早嶋です。
最近、吉本興業のメディア露出が目立っていますね。吉本興業は、日本最大手の芸能事務所、プロモーター、テレビ番組制作会社で東証1部、大証1部に上場している企業です(ウィキペディア(Wikipedia)参照)。
12日、KDDI、沖縄セルラー電話、吉本興業は、3社共同でオリジナルFlashゲームなどを無料配信するキャンペーン「au presents よしもとケータイゲーム∞キャンペーン」を14日から9月13日まで実施すると発表しています。このキャンペーンは、CS放送のテレビ番組や都内に設置される特設ブースと連動で動画や着ムービー、ゲームを無料配信するキャンペーンです。
17日、吉本興業は所属タレント役800人が1年かけて47都道府県で公演するライブ「週末よしもと」を来年1月から行うと発表しています。地元テレビ局と連携し、方言やご当地のネタを中心に地域密着型のエンターテーメントを提供するようです。
19日、吉本興業は、青年コミック誌「コミックヨシモト(月2回刊)」を創刊しました。吉本のお笑いタレントを原作者に据え「雑誌上を新たな劇場に」とし、創刊号から30万部の完売を目指しています。
不景気時には外出せずに家にいる人が増えるので、「お笑いブーム」が起こるという説が一時期言い伝えられましたね。また、これに関連して、大手調査会社の大和総研が発表した「サザエさんの視聴率と株式市場の不思議な連動性(※1)」と題したレポートを思い出しました(サザエさんの平均視聴率と東証平均(TOPIX)との相関を調べたもの)。
上記の仮説が正しければ、景気が上向けばお笑いは下火に回る。そんな中で、吉本興業は戦略的にメディアに露出して話題を提供しているのでしょうか?
※1:
本レポートの結論は、「サザエさん」の視聴率とTOPIXは強い逆相関の関係にあるとまとめています(相関係数:-0.86)。これは、「サザエさん」の視聴率が高くなるほど株価が下がる。逆に視聴率が下がれば株価が上がるという説明になります。
レポートでは、景気が悪くなると外出せずに、家でサザエさんを観る人の割合が多くなることを関連させて結んでいます。こちらの書籍(サザエさんと株価の関係―行動ファイナンス入門)も参考になります。
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2007年6月 のアーカイブ
吉本興業と景気
梅酒ブーム
早嶋です。
今年の梅雨はちょっと変だぞ?と異常気象が叫ばれるなか、ベランダにおいてあるクチナシの花が満開になりました。こちらの開花時期は、6月中旬から7月末、天候に左右されることなく良い香りをはなっています。
さて、スーパーに今年も梅コーナーが出ています。03年頃より始まった梅酒ブームは、現在なお進行中のようです。口当たりのやわらかさや、健康増進に効果有りといったところからヘルシー志向の方、そして若い女性を中心に支持されています。
酒販店では、最大手のチョーヤ梅酒をはじめ、アサヒビール、メルシャン、サントリー、宝酒造、合同酒造、菊正宗酒造、大関酒造、日本盛、黄桜、白鶴酒造と様々なメーカーが並んでいます。また、中には韓国の眞露なども梅酒商品を扱っているようです。
先日、梅酒について面白い記事を読んだので紹介します。03年頃に端を発した梅酒ブームですが、「アルコールメーカーと酒造業者の利害の一致からこぞって便乗している」という内容です。これは、梅酒の原料にもなっている原料用アルコール(つまり、エタノール)と目先の利益を求める大手酒造メーカーが、梅酒ブームで互いに利益を得られるというのです。
そもそも、梅酒の期限は、江戸時代。「当時は梅酒を古酒に梅を漬け込んだもの」として梅酒の製法が残っているそうです。手順は、現在のものとは同じなのですが。原料にホワイトリカーを使っている点が、昔と全く違います。
梅酒大手のチョーヤ梅酒の企画広報課は、「梅の味わいを最大限に引き出すために、無味無臭のホワイトリカーを利用している」とホワイトリカーの使用を説明しています。これに対して、この酒が飲みたい―愛酒家のための酔い方読本の著者、長沢氏は「ホワイトリカーは税法上でこそ酒として認められていますが、その実態はサトウキビの絞りカスである廃糖蜜から工業的に作られたエタノールに過ぎません」とコメントしています。つまり、ホワイトリカーベースの梅酒と言うのは原酒ゼロの酒のようなものといっているのです。
更に、市販の梅酒は、添加物が使用されているため、梅酒製品がヘルシーで健康的ではないとしています。
上記のように考えると、「アルコールメーカーと酒造業者の利害の一致からこぞって便乗している」という提言にも一利あるのかもと思いますね。さて、今年も友人から梅が届きましたので、これから梅酒の仕込をはじめます。今年は、ホワイトリカーでなく、黒糖焼酎でつけて見ます。
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新しい販促ツール
早嶋です。
セカンドライフ。最近は、関連書籍も沢山出版されていますし、紙面でも頻繁に出てくるようになりましたね。
