ゼロベース

2006年4月9日 日曜日

早嶋です。



問題解決の手法には、論理思考や仮説思考が重要とされます。さらに、もう一つ重要な思考方法にゼロベース思考があります。



ゼロベース思考とは文字通り、既成概念を捨ててしまってまっさらの状態で物事を考えることです。と、書くのは簡単ですが、実際には難しいです。いつの間にか、これまでの習慣や経験が前提となっていて話を進めたりするために、本当に重要な解決策を見失いやすいからです。



既成概念に頭を奪われると、否定的な要素ばかりに考えがいって、本当に重要な要素を見失っている。こういうことはこれまでの体験を考えると、良くあることだと思います。



この場合、第三者や部外者の考えが以外にも筋が通っていたり、いい道筋を示すことがあります。コンサルティングを主に生業としている我々にとって、このような第三者的な視点という要素は非常に大きな価値になります。既成概念や束縛などにとらわれないように自由に発想する。このような視点は問題解決を行う場合には重要になるのです。



ゼロベース思考は、先ほど書いたように、概念は簡単ですが、難しい思考方法です。ただし、このような発想を行うために、一般に有効な方法が3つあります。



プラス思考で考える。物事を考える時に、出来ない理由を考えるのではなく、何かを成し遂げたいから考えるんだ、と言うプラスの発想をする事です。



例外を大事にする。何か物事を成し遂げるときに、すぐに例外を排除しないで、その例を大切に考えることです。問題点や例外を指摘した所で、なんの解決にもならない時は、1つの例外に着目して、色々なめんから分析を加えることがゼロベース思考に繋がります。



それから、顧客の目線で物事を考えることです。10分1000円の床屋さんが大ヒットしている理由は、髪を切ると言う目的だけに集中して、それ以外の全てを排除したことにあります。理容室にいく目的の殆どは、髪を切ることだったことから、思い切って他のサービスを排除したのです。



ゼロベース思考と、張り切って考えるのではなく、日頃から頭をトレーニングする癖をつけると良いかもしれません。当たり前のことに疑問を持ったり、例外ルールを正当化する方法を考えたりです。



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実験の詳細は、06年3月10日の『ブログマーケティング実験』をご覧ください。



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