地産地消

2007年5月14日 月曜日

早嶋です。



イート・ローカル(eat local)、日本語で地産地消(ちさんちしょう)。最近は日本でも注目を集めていますね。



米国でも、自然保護環境保全団体「エコトラスト」が05年よりイート・ローカル・チャレンジとして展開し注目を集めています。この運動では、Webやコミュニティー誌を活用して、いかに地域社会や環境保護に貢献するかを伝えています。その中で、イート・ローカルの利点を次のように伝えています。



1)地元農家の保護。

野菜の直売は、スーパーなど量販店へ卸すときと比較して実に4倍以上の利益が取れるそうです。地域農産物の直売所などで野菜や果物を買う意識が高まれば地元の農家は経済的に救われるのです。他に農産物に加えて畜産物、海産物も同様に当てはまるでしょう。



2)燃料費の削減

アメリカの食材は、平均して2400キロ(1500マイル)運ばれ食卓に届けられると言います。この距離は、札幌―那覇間に相当します。当然、この距離をトラックなどで運送するとその分燃料が消費され、多量のCO2(二酸化炭素)を排出します。この点で、イート・ローカルは環境にもやさしいのです。



上述までは、イート・ローカルの良い面のみですが、欧州ではローカル・フード・ムーブメントに対して批判の声も上がっています。地元の農家ばかりを保護することにより自由貿易の妨げになると言う考え方です。また、英国の温室トマトよりも、自然に育ったスペイン産トマトを輸入した方が、全体の高熱費がかからないため環境にやさしいという考え方です。



日本でも、地産地消は注目されていますね。ただ、日本の場合、地元の食材にプレミアム感を乗せて、いわゆる地域ブランドの成功者といったニュアンスがまだ強いかも知れません。



その土地のものをその土地で消費する。全てが画一され大量に消費される世の中にいると、地産地消は贅沢なものかもしれませんね。環境のため、地元農家の保護のためと考え方は様々として、今後の日本にもトレンドとして浸透していくのではないでしょうか?



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