みずほコーポレート銀行は、セカンドライフ内の経済圏を08年に1兆2500億円とした市場予測をまとめています。国内総生産(GDP)の規模で例えると、これまで世界180位のキリバス並であったのが、100位のガーナ並に急浮上するくらいの成長率です。
既に、日本の大手も進出している通り、将来は確実に有望な市場だとの認識が強いです。みずほによれば、07年4月時点でのセカンドライフの参加者は全世界で580万人。これが、08年の末には2億4000万人を突破すると試算しています。セカンドライフ内で取引されている仮想通貨「リンデンドル」の取引量も、06年で104億、07年に1350億、08年には1兆2500億に達するという報告です。
今朝の紙面でも、三井物産とアイ・エム・ジェイ(IMJ)は共同でセカンドライフ内の空間を利用した企業支援事業を始める報道がありました。日産やトヨタ、ソニーといった日本企業大手は、既にセカンドライフでの販促を積極的に行っています。ここまで、来ると、キャズムを乗り越えて、一気に新たな企業の販促ツールとして浸透する時期も遅くはないでしょうね。
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フリクションペン
早嶋です。
パイロットコーポレーションが3月に発売した新製品の「フリクションボール」を購入して使って見ました。紙によっては、インクが残る感じを覚えますが、確かに消すことが出来ました。
パイロットは、消費者意識の中に、「どんな商品(ペン)が欲しいか?」という事に対して、必ず上位に「消せるペン」と言うのがある事を把握していました。また、鉛筆やシャープペンは消すことが出来ますが、発色や書き味の面で物足りなさを覚える人が多いことも掴んでいました。そこで、筆記具メーカーとして完成度の高い「消せるペン」を作ることを長年願望し続けたようです。
記憶にある方も多いと思いますが、消せるペンは過去にもありましたね。元祖?は、消しゴムで消せる油性ペン。こちらは、書いた直後は、確かに消すことが出来ましたが、時間がたつと消せなくなるため、普及しなかったようです。そして、最近ではゲルインクボールペン(商品名イーゲル)を同パイロットが売り出しました。こちらの原理は、鉛筆と同じで、インクの粒子を消しゴムで削り取るものです。
ん?パイロットは、イーゲルを持ちながらも、どうしてフリクションの研究を行っていたのでしょうか?
これは、イーゲルにも問題点があったからでしょう。イーゲルは、01年発売より流行しました。カラフルで、新しい機能(消せる)を備えていたため、学生の間で普及しています。ただ、同社調べによるとビジネス用途にまで広がらなかったそうです。
「イーゲルは、普段からボールペンを愛用している人たちには物足りない面があった(同社広報部)。」イーゲルは、鉛筆と同じ原理でインクの粒子を消しゴムで削り取る仕様のため、紙の上にインクを載せるような構造になっているそうです。そのため、書いたものが何かの拍子でこすれたりした場合、少し消えてしまうことがあったようです。
ボールペンとして、一度書いたら、確実に残ることは必須です。その上、書いたら消せると言うのが市場が求めていた声でした。つまり、これに対応するため、「しっかり書ける」ことと、「きれいに消せる」という相反する要求にこたえることが求められていたのです。
今回の「フリクションボール」は、全く違った発想で実現したソリューションになります。その発想はインクでした。フリクションボールのインクは、65度になると無色になり、マイナス10度くらいになると再び発色する性質を帯びています。
商品を手に取ると分かるのですが、ペンで書いた箇所を消すために、ペンの反対についてるゴムでこすります。しかし、こちらは消しゴムではなく、摩擦によって温度を上昇させる機能なのです。
世の中が求めている声(消せるペンが欲しい)と、同社が持っていた強み(温度によって発色するインク)をうまく融合させた新商品だと思います。こちらのペン、1本200円ですので、物は試しで使って見てください。
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仏教ブーム
早嶋です。
最近、本屋さんで気になる出来事があります。同じ仏教をテーマにした週刊本が2種類刊行されていることです。
一方は、講談社の「日本の仏像(全50巻)」、他方は朝日新聞社の「仏教新発見(全30巻)」。
表紙はどちらとも仏像。パートワークもしくは、分冊百科ともよばれるこの分野の週刊本は、創刊号は目玉特集でサービス価格で販売されています。表紙はどちらとも仏像でタイトルは赤。受けての印象としての違いは分かりません。
日本の仏像は、原寸大の写真を載せて、仏像を中心に解説しているのが売りのようです。創刊号では、興福寺の阿修羅像を7ページにわたって原寸大の写真で見せています。(仏教新発見でも、02号で興福寺を特集しています。)
一方、仏教新発見は、読み物としての記事が多いです。そして、仏教そのものを理解するための雑誌となっています。シリーズとして、瀬戸寂聴さん、五木寛之さんが仏教にまつわる記事を連載し、読み物としての充実を図っています。
