ファミマとゆうちょ銀行のその先は?

2016年10月27日 木曜日

早嶋です。

ファミリマートはゆうちょ銀行と組んで、平日の銀行引き下ろしの手数料を無料にする取り組みを進めている。時期は2018年1月から。ファミマのATMを使ってゆうちょ銀行を利用すると原則手数料を無料にする内容。ファミマは全国に1.8万店舗あるのでゆうちょ銀行としても流通が拡がる利点がある。

この背景は、ファミマとゆうちょ銀行の親会社が金融、郵便、物流などと幅広い分野で連携を進めている一貫だ。ゆうちょ銀行は預金残高では国内最大。なかでも高齢者や地方在住社の顧客が多い。ファミマはこの層に対してのアプローチの一手としてWin-Winの関係構築を見出したのだ。

銀行業務は信用の積み重ねにくわて、エンドではお金の引き出しが拡がる。顧客の動向としてGMSなどのビジネスモデルが世の中の経済に合わなくなり、コンビニなどの流通業が小売の覇者になっている。そのような中、流通大手は入り口である金融サービスに力を入れたい。その向かう先にはフィンテクに絡めて、消費者のお金の入り口をおさせて小売の世界から生活全般の消費の取り込みを考えているのであろう。

基本的な路線としては、金融を抑えて半径300メートルの住民を顧客につけたコンビニは、電気、ガス、水道などの支払いを一本化して、自社の経済圏やポイントを連携してメリットを訴求。また、流通をコンビニで引き取る、或いは送り出すというサービスも流通コストを下げることにつながるので一石二鳥。

コンビニは小売の世界から更に、一般消費者の生活の中にグイグイ入り込むことが予測できる。



コメントをどうぞ

CAPTCHA