早嶋です。
本日は、「花王のヘルシア」と「サントリーの黒烏龍茶」に関して考えてみました。どちらの飲料もキーワードは『脂肪』です。しかも特定保健用食品です。しかし、2つの商品を比べてみると、商品のコンセプトやターゲットが全く異なることが分かります。
まず、ヘルシアウォーターを見てみましょう。ヘルシアウォーターのキャッチコピーは、「体脂肪が気になる方にエネルギーとして脂肪を消費しやすくする」です。ヘルシアウォーターは、”通勤・入浴・犬の散歩・・・など、日常の何気ない運動によって脂肪をエネルギーとして消費しやすくする”という価値を消費者に提供しているのです。そのため、花王はスポーツドリンクとしてのポジションにこだわっています。
そういう意味で、ヘルシアウォーターのターゲットは、”体脂肪が気になる人、でもスポーツをある程度する人”になります。ここでは、『ストイック(禁欲主義者)』と呼びましょう。
次に、黒烏龍茶のターゲットを考えて見ます。黒烏龍茶のキャッチコピーは、「脂肪の吸収を抑える」です。これだけでは、ヘルシアと変わりがないように感じますが、黒烏龍茶の価値を見てみると、その違いが一目瞭然です。食事と一緒に飲むことで脂肪の吸収を抑えて食後の中性脂肪の上昇を抑制する・・・。つまり、黒烏龍茶の価値は、”脂っこい料理が気になる方は、黒烏龍茶を飲んでいれば大丈夫”と言ったところになります。
よって、黒烏龍茶のターゲットは、”脂っこい料理が好きな人、でも脂肪が気になる人”になります。そこで、『エピキュリアン(快楽主義者)』と呼ぶことにします。
ストイックとエピキュリアン。この言葉を並べてみれば、ヘルシアウォーターと黒烏龍茶のターゲットが全く違うことが分かりますね。
ターゲットが違えば、その商品を消費者に届けるまでの企業活動も当然違ってきます。ヘルシアウォーターはストイックをターゲットにしていますので、スポーツ用品がある売り場や、ジムなどで販売したほうが、よりターゲット層に近くなります。
また、黒烏龍茶の場合は、エピキュリアンですので、中華料理店に置いたり、肉料理・揚げ物店など脂っこい料理を提供するお店でも良いですね。また、スーパーやコンビにでは、弁当や惣菜と言った欄に並べているとターゲットになる方が買っていくことが想像できます。
プロモーションするときも、ヘルシアウォーターはスポーツや運動を連想させるイメージが大切になりますが、黒烏龍茶の場合、やはり肉とか中華と言ったイメージを連想させたほうが良いですね。
このように、一見同じような『脂肪』をキーワードにした飲料であってもターゲットが違えば、当然コンセプトやプロモーションの方法、販売方法まで変わってくるのです。
上記のように、全く違うものを比較して考えると分かりやすいのですが、企業ではターゲットが違うものでも、同じマーケティング手法をとっている事が良くあります。マーケティング活動においてターゲットを明確にする理由は、その後に続く企業活動が全く異なってくるからなのです。
—ただ今、ブログマーケティング実験中。—
実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』『ブログマーケティング結果報告』をご覧ください。
「中小企業」「マーケティング」「コンサルティング」「経営コーチング」「経営診断」「MBA」
2006年10月 のアーカイブ
快楽主義VS禁欲主義
ニーズとウォンツ
早嶋です。
ニーズとウォンツについてコメントします。ニーズとウォンツ日本語に直すと、欲求と願望となるでしょうか。
ニーズとは満たされていない状態(unsatisfactory condition)で、ウォンツとは最低限満たされている状態から更に高度な満足を得たいと言う願望、と言うのがエモリー大学シェス氏の見解です。
例えば喉の渇きはニーズに相当します。一方、日々の経験や学習によってグレープフルーツジュースの味や、炭酸飲料のシュワシュワ感、仕事の後の「とりあえず生」などを連想するつ、それはウォンツになります。
ニーズは生理的な欲求に過ぎませんが、ウォンツは消費者が社会経験によって学んだ欲求を満たす一つの方法、とオーバン大学のソロモン氏は記述しています。ソロモン氏によればニーズを満足させる具体的な形がウォンツであり、消費活動のゴールでもあるといっています。
同じニーズにありながら消費者のこれまでの経験や学習、生活環境や価値観、ライフスタイルによって様々なウォンツが発生するのです。喉が渇いたときに、ミネラルウォーターの存在を知らない人は、井の水を想像するでしょうし、コカコーラの虜になっていればコーラを飲みたくなるでしょう。
ニーズは消費者の全ての人が持つものに対して、ウォンツは消費者によって様々ということです。そのために、「消費者を知る」ということは、戦国時代の「敵を知る」に相当するくらい大切な事ということができますね。
—ただ今、ブログマーケティング実験中。—
実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』『ブログマーケティング結果報告』をご覧ください。
「中小企業」「マーケティング」「コンサルティング」「経営コーチング」「経営診断」「MBA」
酸素
早嶋です。
ペットボトルの水がまだまだ認知されていなかったとき、誰もが次のように考えたことでしょう。「1リットルの水を誰が300円で買うの?」「ガソリンよりも高いじゃん。」
しかし、今では水を抵抗無く買っていますし、オフィスではウォーター・サーバーを置いている会社を良く見かけます。水を購入する感覚は、今では当たり前になっているのです。では、酸素はどうでしょう?
