原料不足はチャンス?

2008年2月22日 金曜日

早嶋です。



マヨネーズ、ハム・ソーセージ、パスタ、食パン・菓子パン、和菓子、即席麺・生麺・・・。あらゆる商品の値段が高騰しています。ブログ「コストプッシュインフレ」でもコメントしましたが原料価格の高騰が全ての呼び水です。



マヨネーズ値上げの背景は食用油の価格高騰。菜種油や大豆油などの原料は約10年間で1.5倍程度上昇しています。そしてこの現象の引き金はバイオ燃料ブームでしょう。



ハム・ソーセージの値上げの背景は原料である豚肉の価格高騰。この現象の引き金にもやはりトウモロコシが関係しています。豚君たちの飼料です。



パスタの値上げの背景は原材料である小麦の価格高騰。食パンや菓子パン、和菓子も同様です。小麦価格高騰の理由は、中国やインドでの消費が増えたことに加え、世界の小麦畑がトウモロコシ畑に転換されている背景があります。需要が増えて、供給が減るので価格が高騰する理由は明らかですね。



この環境、原材料が不足して価格が高騰するという状況は、企業にとって必ずしも逆風とは限らないかもしれません。製品ラインの見直しや価格の見直しという点では絶好のチャンスと見ることも出来ます。



原料不足と価格高騰は一部の業界のみでなく、様々な業界で起こっています。今、価格を上げたからといって消費者は怒るかと言えば、理解を示すでしょう。生産ラインを思いっきり整理して、利益率の高い製品の販売に注力するなどといった思い切りのよい改革を進めるには絶好のチャンスなのではないでしょうか。



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