禁煙の逆効果

2009年1月13日 火曜日

早嶋です。



『禁煙は、あなたにとって心筋梗塞の危険性を高めます。免疫学的な統計によると、喫煙者は心筋梗塞により死亡する危険性が非喫煙者に比べて約1.7倍高くなります。』



たばこタバコの箱の正面には、このような文面がパッケージの半分くらいから1/3を占めています。他にも、健康上の警告として、『タバコは致死的な肺がんの原因につながります』とか、『妊娠中の喫煙は胎児の先天異常につながります』などと、単刀直入なメッセージが記されています。



禁煙者にしてみれば、このパッケージの警告文章は、きっと大半のスモーカーが禁煙を行うだろう!と考えると思いますが実際は全くの逆効果を招いていることが脳の研究で分かったそうです。



喫煙者がタバコのパッケージの警告文を読むと、禁煙を促す行動に出るどころか、欲望のスポットとも呼ばれるスモーカーの側坐核と呼ばれる脳の領域を刺激していたのです。この側坐核は、人体がアルコール、麻薬、たばこ、セックス、ギャンブルなどを欲する時に活性化する特殊な領域です。



そう、禁煙を呼びかけるはずの文面は、タバコの抑止効果がないばかりか、逆に側坐核を活性化して喫煙を抑制しているのです。つまり、タバコメーカーにとって格好のマーケティングツールだったのです。



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