「流石に酸素にお金を出す人はいないでしょう?」と、思った人は、「水にお金を出す人なんていないよ」と、過去に考えた人と同じ感覚を持つようになるかもしれません。
セブン・イレブンは、「ケータイ酸素缶」という商品を今年の5月より東京・神奈川・千葉の3地区で販売を始めました。更に、6月中旬より全国の店舗において、ケータイ酸素缶を購入することができます。福岡のセブン・イレブンでも販売されていますので、信じられない方は、確認してみてください。
ここで、注目する点は、酸素をサプリメントとして位置づけたことです。今回の商品は、酸素にアロマを加えているのでリフレッシュというキーワードが重視されます。水を補給するなら、酸素も気軽に補給しよう。ストレスや過労、運動不足等で現代人に不足がちな酸素を手軽に補給しよう。まるで、ビタミンC等のサプリメントのキャッチコピーのような文体で商品特徴を記述しているところから、吸うサプリメント、という新しいポジショニングを確立しようとしていることが分かります。
ところで、酸素缶。セブン・イレブンがはじめて市場に出したわけではありません。登山やハイキングをする方は、アウトドアショップ等で携帯酸素缶を見た方も多いと思います。私が学生の頃、富士山の8合目の山小屋でバイトしているとき、酸素缶は山小屋の売店でも売れ筋商品でした。ただ、このときのポジショニングは酸素補給。富士山の8合目は3,200m程度の高さで酸素濃度が薄くなっています。そのため、少し動いただけで息が切れてしまうため、酸素を補給すると言った発想です。
また、酸素を別の形で商品化しているものがあります。オフィスビルの空調です。温度を調節する要領で、オフィスの空気を調節するのです。オフィスの空調を行う際に、オゾンを一緒に放出するのです。これによって、オフィスが森林のようなすがすがしい空間になり、仕事の能率が上がると言った代物です。
他にも数年前から、酸素バーはひそかなブームとなっています。こちらの場合は、体を休めながら酸素を吸うことによってリフレッシュするモノです。エステやリラクゼーションを提供する業態のお店に導入されています。
さらに、「○○の空気」等と宣伝して、普段ではいけない国や地域や地形の空気を缶詰に詰めて販売しているお土産や、アサヒが出している酸素水など、「酸素」をキーにした商品(製品・サービス)が世の中に割りと多いことに気づきます。
となると、「この酸素、いいよ!今度、試してみてよ。」とか、「そろそろ酸素が切れるから、新しい酸素買っておいて」と言う会話が交わされるのが当たり前になる時代が来るかもしれませんね。
産科医減少
早嶋です。
06年度の出生率は、団塊Jrの出産等で6年ぶりに反転する見込みが高くなっています。政府が行う少子化対策によって、出産育児金が増額され、支払い方式が変更するなど、出産時の持ち出し金が殆ど必要なくなります。
さらに、来年度の予算では、少子化対策関連の予算が10%程度増加する予定です。これで出産が行いやすくなるのか?と言うと、思わぬ落とし穴があります。
日本の産科医が減少しているのです。朝日新聞の調べによると、03年4月から05年7月の2年間で常勤する産科医は8%減少しています。
産科医が減少する理由は大きく2つあります。1)過酷な労働条件、2)訴訟リスク
です。
1)産科医の労働条件は医師の中でも特に悪いようです。特に地方の病院では常勤の産科医が病院に1人しかいないため、365日24時間、事実上病院に拘束される医師もいるそうです。
2)日本は世界一の医療技術を誇っています。しかし、このことが産科医の訴訟リスクを大きくしています。つまり、医療技術の向上によって、出産時の死亡率が低くなったため、「出産は危険じゃない」という意識が広がったのです。このため、ミスとはいえないような事例まで医師の責任が問われているということです。H15年の最高裁の調査データによれば、産科医は医師平均の2.5倍も訴えられていることがわかります。
上記の背景から、現在では産科医を目指す学生が減っており、産科医の減少に歯止めをかけることができなくなっています。
今後、産科医の減少に対して根本的な手を講じなければ、少子化対策以前に深刻な問題になります。
—ただ今、ブログマーケティング実験中。—
実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』『ブログマーケティング結果報告』をご覧ください。
「中小企業」「マーケティング」「コンサルティング」「経営コーチング」「経営診断」「MBA」
電力通信線
早嶋です。
電気のコンセントにつないで、インターネットが利用できる技術、PLC(電力線通信:power line communication)が再び注目を集めています。