さて、仏教や仏像がにわかにブームとなっているようです。上記の2冊が発売される前に、小学館から「古寺を巡る(全50巻)」が発売されています。火付け役は、ファーストムーバーの小学館といったところでしょうか。
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マーケット
早嶋です。
マーケティングのセミナーを行っている中で、マーケットの定義について多くの経営者から質問を頂きます。本日は、マーケットについてコメントしますね。
例えば、とある2人の顧客がいたとします。その2人は全く同じ動機から全く同じ製品を購入したとします。しかし、この2人は互いに連絡を取り合う環境にありません。この場合、この2人は同一のマーケットの顧客としては考えない方がよいのです。
具体的な例を示しましょう。長崎とソウルにいる歯医者さんが、それぞれ同じ目的で歯科用のCTスキャンを購入したとします。そして、この2人の歯医者さんは互いに連絡を取り合う関係になかったとします。となれば、2人の歯医者さんはそれぞれ個別のマーケットの構成要員となります。
また、もしあなたが福岡に住む歯医者さんに歯科用のCTスキャンを売り、次に、その隣に住むCTスキャン関連のエンジニアに歯科用のCTスキャンを販売したとしたら、この2人もやはり異なるマーケットの構成要員となります。
上記の2つの事例で、それぞれが個別のマーケットであると言う理由は、2人の顧客が互いに連絡を取り合う環境にないからです。これに関して若干の疑問を抱く方もいると思います。
製品自体に着目してマーケットと捉えるならば、この場合のマーケットは過去に歯科用のCTスキャンを購入した顧客と、将来的に購入するであろう顧客全ての合計になります。マーケットという言葉自体を上記のように使う事ももちろんあります。ファイナンシャル・アナリストのような職業の方は、マーケットを上記のように捉えるでしょう。
しかし、歯科用のCTスキャンの例では、全く質の異なる2つの対象(長崎とソウルという地理的環境、医師への販売とエンジニアへの販売)を一緒にすることになります。これは、気をつけないと数字を見落としたりする危険性があるのです。
もしマーケットをファイナンシャル・アナリストのように捉えると、その後の消費者の行動が予測出来ません。当然、消費者の姿も見えません。これでは、マーケティングを行う際の対象を見付けることが出来なくなるのです。
これを回避するために、マーケターは、マーケットを詳細に分けてセグメント化する作業を行います。そして、このセグメント化したマーケットのことをマーケットと捉えた方が消費者の今後の行動を予測しやすいのです。当然、消費者の横顔もみえてきます。
セグメンテーションを強く推奨する理由は、互いに情報交換をしない層に対してマーケティングを進めても効果が少ないからです。もちろん、経営資本が潤沢にあれば問題ないのですが、そのような余裕は大企業でもありません。いかなるマーケティング活動でおいても、マーケティングにおける連鎖、つまり口コミを無視できないのです。
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ワッパー再び
早嶋です。
「ワッパー」。バーガーキングの目玉商品です。マクドナルドと違い鉄板ではなく、直火で焼いた巨大なビーフパテが特徴です。日本では、ハンバーガーといったらマクドナルドを想像しますが、米国では、マクドナルドと並んで大きなハンバーガーチェーンです。
この、バーガーキング、6月に日本再上陸を果たしました。今回の再上陸を仕掛けたのは元ファーストリテアリング社長の玉塚氏。氏が経営しているリヴァンプは、現在ロッテリアの再建も手がけています。そして、バーガーキングの日本法人を率いるのはマクドナルド出身であり、日本ウェンディーズ元社長の笠氏。大物が揃ったといったところでしょうか。
バーガーキングの商品ラインナップは、ワッパーはもちろんのこと、テリヤキワッパーを主力商品に揚げ、マクドナルドのメガテリヤキに対抗するようです。テリヤキ元祖のモスバーガーも匠シリーズにおいてデミグラスソースを投入していますが、バーガーキングは、ここも視野に入れているのでしょう。
バーガーキングの特徴はなんといっても直火。学生の頃、渡米して初めて食べたときの味は、なんて旨いんだ!でした。バーガーキングが撤退した6年前より今の時代、食生活は欧米化が進んでいると思います。その変化を取り入れて、日本の味覚にどのように調整しているのか是非食べて見たいです。そういえば、就職で東京に上京した頃、わざわざ湘南にあるバーガーキング目指して車を走らせて食べに行ったのを思い出しました。
再上陸1号店は新宿に、そして2号店は22日に池袋。08年の3月までに8店舗を計画し、3年間で50店舗の出店を目指すそうです。
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中国とベトナム
早嶋です。
—以下nikkei抜粋—
