組織のモチベート

2008年10月3日 金曜日

早嶋です。



社員をモチベートするため、壮大なビジョンを掲げ、トップダウンで大々的に社員動因作戦を行おうとする経営者は良くいると思います。しかし、実際この手法は時間と莫大なエネルギーを費やす割には効果が上がらないでしょう。



その理由は組織の利害関係者のニーズや思いは経営者が考える以上に複雑で、そのため全員に対して大きなビジョンを掲げても時として、肝心の社員がついてこない可能性があります。では、組織を変革させるために何か良い方法は無いのか?



あります。変革に向けて組織をモチベートしようと思ったら、次の3点がキーになります。すなわち、1)中核人物、2)金魚鉢のマネジメント、3)具体的な内容、です。



1)中核人物

組織の士気を高めるために、いきなり全員に働きかけるのではなく、組織に強い影響力を持つ中核人物に働きかけるのです。必ず、組織には何かしら強い影響力を持つ人物や周りから一目置かれる尊敬される人物がいます。その組織に影響力のある人物を先に口説き落とすのです。



2)金魚鉢のマネジメント

中核人物の士気を高めることに成功したら、その成果を周囲に分かりやすく繰り返し紹介するのです。これは、中核人物の士気を高める事を維持する目的以外に、周囲にその成果を広くアピールする目的もあります。中核人物が何をしていて、何をしていないのか、あたかも金魚鉢のように丸見えです。もし中核人物が何wもしていなければ、周囲にばれるし、何かを達成していれば周囲にも認知されます。



3)具体的な内容

大きな方向性を示すだけでは組織として何をどうしたらよいのか分からない場合が多いです。そこで、大きな目標を達成するための行動目標を部門、各自というように細分化して社員に明らかに示すことです。



上記の3つのポイントを意識して士気を高める取り組みを行えば、トップが高いビジョンを掲げるだけよりもはるかに早く、そして効果が見えてくることでしょう。



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