通常の家庭では、電気の周波数は50Hz、または60Hzですが、PLCは2Mから30Mzの周波数帯のどこかを利用して信号を送ることによって双方向通信を実現する技術です。近年のデジタル通信技術の進歩によって、ブロードバンドにも耐えうる通信速度が得られるようになっています。
PLCのメリットは電力線をそのまま利用できることです。これまでのインターネットは新たに通信を行うために通信線の施工工事が必要でしたが、それが不要になるのです。これは、安価な導入費によってブロードバンドのネットワークが構築できることを意味します。
更に家庭のほとんど全ての部屋にはコンセントがあることからPLCを利用することによって家庭でのブロードバンドネットワークも簡単になります。
では、何故今までPLCのような技術がありながら普及が進まなかったのか?理由は大きく2つあります。
1)電力線はもともと高い周波数の電気信号を流すことを想定していなかったので、アマチュア無線などに影響を与えるという指摘があったこと。
2)PLCの場合、電力線を利用するため、電気を分ける分電盤に線をつなげば、電力線に流れている情報を容易に盗むことができること。
つまり、無線に与える影響とセキュリティの2つが大きな壁となっていました。最近、再び注目を集められているのは、規制緩和や技術の進歩でこの2つの原因を解消することが確認できたからです。
となると、気になるのはそのマーケット規模です。PLCの技術でリードしている三菱電機の試算では、PLCのマーケット規模は1兆2700億円。
白物家電がネットワーク接続される日が当たり前になったとき、PLCの技術はその普及を確実なものにすると考えられますね。
—ただ今、ブログマーケティング実験中。—
実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』『ブログマーケティング結果報告』をご覧ください。
「中小企業」「マーケティング」「コンサルティング」「経営コーチング」「経営診断」「MBA」
食玩とクロスセル
早嶋です。
食玩(しょくがん)と呼ばれる小さなオマケつきのお菓子は、今でも人気のようです。最近は復刻モノまででてきています。今回は食玩とクロスセル(繰り返し購入)の効果について考えて見ました。
食玩として、お菓子とオマケという組合せは昔からありましが、火付けブームとなったのは卵型のチョコレートの中にオマケを入れたチョコエッグでしょう。
オマケとして中に入っていた玩具は動物のミニチュア模型で非常にリアルに再現されていました。その精巧さが、子供以上に大人が夢中になってコレクションをするという社会現象もありました。
玩具会社があえてお菓子として販売した理由は、お菓子のオマケとすることによってその販売場所をおもちゃ売り場以外にも、コンビニやスーパーに広げることが可能になることを計算していたからです。
また、このような食玩には、もう一つ工夫があります。中のオマケを買ってみないと分からないということです。夢中になれば、すべてのオマケを欲しくなるのが心情です。そのために、何度も繰り返して購入してもらうことができます。いい大人が、中のオマケ欲しさに箱ごと買う光景から、「大人買い」という言葉も生まれたほどです。
ところで、コレクターがすべてのオマケをそろえるために、いったい何回購入すると良いのでしょうか?ちょっと、その確率を考えてみました。
例えばオマケが全部で2種類だったとします。2種類とも集めるには、最低、何回買えば良いかをまず考えました。前提として、2種類のオマケは同じ割合で入っているとします。
まず、初めての購入によって、どちらかのオマケを必ず買うことができます。後は、残りの1個を手に入れればいい事になります。2回目の購入で違うオマケを当てる確立は、1/2になります。確実に購入するためには、その逆数を購入すればよいので2回購入すればいいことになります。つまり、3回購入すれば、2種類のオマケを集めることができます。ただし、これは確率で考えているので、あくまで平均的な個数となります。
では、5種類のオマケがあったら、平均的に何回購入すると全部のオマケを手に入れることができるでしょう。
2種類のオマケのときと同様に、すべて同じ割合でオマケが入っているとします。はじめの購入は、5つのうちのオマケのうち、必ずどれかを購入することになります。次の2種類目を購入する確率は4/5です。確率4/5のものを確実に購入するためには、その逆数を考えればよいので、5/4回=1.25回、購入すればよいことになります。同様に考えると、3種類目は5/3=1.67回。4種類目は5/2=2.5回。5種類目は5/1=5回となります。
つまり、
5/5 + 5/4 + 5/3 + 5/2 + 5/1 = 11.42回
