早嶋です。
「不二家」「日本ライス」「ミートホープ」「石屋製菓」「大都魚類」「赤福」「比内鳥」「船場吉兆」「御福餅」「サンライズ」「ダスキン」・・・。
1月の不二家を皮切りに食品に関る不正事件が随分とありました、特に、賞味期限のかいざんや原産地の不正表示です。各社マスコミは、毎回のように、パッシングをしていますが、そもそも賞味期限や原産地について、もう少し踏み込んだ議論をしても良いのではないでしょうか?
例えば、賞味期限に関しては、企業が独自に判断して賞味期限を設定しているなど、明確な定義がありません。もっと言えば、賞味期限が切れた商品が危険だ!賞味期限が切れていないから安全だ!というのもどうか分かりません。
例えば、原産地の表示。日本で食しているアサリの65%程度は北朝鮮産ですが、ある期間、日本の海に沈めておけば、たちまち日本産の表示に。原産地証明などが言われていますが、そもそもの原産地が曖昧なのです。
賞味期限や原産地以外にも、海外からの不法侵入の取扱い、暴走族の処罰、移民の扱いなど、実に不明確なまま放置されていることが多いです。
もっと、本質的なところで議論する事が必要だと感じます。
2007年11月 のアーカイブ
本質
5つの質問
早嶋です。
本日は、午前中、ボンド大学関係の用事でオーストラリア領事館に行った後、その足で佐賀県呼子へ。近くの商工会が主催する経営研究会のファシリテーターを勤めてきました。参加者皆さん、次週もよろしくお願いします。
経営戦略と言う事で、マネジメントの発明者として名高いP.F.ドラッカーの5つの質問に即してディスカッションを行いました。
1.我々の使命(仕事)は何か?
2.我々の顧客は誰か?
3.顧客は何を価値あるものと考えるか?
4.我々の成果は何か?
5.我々の計画は何か?
我々の使命は何か?経営者が事業を行う上で一番に考えるべきことです。そもそも、何のためにのその事業を行っているかという思いを形にする事が大切です。そして、経営者の強い思いを社員で共有するために、これを形式化することも重要です。
我々の顧客は誰か?顧客を明確にする事によって事業ドメインが明らかになります。ドメインが明確であれば、経営は行いやすくなります。
顧客は何を求めているか?顧客はそもそも、何に価値を抱いているのでしょう?
経営者として明確に認識しておかなければならない事です。顧客は何に価値を抱き、その先には何を求めているのか。これを考える事で、どのような視点で顧客を見るべきかが明確になります。これを考えるためには、世の中の変化に敏感になる必要があります。そして、当然、顧客に耳を傾けるようになるでしょう。
我々の成果は何か?何のために事業を行い、何処まで実現したいのか。目標を明確にもてれば、何処で集中して、どこを切り捨てるかがはっきりします。ドラッカーは、この決断が事業を伸ばすとも言っています。
我々の計画は何か?ビジョンを実現するためにどのような計画で、どのようなスケジュールで実現するのか、具体的にする事は何なのか。これを明確することによって、事業が行いやすくなるのです。
様々な経営者の話を元に、有意義なディスカッションを終えることが出来ました。感謝!
ポルシェとインターンシップ
早嶋です。
これから、BPSリーダー養成講座、マーケティング編です。本日は、第2回目でSTP(セグメンテーション⇒ターゲティング⇒ポジショニング)を肴に熱いディスカッションを行う予定です。
さて、問題です。次の特徴を有する自動車メーカーはどこでしょうか?
1)1931年創業のスポーツ・カー・メーカー
2)世界で唯一、他社に吸収されず独立を守るスポーツ・カー・メーカー
3)利益率で世界No.1を誇るスポーツ・カー・メーカー
4)フォルクスワーゲンの大株主
どの段階で「ポルシェ」というブランドが浮かびましたか?1)の段階で分かった人は、相当な車好きか、雑学豊富な方か。
ポルシェは、上記のような特徴を備えている自動車メーカーですが、もう一つ、注目すべき特徴があります。それは、インターンシップの活用です。
ポルシェはインターンシップを活用して自社に持っていない専門知識を必要とするイノベーティブな製品を競合他社に先駆けて開発を続けています。そのカラクリは次の通りです。
毎年、修士課程の学生600名余(毎年2000名の応募から厳選)をポルシェのR&D施設に招きいれ、4月~6月にわたって、2000人の若いポルシェのエンジニアと一緒に働いてもらいます。インターンシップの学生は主に基礎研究に従事しますが、製品開発の全段階に参画します。(当然、安全と品質に関してはインターンシップは関りません。)
彼らは、自分たちの研究の商品化にも取組むことができ、自分か取組んでいる研究に必要なサプライヤーの選定を行ったり、母校の最新技術を取り入れた生産技術の開発を行ったり、実に様々なことに取組みます。学生としても、ポルシェの施設内で働けること、チャンスがあれば社員になれるということで奮起します。
ポルシェは、インターンの専門知識を取り込むことで、有望なアイデアを探し、競合よりもいち早く安価に製品化を実現しています。革新を探している企業にとって、このポルシェのインターンシップのやり方は、参考になるのではないでしょうか?
