講演会

2007年7月12日 木曜日

早嶋です。



ただいま飛行機の中、東京に移動中です。本日は、福岡県中小企業組合士協会総会があり、その中の研修会に呼んでいただき、『マーケティングの発想を取り入れた経営強化』というテーマで約90分の講演をさせて頂きました。参加された方々、ありがとうございました。



今回は、マーケティング発想に焦点を当てました。講演の中で、日頃よりビズ・ナビが実践している4つのステップを紹介し、身近な事例でマーケティング発想を皆さんで考えた90分でした。



そのマーケティング発想、4つのステップとは次の通りです。



1)市場の変化(何が起きているか)に気付く

2)変化の中で、「誰が」「どんな問題に」困っているかを考える

3)その問題を「自社の強み」で解決する方法を考える

4)その解決の方法を「製品化」「サービス化」する



いかがでしょうか?



市場の変化ですが、ベンチャーリンク代表取締役会長兼CEOの小林さんは、ある講演会で次のようにお話されていました。「企業が環境適応業である事はいつの時代も変わらない。自社を食べ物屋、洋服屋、建築屋、弁当屋・・・、自らを○○屋と呼んだときに、その企業の寿命は見えたと云わざるを得ない。・・・これは、身の丈にあった経営をするとか、本業を大切にするとは次元が別の話で、経営者自信が常に世の中の変化に敏感になり、柔軟に対応しなければならないという話、いわば経営の原則です。」と。



世の中に何か変化が起きたときや、環境が変わったとき、必ずそこには何か問題を抱える人が現れます。そして、そのような人たちが求めているものや解決方法は何だろう?と考えることが、マーケティング発想の次のステップになります。困っている人の塊が将来の市場となるのです。



困っている人やその問題を良く調べ、その問題を解決するためのソリューションは何だろう?もしそれを自社の強みを解決するとしたら、どのような形になるだろうか?と考えます。ここでは、自社の強みを活かして、どのような問題解決の方法があるのかを考えます。



例えば、食の欧米化が進み、世の中が慢性的な肥満に問題を抱えているとき、ある企業は、自社の強みを活かして、飲むと体の体脂肪を燃やすドリンクを市場に提供しました。ある企業はダイエット用の運動機器を提供し、ある企業はダイエット用のサプリメントを市場に提供しました。どれも痩せたいという問題を解決する商品ですが、それぞれの企業の強みを活かすと、まったく違ったソリューションとして商品化されるのです。



上記のステップを、自社の強みから考えて、商品化をした場合、その商品を売るために市場を創る必要が出てきます。これでは商品化には成功しても、事業化に成功する確率はぐんと低くなりますね。世の中の変化から、困っている人を見つけることによって、そして、それを解決する商品を提供する事が出来れば、そこには確実にマーケットが存在するのです。



本日、お話いたしましたエッセンスを紹介いたしました。しかし、今日の便はよく揺れています。



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