個人金融資産1

2006年4月10日 月曜日

早嶋です。



日本全体の個人が保有する金融資産の合計って、どのくらいだと思いますか?日本銀行の資金循環統計によると、04年で1400兆円。これは、99年よりほぼ同じ水準で推移しています。



面白いことに、失われた10年、と言われた10年間には、個人の金融資産は増加傾向でした。90年は1000兆円程度であったのが、10年間で1400兆円まで増加しています。バブル崩壊後も増加していたのです。



では、個人の金融資産の分布はどのようになっているのでしょう?1億円以上の資産を保有している割合は0.4%程度ですが、以下のようになっています。



(単位:百万円)

0 22.9%

0  - 500 21.3%

500 - 1000 13.7%

1000 – 2000 13.7%

2000 – 3000 6.1%

3000 – 4000 3.4%

4000 – 5000 1.5%

5000 – 6000 1.1%

6000 – 7000 0.8%

7000 – 10000 0.7%

10000 – 0.4%



これから、分かるように、500万円以下が44%程度、500万円~2000万円が27%と、以外に中金持ちが多いのです。他国では、この1000万円~2000万円の金融資産保持者が少く、日本の構造は特殊と言えます。

一般的に大金持ちを対象にしたプライベートバンクは、1億円以上の金融資産を持つ人を対象にするようですが、日本では、1000万円以上を対象にサービスを提供したら、金融商品として流行るでしょうね。ただし、1億円以上の金融商品に比べて、手離れがよく、銀行の手間がかからない必要がありますが。



実際にカナダでは、手離れがよく、運用利回りの良い商品を提供している銀行があります。カナダのロイヤル・バンクでは、20数種のファンドを用意して、高額資産保持者に運用するファンドの割合を選択していただけるだけで、簡単に運用できるような金融商品があります。これで、年間に5%-15%程度の利回りが確保できるので、本当にお手軽でメリットも大きいですね。



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