参照:HBR2006年8月号
ナイキ
早嶋です。
これから福岡の郊外、宇美町商工会でマーケティングのセミナーです。冒頭に誰でも知っているナイキの話をしようと思います。
ナイキは、いわずと知れたスポーツウェアで世界最大のメーカーです。ルーツはオレゴン大学の中距離ランナーだったフィル・ナイトと、彼のコーチ、ビル・バウワーマンが資本を出し合って創設したブルー・リボン・スポーツという企業です。
はじめはオニツカ・タイガーのランニング・シューズの販売からはじめ、その後、デザイン・生産・直営店の経営をするようになります。ナイキの社名は、72年にギリシャ神話の勝利の女神、NIKE(ニケ)にちなんで付けられたのは有名ですね。
さて、今ではマーケティングの会社として名高いナイキですが、マーケティングにフォーカスし転換した時期があります。単なるランニングシューズメーカーだった時代、社員のほぼ全員が陸上競技の経験者で社員をリクルートする場も陸上競技場でした。バスケットやサッカーのシューズを作るときも同様にしています。各分野のトップ選手を知り尽くすことがナイキの技術とデザインを向上させたのです。
その証拠に、ナイキの社員は当時、暇さえあれば選手たちと会い時間をかけて話しをしています。しかし、ある時期に変化がやってきました。大々的なキャンペーンを打っても売上がさっぱり伸びなくなるのです。
この次期からナイキはマーケティングにフォーカスします。つまり、いつの間にかナイキの顧客はスポーツ用品を購入する目的で買っている顧客ではなくなっていたのです。にもかかわらず、ナイキはトップアスリートの事ばかりを考えていた・・・。これが売上が伸びない理由だったのです。
ナイキの顧客には次のようなピラミッドが存在していました。トップアスリートが頂点にあり、次にスポーツ愛好家、そして底辺には日常的にナイキの靴を履いてくれる一般の消費者。
ピラミッドの頂点にアプローチする事も必要でしたが、もっと底辺の一般消費者に目を向ける必要性にナイキはきずいたのです。現在のナイキの考え方は、トップアスリートであろうが一般消費者であろうが、全く同じ原則に返って考える。つまり、ユーザーが何を求め、何を欲しがっているのかを見つけ出さなければならない。そしてそのニーズを理解する手段を持たなくてはならない。
マーケティング思想の転換を迎えたナイキの成長は皆さんが知るとおりです。実際に行動に移したフィル・ナイト氏。実に素晴らしいマーケターだと思います。
会議
早嶋です。
鼻がむずむずしています。どうやら風邪を引いたようです。季節の変わり目、皆様もご用心ください。
会議、という言葉を聴いてどのようなイメージを連想しますか?「だらだらと時間の無駄」「何も決まらない」「報告事項で終わってしまう」「上司が一方的に話しをして発言できない」・・・。
もし、上記のようなネガティブな要素が1つでも浮かんだら、会議自体が形骸化してしまい意味を成さない状態になっているかもしれないですね。
会議をもっと良いものにするためにはどうするか?そのためには、会議をそもそも、何のために行うかを考えると良いと思います。早嶋は、会議に2つの目的を見出します。
1つは、成果を生み出すこと。よく一人で考え事をしていて煮詰まったときや行き詰ったとき、他の人に話したら解決した、或いは糸口が見えた、という経験をします。一人の人間の知識や経験は限られていますが、沢山の人間が様々な視点でテーマを検討したり、異なる知識や経験を集めることによって、より良い答えが見つかるかもしれません。まさに、三人寄れば文殊の知恵です。会議を通して、より質の高いアウトプットが生み出されます。
そしてもう1つ。意思決定や会議の過程に利害関係者が集まることによって、会議で出た結論を共有し実際に行動に移しやすくなる、です。仮に会議の目的が1つ目の良いアウトプットを出す、だけだとすると、会議自体を優秀なコンサルタントに委託したほうが良いかも知れません。彼らに頼めば素晴らしい処方箋を用意してくれるでしょう。しかし、その結論が如何に優れていようとしても実際に実行する人が納得しない限り、何の行動の変化にもつながらないという問題が生じます。つまり、会議に成果とその過程がとても大切なのです。これは合意形成に対する満足間とも呼べるでしょう。
サービス
早嶋です。
昨日は、東京グランドホテルで開催された『歯科医院経営セミナー』に参加し、早嶋も持ち時間を頂き歯科医院の経営分析についてお話をさせて頂きました。総勢、70名程度のドクターが全国各地から参加され、13時~19時までの長い時間、それぞれのセッションが続きました。
最近、木曜から週末にかけて東京での仕事が多く、JALに乗る機会が増えています。最近のJALの変化ですが、サービスレベルが向上していると感じます。例えば、これまで機体が横揺れや振動を起こしたとしても特に何の連絡もありませんでした。
