チーム評価

2006年4月7日 金曜日

早嶋です。



「乗組員たちを集めて、目的地に向かわせて力一杯に漕がせるには、痕がつくくらいにムチを打つ」 ムチこそ人々を動機付ける手段であり、木造船の時代から組織にしみついてきた考え方である。



上記は、最新号のHBRから抜粋した文です。チームの業績と個人の報酬を結びつけ、業績評価を上司ではなく、顧客や同僚に委ねることで現場のやる気を引き出す内容が掲載されていました。社員1人1人の業績を管理するよりも、チームの業績と個人の業績をリンクすることで業績を大きく向上している企業が在るようです。



このような企業は、生産性にとどまらず、顧客や同僚からの評価を重視し、報酬や昇給、転職にも利用できる分かりやすい業績評価指標を導入しています。この制度の特徴として優秀な人材を引き止めることに効果を発揮する事があります。



業績評価指標の導入により、船を漕ぐことをサボっている人間を特定することが用意になります。チームの評価がその人のために悪化するからチーム皆が必死になります。これによって、チームのやる気を損なうことなしに、組織文化を理解できない人を客観的な方法で移動できることが出来ます。このことが、優秀な人材の離職率の低下に繋がると報告されていました。



また、このような運用を行っている企業の中に、次のような報酬制度を利用しているところがあります。成績優秀順に上位20%、60%、下位20%についての離職率に対して、上位80%を維持できれば(つまり成績が下位の20%の離職率に対しては問題としない。)、リーダーに報酬を与えるのです。離職率の高い、職種でも、このような管理が行えれば成績不振者のパフォーマンスが改善されチームの安定性が高まるそうです。いかにも、ドライな考えですが、そのうち、同様の制度を取り入れる日本企業も出てくるかもしれませんね。



—ただ今、ブログマーケティング実験中。06年3月10日開始—



実験の詳細は、06年3月10日の『ブログマーケティング実験』をご覧ください。



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