理想の宿

2021年4月2日 金曜日

早嶋です。

趣味の1つに旅館巡りがあります。そして旅館の良し悪しは泊まった本人が決めるものなのでそれが良いとか悪いとかは自分で判断することが正しいのです。それでも僕が考える基準はいくつかあります。

1)宿泊金額に幅が在る旅館は選ばない
例えば1泊20,000円〜30,000円の旅館はそれなりに統一感があって問題はない場合が多いです。しかし1泊18,000円〜50,000円とか幅がある旅館はだいたい難ありです。単価を取る目的で一部の部屋を無理くりリノベーションしているような旅館です。その他のハードは同じだし、旅館の醍醐味の料理も基本変わらない。単価を取るために食材を高いものを使用していますが、そもそも料理長の腕も高くは無い場合が多いです。

2)急速に展開している旅館は選ばない
新しい旅館って昔は泊まってみたいと思っていました。全てが新しくて、なんだかワクワクするからです。でも最近は、新しい旅館ほど価値を感じなません。新しい旅館でも、オーナーが変わり、基本的なハード、つまり建物は昔のまま、というパターンはまだOKです。しかし、急速に展開している旅館はハードも自前で作りはじめます。そうするとどうしてもコストを意識しますので、部品の共有化や内装素材の廉価化が進み、今は良いけど3年で駄目になるね。というようなひどい仕様になっています。しかも急速に成長している企業はそこそこのブランドイメージがついているのでリクルートも上手になります。若い社員を大量に雇用してサービスを受けたことも無い若い方々がマニュアル通りの手続きを提供することをサービスだと思ってしまいます。若い方にチャンスを与えるという意味では良いことなのですが、ハードもソフトも新品でピカピカ。値段だけは一流というのが増えていくのです。簡単に良さをコピペできないのでしょうね。

3)部屋数が少なく価格もそこそこで人気の宿
旅館の醍醐味は色々と在るでしょうが、お風呂、食事、スタッフの方々との会話、庭、器。つまり日常的な空間では無いところでしょうか。そう考えると今の僕は部屋数が少ない料理旅館で築年数も古く昔から続いている老舗が好きなのでしょうね。これは好きか嫌いかの話なので何の参考にもならないと思いますが、そのような旅館が少しでも長く継続していただけるように、せっせと暇を見つけては泊まりに行くことが大切だと思います。頑張ろう。



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