しかし、最近は、機長が説明をしてくれます。『先ほどの振動は、エアブレーキを使って高度を下げているため、発生したもので、運航に影響はありません・・・』等です。飛行機の揺れや振動に対して不安を感じる事がありますが、このように都度、機長が説明をしてくれれば、人が感じる不協和が解消されるため、安心します。これは間違いなく満足度の向上につながりますね。
また、『現在、神戸上空を通過しています、左手に見えるのが神戸の街並みです・・・』とか、『左手前方に富士山が見えます・・・』と積極的にコミュニケーションをしてくれます。これを聴いていると、『おっ』という感じで窓の外を見るのも楽しくなります。
サービスの特徴に、1)目に見えない、2)生産と消費が同時に行われるためストックできない、3)心で生産され、心で消費されるため管理が難しい、があります。これらが自然に交わされれば、受けている相手はとても気分が良いです。最近はホスピタリティという言葉が流行っていますが、これはさりげなく相手がして欲しい事を提供する、ことだと思います。
現在、羽田で待ちぼうけ中。JALのサービス向上についてコメントしました。
リード&リターン
早嶋です。
本日は、地場のソフト会社でビジネス・ライティングの研修でした。9時から17時まで、参加者の皆様、お疲れ様でした。
古本と言ったら、ブックオフ。もはや目的ブランドになっているブックオフのビジネスモデル、すこぶる単純明解です。額面の10分の1で古本を仕入れ、半額で販売する。売れない本は100円に値下げして流動化を図る。
場所は変わって、米国アトランタ。リード&リターンという販売プログラムを展開しているパラディーズ・ショップス。同チェーンで購入した書籍は、6ヶ月以内に返品すれば購入価格の50%を返金してくれるのが特徴です。現在、全米60箇所の空港やホテルなど500店舗を展開しています。
パラディーズ・ショップスがリード&リターンを始めたきっかけは、空港の時間つぶしに本を買うのは良いが、読み終わった後はお荷物になってしまう、という顧客のニーズから。例えば、NYの空港で本を買い、サンフランシスコで返品する事も可能なわけです。空のたびにおける待ち時間を解消して、お荷物になる本も返却すれば50%が戻ってくる、とってもありがたいプログラムですね。
返品する条件は、販売後6ヶ月のみで、ほんの状態は問われないようです。ここのショップは、とってもカスタマー・オリエンティッドな会社だと思いました。
パラディーズ・ショップスは、03年秋に試験的に同プログラムを開始し、04年秋から本格的に導入。その結果、全体で25%の売上増が確認されたそうです。そして、今では月に7000冊がリサイクルされているそうです。
売った本を買いますよ!、パラディーズ・ショップスのリード&リターンプログラムはお店にもお客さんにもWin-Winというとっても理にかなったプログラムだと思いました。
顔文字
早嶋です。
2ちゃんねるには、『ちわ~v( ̄∇ ̄)v』などといった絵文字や顔文字が乱立して、ある種独特の雰囲気をかもし出す文章になっています。正直言って嫌いです。
しかし、この顔文字、生まれた背景はアカデミックです。テキストベースの顔文字を発明したのは米IBMの研究者でScott E. Fahlman氏です。その顔文字は、笑顔を表す『 :-) 』でした。
氏は82年当時、カーネギーメロン大学でコンピュータ科学の研究に従事していました。そんな時、ある人が掲示板に投稿した冗談を別の人が真剣に受け止めて問題になりました。そこで、誤解を防ぐための手段として思いついたそうです。
それ以来、インターネットの普及と共に、顔文字も世界に広がり、シンプルな文字や記号を使った様々な顔文字が誕生したのです。
Fahlman氏が顔文字を最初に使った電子メールが、カーネギーメロン大学の同僚によって発見され、Fahlman氏のホームページで公開されています。
—-以下、引用—-
19-Sep-82 11:44 Scott E Fahlman 🙂
From: Scott E Fahlman
I propose that the following character sequence for joke markers:
🙂
Read it sideways. Actually, it is probably more economical to mark
things that are NOT jokes, given current trends. For this, use
🙁
—-引用修了—-
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