環境分析

2009年1月29日 木曜日

早嶋です。



午前中クライアントと仕事をした後、午後は来年度の仕事に向けてコンペに参加。消費財メーカーのマーケティングコンセプトというお題でプレゼンしてきました。程よい緊張感の中、手ごたえありです。



分析新しいビジネスを行う段階や、マーケティングミックスを見直すとき、状況の変化を確認する時など、その時々に応じて環境分析を行います。環境分析の定石として、ミクロ環境とマクロ環境に分けて分析する方法があります。



ミクロ環境とは、自社を取り巻くプレーヤーや顧客や市場を分析する方法で、いわゆる3C分析が一般的です。



顧客は誰か?商品の意思決定を行う人はどのような人か?参入している、あるいは参入しようとする市場は魅力的か?つまり、市場規模や市場の成長性は自社にとって十分であるか?また、顧客はそもそも、なぜ購入するのか?など、顧客や市場に関して分析します。これが一つ目のC、Customerです。



次に、自社を取り巻くビジネス環境の競合環境を分析します。2つ目のC、Competitorです。競合は誰か?そのビジネスの代替商品はどのようなものか?新しく市場に参入するプレーヤーは存在するか?競合とする企業の自社に対しての脅威は何か?競合企業はどのように顧客にアプローチして、どのように利益を上げているのか?などを分析していきます。



顧客や市場、そして競合環境を分析することで、その市場で成功するための要素や要因が浮き彫りになるでしょう。いわゆる、成功要因を抽出します。その後、自社の強みを生かして、その成功要因を上回ることができるのか?を考え、自社のマーケティングのシナリオを作る準備が完了します。最後のC、Companyの分析です。



一方、ビジネス環境を少し俯瞰的にみるために、マクロ環境も把握しておく必要があります。このときのフレームはPESTが便利です。政治や法律が変わると、事業環境が変化して様々なビジネスチャンスが生まれます。P、Politicalです。



消費の2極化や人口構成、若い人の消費スタイルの変化など社会の動きも抑えておく必要があります。S、Societyです。



また、株価や為替の動き、原油やコモディティの乱高下もビジネスに様々な影響を与えます。もちろん経済環境のE、Economyも必須でしょう。



そして最後は、技術革新のT、Technologyです。世の中は、85年を境に大きく変化しました。これは、ネットの出現やウィンドウズといったビジネスのプラットフォームが世界で統一されたことが大きいでしょう。



このように、PESTに代表されるマクロ環境の把握を行っていることも、マーケティングのシナリオを考える上では重要です。



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