芦野温泉のビジネスモデル

2010年1月17日 日曜日

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週末にかけて那須塩原での仕事があったので、その足でいくつか温泉を巡りました。その中のひとつ、芦野温泉。 

泉質は那須では珍しい単純アルカリ泉で、ph9.89の源泉です。肌がつるつるなる事間違いなしです。それから、もうひとつの特徴は、薬草の湯です。那岐の湯と那美の湯の二つがあり、刺激性の強い那岐の湯は、入って5分ぐらいすると、体のあちこちに痛みを感じます。実際に入浴すると、皮膚の薄い部分がビリビリしてきました。効き目を感じました。
ピリピリ
こちらの温泉施設、非常によくターゲットを絞り込んでいます。私は仕事着のまま施設に入っていたので非常に浮いていました。ターゲットは、リタイヤされた方々。朝8時から夜の9時まで、日帰りの施設が利用できます。温泉施設に着いたのは10時頃。施設の休憩場の畳の上では既に、入浴した後、のんびり寛いでいるお客さんで混雑しています。
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温泉は広く複数のお風呂と露天風呂があり、休憩施設では軽食を取れるコーナーとちょっとした舞台があります。こちらの舞台では、役者さんが踊ったり、演劇を披露したりします。また、アマチュアの団体が普段の成果を披露する場としても使われています。そう、お客さんは温泉施設でのんびり丸一日時間を過ごす事が出来るのです。
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また、バスツアーも充実しており、都内からでも7000円前後の価格で昼食、交通費、入浴料込みの日帰りプランも揃っています。
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お客さんの声も反響良く、その声は施設の廊下に沢山張り出されていました。
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ターゲットにマッチしたマーケティングミックスを実によく提供されている施設です。芦野温泉、素晴らしい施設でした。

早嶋聡史










 



コメント / トラックバック2件

  1. Kodama より:

    芦野温泉のマーケティングには脱帽ですね。私はなかでも素人でもステージで芸を披露すれば宿泊無料というのが気に入りました。人前で演奏したいニーズと舞台を盛り上げたいニーズをつないでいます。ここで重要なのは聴衆の満足度ですが、ライブの少ない田舎では「そこそこ」のレベルでOKなのかもしれませんね。

  2. 早嶋 より:

    児玉さん、コメントありがとうございます。
    地元の立地を最大限に活用したマーケティング、とても参考になるところが多いですね。ご紹介、ありがとうございます。しかし、薬草のお風呂はしばらくひりひりしてました。

    また、CSに対しても常にパーフェクトを目指すわけではなく、顧客ターゲットのレベル感で提供する、という視点はまさに顧客志向ですよね。

    今後ともよろしくお願いします。

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