ベトナム政府は中国・上海市に領事館を開設することを決めた。グエン・タン・ズン首相が11日、明らかにした。中国のベトナム領事館は広州(1993年開設)、昆明(2004年)に次いで3カ所目。中国からベトナムへのビジネス客が増加しているのに対応するもので、政府関係者によると、来年中に開設を目指すという。(21:40)
–以上—-
BRICsの次は、VISTA。BRICs経済研究所代表の門倉貴史氏は、VISTAに関しての予測を様々おこなっていますが、上記の記事は、中国とベトナムの今後の関連性を予測する出来事のように感じます。
外食産業の地域別価格
早嶋です。
日本マクドナルドホールディングスは、ハンバーガーなどの全国一律価格を改め、今月内にも地域別価格を導入するという報道がありました。
マクドナルドは、国内3800店舗のうち、東京や大阪を占める1000店舗で平均3~5%価格を引き上げ、地方の百数十店では、平均2~3%価格を下げるようです。今回のように、地域によって価格を変動する価格体系は外食業界では初めてです。
価格の変動は、値上げ、値下げ、据え置きの3種に設定し、原則は都道府県ごとに県単位でそろえるます。価格体系の変動は、値上げ地域を東京や大阪などの大都市地域、値下げ地域を東北、中国地方の一部、据え置き地域も数ヶ月間の販売の影響を検証しながら検討するとしています。
値上げの場合、500円程度のセットメニューを中心に50円上げ、値下げは20円下げ。単品メニューの価格変動もあるようですが、100円マックは全商品据え置きというスタンスです。
今回の地域別価格の導入背景は、主力の大都市部での近年の人件費や店舗賃料が高騰しているため、中長期的に採算の悪化が避けられないと判断したからでしょう。外食産業大手の日本マクドナルドが地域別価格を導入した動きは、他の外食産業に対してエポックメイキングなことですね。今後、同様に一律価格を改める動きも広がりそうです。
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ポッドキャスティング
早嶋です。
本日は、恒例の歯科ドクター向けの経営セミナーでした。岡山での開催にも関わらず、四国からも参加していただき、ありがとうございました。また、今回も高い評価を頂きました。参加された方々、お疲れ様でした。
さて、皆さん、ポッドキャスティングを利用されたことありますか?通勤中の電車の中で音声ニュースを聞いたり、お気に入りのラジオをダウンロードして聞いたり、語学や大学の公開講座を聞いたりと、様々な声が聞こえそうですね。
ポッドキャスティングは、音声や動画といったデジタルデータをインターネット経由で配信したり、あるいは受信したりして、パソコンやi-Podなどのデジタル音楽プレーヤーを使って楽しむための仕組みです。
実際に利用している方にとっては、「興味や関心を持った音楽や動画ファイルをネット経由で、簡単かつ、無料で入手して楽しむもの」といったところでしょうか。
このポッドキャスティング、ご存知の通り、近年、企業のコミュニケーション・ツールとして注目を集めています。共感ブランディング(顧客の心を巻き込むポッドキャスティング徹底活用術)の著書、鷲尾和彦氏は、ポッドキャスティングを「共感を呼び込むための新しいツール」と位置付けて、ポッドキャスティングを利用した様々なマーケティングを紹介しています。
例えば、私も活用している日本経済新聞社の「聞く日経」。こちらは、その名が示す通り、日経の朝刊のサマリーと、1面及び企業面からの主要なニュースを音声化して配信するサービスです。平日の朝6時に配信される15分番組と、朝6時50分頃に配信される30分番があります。
「聞く日経」は、もともと電車通勤をする30代から40代のビジネスパーソン向け、つまり従来の日経新聞のメイン購読者をリスナー対象として企画されたようです。しかし、日経が行った調査では、そのリスナー層は10代から60代までと、当初よりも幅広いそうに聴かれていたのです。
実際、10代から20代の年齢層は日頃から日経を読まない人たちも多く含まれていて、「新聞そのものは読まないが、耳で聴くと分かりやすい」と新しいマーケット開拓につながっているのです。
当初、日経新聞社内でも、ポッドキャスティングで記事を音声化して無料で配信すると新聞の購読機会が減るのでは?と疑問を抱く反対の声があったようです。しかし実際は、新聞の代替手段になるのではなく、ポッドキャスティングで紙面を俯瞰的に把握した後、ゆっくり活字を読む、といったような併用して利用するユーザーが多かったとか。
上記は本の一例ですが、ポッドキャスティングを使って顧客に商品の魅力を提案したり、情報公開やIR活動の新たなツールとして、また、商品の理解を深めていただけるためのコミュニケーションツール、などとその応用範囲は様々です。
皆さんも、ポッドキャスティングを使った企業のコミュニケーションを探して見てください。意外に身近なところでも提供されているかもしれません。
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