低い国には、課税逃れに集まる企業や富裕層の受け入れ先となっています。税金免除を目的とした外国企業のペーパーカンパニーが集中して、リヒテンシュタインでは人口よりも法人の数が多いとも言われているくらいです。タックスヘブンの国々は、このような企業や富裕層からの税を集めて財政を支えています。そのため、その国に住んでいる一般の国民には所得税や相続税がありません。これがまた富裕層を引き付けるというわけです。
税の話は所得税にとどまりません。もっと大きいのは法人税です。EUの平均税率は25%程度です。アイルランドが12.5%程度でイギリスが33%と様々です。世界がフラットになり多国籍化が進めば、どうなるのか?企業が税金の安い国を選ぶという行動になるでしょう。
日本人の感覚ではいまいちピンとこないでしょうが、EUでは企業の法制が統一され、物流も整っています。また会社で働いている社員も多国籍であるため、本社がどこにあっても大きな問題では無いのです。企業はどのような動きをするのか?不動産コストや人件費コストが安い方向を探すように、当然ながら租税コストも安い方向を探します。結果、法人税が安いスイスに本社を置く企業が増えているのも簡単に理解できることです。
これは法人税が高い国にと言っては、将来的に見ても対策が必要です。事実、ヨーロッパの国々では法人税が高い国は法人税を下げる動きを見せています。先日、訪問したドイツも然りです。2007年まで法人税率が40%と日本並みに高かったのですが、多くの企業が本拠地を他国に移す計画があったためドイツの国税局は2008年から法人税率を10%近く下げ、実効税率では28%~29%台になっています。
国が企業から選択されているのです。対して日本はどうでしょうか?めったなことで海外に本社を移さないですよね。ある意味政府がやりたい放題にしていますが、ヨーロッパでは通用しない事が分かります。
早嶋聡史
フレームワークの活用の際に
ロジカルシンキングや経営の本を読むと、決まって様々なフレームワークが出てきます。1つ1つ、拾っていくとおそらく50~100くらいのフレームワークが紹介されていると思います。
フレームワークは、考え方の枠組みであり、これまでの経験則を体系化したものや、誰かの成功法をまとめたもの、理論をまとめたものなど様々です。
フレームワークを活用する上で、知っている事は最低限重要かも知れませんが、それ以上に、数あるフレームワークの中でどれを選択するのか?ということも大切です。適切なフレームワークをベースに物事を整理していくと確実に効率的に・効果的にアウトプットを得る事ができます。
このためには、いくつかのフレームワークに絞って、とことん使いこなして、自分のモノにする事をお勧めします。沢山フレームワークを知っているよりも、愚直に数種類のフレームワークに当てはめてとことんモノゴトを追求した方が、フレームワークを実際の仕事に活用できると思います。
早嶋聡史
鳥栖 スタートアップ研修
今日、明日の2日間は、鳥栖商工会議所が主催する『スタートアップ教育研修会』です。ビズ・ナビ&カンパニーでは4年連続でこちらのお仕事をいただいています。
毎回、『社会人としての心構え』というお題目で約8時間の時間の中で、1)目標設定の重要性とその方法、2)会社の仕組みと組織で働く効果、3)効率的なスケジュール管理と仕事の仕方、の3点に絞ってワークショップを行っています。
本研修は、鳥栖工業団地にある企業で働く新入社員の合同研修で、今回も30名近い参加者です。明日も午後から半日あります、参加者の方々、よろしくお願いします。
早嶋聡史
失敗を恐れる
大きな組織、古い組織に限って、失敗する事を恐れる傾向が強いと思います。従って、革新的な事が出来ず、時代の流れに対応できずに突然死を迎えてしまう。
例えば、次のようなアクションがあった場合、あなたはどちらを取りますか?
A:成功確率80%でそのインパクトは50であるアクション
B:成功確率40%でそのインパクトは100であるアクション
期待値と言う考え方を用いればどちらも40で同じ。後の意思決定はどちらの選択肢を取るのか?その判断をする方に任せられます。多くの人は、Aを選ぶでしょう。この場合、成功によるインパクトよりも、成功する確率が高い方が選択されやすいです。これは裏を取れば、失敗する確率が低いほうを選択するということです。
失敗する確率が低い、つまり世の中の先駆者が既に実証済みで、そのため常に前例を伺ったり、導入事例を意識します。無意識のうちに成功確率が高い事≒多くの人が行っている事、と理解しているのかも知れません。しかし、同時にその成功によってどの程度のインパクトを享受できるのかも重要なのです。
早嶋聡史
問題解決を始める前に
ある課題に対して事実と論理に基づく合理的な判断の基、問題の本質を捉え、実現可能は解決策を考え実行して成果に結び付けるスキル。
実際は・・・
問題が複雑化する中、また難易度が高まる中、問題解決の質が問われる一方、いざ解決してみよう!となると数々の壁が立ちはだかります。例えば、「何から手をつけて良いのか分からない?」「情報が不足している!」「情報がありすぎて何を見て良いのか分からない!」「実際にやっているものの効果が出ているのか分からない」「いつの間にか基のやり方に戻っている・・・」
問題解決と言っても、上記意の壁を壊さなければならないのです。
情報が無い!
問題解決において多くの経営者が情報が足りない!と言っています。例えば、新規ビジネスの市場予測の情報などです。ちなみに「新規ビジネスの市場ってどのようなモノですか?」と問いかけると、「テストマーケティングした市場の延長」といった答えが返ってきます。「では、テストマーケティングした市場のどのような情報が欲しいのですか?」と再度問いかけると、多くの場合詰まってしまします。つまり、情報が無い!と言っていても、実際にどのような情報を欲しいのか?自体が分かっていない場合が多いのです。
仮に知りたい情報が明確になっても、今度は情報を探す段階でつまづいてしまいます。そもそも新規ビジネスを展開する市場の情報なんて世の中に存在しないと考えた方が良いかもしれません。少なくとも、何かの情報を手掛かりに作るか、加工しなければならないでしょう。
これはねつ造する事ではなく、例えばテストマーケティングの結果を加味して、この程度の規模がこの程度の確率で予測できる!等と考える事かもしれません。また、何か実施したアンケートをベースに考える事かもしれません。ただ実際はアンケートを実施したものの、そのデータをどのように活用するのか分からない!という声も多く聞きます。価値あるアンケートを作成するにもスキルは必要です。
実際やってみたが効果が出ているの?
問題解決は、考えるだけでなく、実際に実行して成果に結び付けるスキルです。そこで実行に移すけれども成果が分からない!これも良く聴く問題です。しかし、これはシンプルで、実際に効果が出ないのであれば、実行する行動が間違っているのです。問題の本質を捉えないで表面を舐めた解決方法を実行しても効果は表れないのです。
実際に問題解決をしよう!と考えても結構、様々な壁に当たるものです。そんな時、問題を先送りして、表面的な内容にフォーカスして実践した結果、仕事だけが増えて解決策につながらない!そんな事が多いのではないでしょうか?これが過去のように、なんとか許容されれば良いのですが、昨今、そうはいきません。
問題解決において、そのような壁を一つ一つクリアする事も必要な技術なのです。
早嶋聡史
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