コーポレートガバナンス

2006年2月14日 火曜日

早嶋です。



企業が不祥事を起こすたびに耳にする、コーポレートガバナンス。これは、企業統治と訳されます。マスコミなどでは、企業は誰のものか?などの言葉で言われていますが、案外曖昧な感じを受けます。



コーポレートガバナンスとは何か?という問いかけに対して、モンクスとミノーは、”それは、株式会社の方向付けや業績を決定するにあたっての様々な参加者間の関係である。その参加者は、株主、経営者、取締役会である。その他の参加者として、従業員、顧客、供給業者、債権者及び地域社会が含まれる”と解説している。(Robert A.G.Monks and Neil Minow:Corporate Governance,1995.p.l.)



コーポレートガバナンスに関して一般的な知識を有していることを前提として述べられているため、補足的な意味合いが強いが、内容は示唆に富んでいると思います。



コーポレートガバナンスとは、まとめて見ると

・経営者の暴走を抑止すること

・組織ぐるみの違法行為を抑止すること

・企業理念を実現するための業務活動の方向つけ



コーポーレートガバナンスを取り巻く要素は、

・経営の透明性、遵法の確保

・株主に対しての説明責任の徹底

・迅速で適切な情報開示

・責任の明確化



などといったところでしょうか。経営者は株主の利益の最大化を目的に企業経営にあたる責務があって、このような経営者の責務を果たしているか、経営者に目標を与え、業績評価を行い、経営者が株主の利益を生み出すようにモニタリングすることがコーポレートガバナンスとなります。





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