低公害車

2006年2月21日 火曜日

早嶋です。



日本で低公害車をイメージすると、ガソリン車だとかハイブリットカーになるようですが、欧州では、ディーゼル車が人気という。

日本のディーゼル車に対するイメージは、「うるさい」「排ガス」などとマイナス面のイメージが強いのに対して、欧州では「環境に優しい」。実際、欧州では乗用車の新車販売台数の半数がディーゼル車になっている。



実際は?気になったので調べてみました。ディーゼル車とガソリン車の違いは、燃料の違いによる特性が大きいようです。



ガソリンの引火する温度は、-46℃以上に対して、軽油は約40℃以上。自然発火する温度は、ガソリンが約500℃に対して、軽油が350℃。つまり、ガソリンは軽油と比較して火を近づけると燃えやすいが、自然発火しにくい。(軽油はガソリンに比較して自然発火しやすい。)



このため、ガソリンエンジンでは電気プラグを用いて点火するのに対して、ディーゼルエンジンは気化させた軽油を圧縮して自然発火させる。燃料を点火する技術は、ガソリンエンジンと比較してディーゼルエンジンの方が単純な構造となる。構造が単純な分、ガソリンエンジンよりもディーゼルエンジンの方が一般的に熱効率がよく、燃費が良いという。つまり、CO2の排出量が少ない。これが、低公害たる所以のようです。



ディーゼルエンジンの短所として、窒素酸化物や粒子物質、黒煙の排出量が多いことがあった。しかし、近年これを吸収する技術が発達し改善されている。温暖化に関心の高い欧州では、ディーゼルの方がCO2の排出量が少ないことから、環境に優しいとされ、新車販売の半数近くがディーゼル車となっているのです。

一方、日本では大気汚染が高度成長期より社会問題となっていたために、排ガス=公害というイメージが定着しディーゼル車は環境に良くないと認識されていたと考えられます。



一般的にディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンよ頑丈であるため高価となり車両価格が高い。ただし、燃料の軽油は日本ではガソリンより税金の関係で安い。ここに目をつけた(であろう)のがメルセデス・ベンツ。日本でのディーゼルエンジンの普及を図るために、高級車であるEクラスのディーゼルエンジンの販売を今年開始する。日本人のハイエンド層に、ディーセルエンジンは、環境に良い。というメッセージとともに、日本での新たな市場を開拓すると思われます。



ちなみに、ビズ・ナビの営業車は、ディーゼルエンジン。環境に対する配慮も行っています。



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