1ON1コーチング

2021年8月5日 木曜日

安藤です。

企業で導入されている「1ON1コーチング」は, 効果をだしているか?または, 効果をだしていくためにはどうしていったらよいのか? また,「1on1コーチング」が主体性のある組織に活用できるのかについて整理してみました。

「1on1コーチング」を導入されている管理者の方々にヒアリングしてみました。基本、1か月に1回30分の時間を割いて実施しているとのことでした。効果としては、部下との関係性を築いていくことはできている,部下の近況を把握することで, 業務上の問題を発見できるなど, メリットがありました。もし、このようなメリットを感じていらっしゃらない場合は、「1on1コーチング」の在り方に問題があるかもしれません。

では、違った視点で考えてみます。「主体性のない組織」ってどんな組織なのでしょうか。考えられるのは、  
① 与えられた仕事だけ行う指示待ち人間だらけになる。②部下が“余計な事”をしないように管理型マネージメントが行われているなどがあります。
次に、「主体性が発揮されると組織にどんな影響が現れるか」について考えてみると,③ポジション関係なく自律的に行動できるようになる, ④共通の目的に向かってチームワークが生まれるなど, 生産性につながる企業風土が生まれます。

③④の効果を得る主体性のある組織になるために, 1on1コーチングを活用するには, 部下との信頼関係を構築することは基本とし, 組織変革に向けた対話をするためには, 下記の視点が必要です。

1.どちらが“上か下か”,“正しいか間違っているか,“知っているか知らないか”という二極点から解放する
2.“あなたと私”ではなく,“私たち”というスタンスをとる。
3.“質問”するのではなく, “問い”を間に置く。“問い”に対して“対等”という立場をとる。一緒に考えるスタンス。
4.相手の“コンテクスト”に興味を持ち, 相手の ”解釈”を聞く。相手を“リスペクト”する。
5.思ったことを正直に伝える。相手にも正直に話してもらえるような場にする。
6.自分が話しをしている間は、相手を洞察し, コミュニケーションをとっていく。
7.“目的”と”ビジョン”に常に立ち返る。

コーチングのゴールは,「①組織群の視点を変え, 変革意欲を高める。②組織群や管理職が周囲の人との視点を変える対話ができるようになる。③対話の文化を醸成し,変革が起きやすい組織を実現する」といわれています。
ぜひ、1on1コーチングを「主体性のある組織」へ且つ人材育成に活用できることを願っています。

*国家資格キャリアコンサルタント1級技能士(国家資格キャリアコンサルタント指導者レベル)を取得しました。セルフ・キャリアドック,企業内でのキャリアコンサルタント取得の方々・目指していらっしゃる方の 指導・資格に関わらずキャリアコンサルタント育成,EAP活用(メンタル不調の従業員プログラム)などお声 かけ頂けたら幸いです。気軽に弊社にご相談くださいませ。





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