BRICs

2006年2月3日 金曜日

早嶋です。



1月末の話です。大手コンサルティング会社プライスウォーターハウスクーパース(PwC)が発表した世界の最高経営責任者(CEO)1400人を対象とした調査に、約7割がにブラジル、ロシア、インド、中国で事業拡大を計画しているとありました。



ご存知の通り、これらの4カ国はそれぞれの国の頭文字を取ってBRICs(ブリックス)と呼ばれます。米ゴールドマン・サックス証券が2003年10月に発表した投資家向け報告書「Dreaming with BRICs:The PAth to 2050」の中で使用され以降、広く使われている造語です。



そもそも、どうしてこの4カ国が注目されるのか?大きな理由を挙げるとすると以下の4つです。



①人口

中国は約13億人で世界1位、インドが約10億5000万人で2位、ブラジルは5位、ロシアは7位。BRICs4カ国で世界の人口の45%を占める。

②国土

ロシアは世界1位、中国は2位、ブラジルは5位、インドは7位。

③鉱産資源

いずれの国も鉱山や石油などの資源に富んでいる。

④GDP

生産性の改善に伴う一人あたりのGDP上昇がいずれの国でも顕著。



企業経営者が注目すれば当然、投資の対象としても注目されています。個人投資家の資産運用対象として、中国に続き、インド、ロシアなど先進国に比較してリスクは高いものの、高い経済成長力による成果を期待する投資家の間では人気のようです。



先の「Dreaming with BRICs:The PAth to 2050」によれば、現在のペースで経済発展をつづけると、2039年までにBRICS4カ国のGDP(国内総生産)の合計が、アメリカ、日本、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア(現在のG6)のGDP合計を上回り、2050年には、GDPの順位が、中国、アメリカ、インド、日本、ブラジル、ロシア、イギリスの順になると予想しています。



最近では、BRICsのSをSouth Africaとして南アフリカの注目もあります。米ゴールドマン・サックス証券の2005年の予測では、BRICsに続く経済大国予備軍「N-11(ネクスト・イレブン)」として韓国、バングラディシュ、エジプト、インドネシア、イラン、ナイジェリア、パキスタン、フィリピン、トルコ、ベトナム、メキシコの11カ国を示しています。



BRICsと違って、人口や国土面積は大小様々で、現段階の経済力も韓国から最貧国のバングラディッシュまでバラつきがありますね。





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