吉本興業と景気

2007年6月20日 水曜日

早嶋です。



最近、吉本興業のメディア露出が目立っていますね。吉本興業は、日本最大手の芸能事務所、プロモーター、テレビ番組制作会社で東証1部、大証1部に上場している企業です(ウィキペディア(Wikipedia)参照)。



12日、KDDI、沖縄セルラー電話、吉本興業は、3社共同でオリジナルFlashゲームなどを無料配信するキャンペーン「au presents よしもとケータイゲーム∞キャンペーン」を14日から9月13日まで実施すると発表しています。このキャンペーンは、CS放送のテレビ番組や都内に設置される特設ブースと連動で動画や着ムービー、ゲームを無料配信するキャンペーンです。



17日、吉本興業は所属タレント役800人が1年かけて47都道府県で公演するライブ「週末よしもと」を来年1月から行うと発表しています。地元テレビ局と連携し、方言やご当地のネタを中心に地域密着型のエンターテーメントを提供するようです。



19日、吉本興業は、青年コミック誌「コミックヨシモト(月2回刊)」を創刊しました。吉本のお笑いタレントを原作者に据え「雑誌上を新たな劇場に」とし、創刊号から30万部の完売を目指しています。



不景気時には外出せずに家にいる人が増えるので、「お笑いブーム」が起こるという説が一時期言い伝えられましたね。また、これに関連して、大手調査会社の大和総研が発表した「サザエさんの視聴率と株式市場の不思議な連動性(※1)」と題したレポートを思い出しました(サザエさんの平均視聴率と東証平均(TOPIX)との相関を調べたもの)。



上記の仮説が正しければ、景気が上向けばお笑いは下火に回る。そんな中で、吉本興業は戦略的にメディアに露出して話題を提供しているのでしょうか?





※1:

本レポートの結論は、「サザエさん」の視聴率とTOPIXは強い逆相関の関係にあるとまとめています(相関係数:-0.86)。これは、「サザエさん」の視聴率が高くなるほど株価が下がる。逆に視聴率が下がれば株価が上がるという説明になります。

レポートでは、景気が悪くなると外出せずに、家でサザエさんを観る人の割合が多くなることを関連させて結んでいます。こちらの書籍(サザエさんと株価の関係―行動ファイナンス入門)も参考になります。



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