プレゼン

2008年7月20日 日曜日

早嶋です。



ジョブズスティーブ・ジョブスのプレゼンは、3分間で100億円を産む、と評されます。これは、iPodの販売合計が2200万台を突破する間に、彼が3回のプレゼンを行っていて、売上総額をプレゼン総額で割って算出した金額です。



プレゼンによって多くの聴衆を魅了して行動させる人々は多々存在しますが、ジョブスのように、業績や技術的な話題でさえも、2時間もの間中、聴衆を魅了し続けることができる人物は存在しないといわれます。彼のプレゼンが終了すると、何かのショーが終わったかのように聴衆のスタンディング・オベーションが鳴り止まないことも多々あるそうです。



一方で、強引過ぎる交渉、傲岸不遜な行動、超自己中心的な性格でも知られる人物ですが、3分間で100億を稼ぐという彼の魅力は確かでしょう。ジョブスは数千人の観衆を何時間でもひきつけ、魅了するすべを知っているのでしょうか?



米国の大統領よりも巧みに人々をひきつけ、参加している人に、ここに居てよかった!と感動を与えるとも言われます。実際、米国の大統領はスピーチのときは、専門家が作成した原稿に時々目を走らせますが、ジョブスに原稿はありません。常に目線は聴衆。時には絶妙なジェスチャーを行い、製品と技術を熱く語るのです。



そんな彼のスピーチの特徴は?スティーブ・ジョブス・神の交渉力によれば次のように3つを挙げています。



1)じらし

相手が知りたいことをちらりと見せたり、隠したりしてじらす。まるで話術のストリップ・ショーのごとく。聴衆は思わず、もっと聞きたい!と身を乗り出すのす。



2)起伏

単調を絶対に避ける。オーケストラのように、時に静かに、時に激しく、時に感情をあらわにして、時に優しく。また、マジックショーのように、聴衆の反応を見ながら切り札を瞬時に選別して提供する。



3)完璧な照明

プレゼンのリハーサルには殆ど顔を出さないそうですが、製品をどのように見せるか?デモで何をしたいのか?などの舞台管理者との入念な打合せは欠かさないそうです。





スティーブ・ジョブス。彼に成り代わることは出来ないでしょうが、プレゼンにおいて彼の力を研究して、それを実際に試して見る事には価値がありそうです。プレゼンと書けば、大掛かりなイメージをしてしまいがちですが、日常の会議、報告、発表にいたっても立派なプレゼンです。そして、どのような場合も鍵は参加者と同調することです。つまり、話の展開に相手が食いつくことです。



そのためには、ジャーゴン(専門用語など)で話すのではなく、誰もが理解できる平易な言葉を選び、聞き手のうなずき方を見ながら緩急を調整して、熱く語るときには口調のスピードにメリハリをつける。そして、明瞭性を意識するなど。



プレゼン。1対1が上手くいけば、2人に対しても、小さなグループに対しても、そして大きな群集を目にしても心をつかむプレゼンが出来るようになるかもしれませんね。



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