量から質へ

2006年2月16日 木曜日

早嶋です。



今朝の記事に、お酒の話が2点、焼酎とウィスキーの話題。



焼酎の話題は、倉松酒販(北九州市、倉松聡社長)が22年間ステンレスタンクに貯蔵していた麦焼酎の古酒をブランド化し発売したという記事。ウィスキーの話題は、若い世代のウィスキー離れによる市場の縮小が、この度盛り返しの兆しにあるという内容。

そもそも、焼酎ブームになった牽引役は、「幻」。これは、幻と言われる特定銘柄で、その価格は、蔵出し価格が数千円のものが数万円、それ以上にも。それから、庶民的なイメージだった焼酎も、時にはJazzが流れるこ洒落た店に並ぶようになり、田舎くさいイメージが消え、堂々と飲めるようになりました。



一方、ウィスキーの話は、市場復活の兆しと言った内容。サントリーを筆頭に国内のウィスキー事情にてこ入れが入っている。その中でサントリーは、団塊世代をターゲットとして「オールド」を3/7に刷新すると発表しています。ウィスキー市場で盛り上がっているのが「シングルモルト」。ウィスキー離れをしていた若い世代にも広く受け入れられつつあります。シングルモルトは、単一の蒸留所のモルトウィスキーだけを使って瓶詰めしたウィスキーです。土地の風土や気候が熟成に大きく影響を与えるため蒸留所によって個性が際立ちます。ここにもプレミアム性があり、やはりここ5年で1.5倍程度の市場の伸長を果たしているようです(サントリー調べ)。



「幻」「プレミアム」などに加えて、人気の高い焼酎やシングルモルトは、その土地を感じさせる物語があります。加えて、消費者は、物へのこだわりが高まっているため、近年こういった市場が盛り返していると思います。



吉祥寺に住んでいた頃は、シングルモルトを提供するお店が多く在りましたので、福岡の街にも増えることでしょう。



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