EBM

2007年7月17日 火曜日

早嶋です。



医学界では、科学的根拠に基づいた医療という事で、近年、EBM(Evidence Based Medicine)が一つのキーワードとなっています。EBMは、質の高い医療を提供する確率を高めるために合理的な意思決定を目指すものです。



そのEBMですが、2つの側面があります。一つは、いわゆる医療行為そのものに対してです。こちらは、1)臨床成績は向上しているか?2)医療事故リスクは度の程度低減しているか?3)患者にとって満足と安心を提供しているか?等の質問に答えるために、臨床成績や医療行為を定量的に評価する必要があるという考えです。



もう一つは、医療機関の経営に対してです。ご存知のように医療機関の経営をめぐる環境は、非常に厳しい環境にあり、医療経営の効率化が一つの課題となっています。医療行為を永続的に提供するためにも、これまでのような、長年の経験と勘に頼った経営ではなく、事実データや仮説を基に仮説・検証を繰り返す問題解決型の思考が求められるようになりました。



と書きましたが、上記の2つ目のことは、通常の企業で行われている内容です。となると、医療という枠組みを外して、他の業界の事例を参考にすることによって、2つ目のEBMは十分に実行可能なのです。最近、歯科に関するセミナーや研修を多く行っていますが、通常のデータを分析したり、仮説を立てる部分を特に強調しています。



話は変わりますが、今朝、セミがいっせいに鳴き始めましたね。台風がさって、いよいよ夏本番です。



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