平均して12回購入することで5種類のオマケを集めることができるのです。
このように、オマケ入りのお菓子には、その中身のオマケ欲しさに自然とクロスセリングを促す効果があるのです。この効果は、オマケの希少性とオマケの種類によって、その回数は上記のものよりもずっと増えることは容易に想像がつきますね。
—ただ今、ブログマーケティング実験中。—
実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』『ブログマーケティング結果報告』をご覧ください。
「中小企業」「マーケティング」「コンサルティング」「経営コーチング」「経営診断」「MBA」
少子化対策
早嶋です。
日本の少子化問題の原因と対策についての議論で、政府は少子化担当相なるものを置き、少子化対策に取り組んでいます。
しかし、そこで交わされている議論は、託児所、保育所の充実、女性が仕事を継続しても続けられる環境整備・・・です。
確かに、上記の内容は重要です。しかし、少子化問題ということを考えた場合、問題の本質的な部分ではないと考えます。政府が出している統計データでは、20代までに結婚した夫婦に限定して見てみると出生率が低下していないことが分かります。
ということは、少子化の原因は、結婚しない男女が増加していること、または、晩婚化が進んでいることになります。妊娠・出産すると働けなくなるので女性が子供を産むのを躊躇っているわけではありません。
少子化の原因と言うことで市場調査を行い、女性の仕事や育児に関しての不満を集めたのでしょうが(政府として取り組む問題です。)それを、少子化の原因だと判断したのでは根本的な解決にはならないですね。
ペンシルバニア大学ウォートンスクールのヨーラム著の「インポッシブル・シンキング」によれば、人々は自身が持つ固有のフレームワークによって思考が固定されると指摘しています。
政府が考えた対策は、女性が子供を産んでも安心して働ける環境によって出生率が高まったという海外の事例を鵜呑みにしたのかも知れません。
因みに、解決方法の一つとして、若い男女が結婚までいたるための出会いの場を提供する。ということも考えられます。合コンじみた発想ですが、晩婚化が進んでいる原因や結婚しない男女が増えている原因を調べて早急に対策を打たなければ国の衰退に関ります。
—ただ今、ブログマーケティング実験中。—
実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』『ブログマーケティング結果報告』をご覧ください。
「中小企業」「マーケティング」「コンサルティング」「経営コーチング」「経営診断」「MBA」
敵対買収対策
早嶋です。
自然を、おいしく、楽しく、KAGOME。トマトジュースでおなじみのカゴメは20日に、買収防衛策の導入を発表しました。
カゴメは個人株主つくりに力を入れている企業で、個人株主は全株式保有数の72%で13万6千人。今回、発表した買収防衛策も個人株主の意向を尊重する姿勢を全面的に押し出しています。
個人株主を意識した買収防衛策の流れは次のようになります。発行株式の20%以上の買収提案を受けた場合、目的や価格算定方法を買収者側の提案とカゴメ側の代替案とを比較できるように株主に知らせ、株主意思確認総会を開きます。
書面やインターネットを通じて、1/3以上の決定件を持つ株主が投票すると、その過半数によって防衛策発動を行うか否かを決定します。投票が、1/3に満たなかった場合はその発動を見送るという決定方法です。
防衛策自体はシンプルで、新株予約権の無償割り当てです。これは、既に株式を所有している株主に対して無償で株式を割り当てることによって、買収者側の持ち株比率を低下させる手法です。
買収防衛策の導入に関しても株主総会に似た会議を開き、買収提案を受け入れるか否かの判断を株主に委ねるという、個人株主つくりを徹底した内容だと感じます。
—ただ今、ブログマーケティング実験中。—
実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』『ブログマーケティング結果報告』をご覧ください。
「中小企業」「マーケティング」「コンサルティング」「経営コーチング」「経営診断」「MBA」
CMGOGO
早嶋です。
ネットで購入できるモノといったら何を想像しますか?本、コンタクトレンズ、ブランド物・・・、CM?
広告代理店大手の電通は、インターネット経由でテレビCM加工からテレビ広告枠の発注までが可能な簡易なテレビスポット広告取引、CMGOGO(シーエムゴーゴー)を期間限定(H18年10月2日からH19年3月31日まで)で開始しました。
電通によると、『今回のスキームは、これまでテレビ広告を活用したことのない企業の中で、「事業拡大」「ブランド認知」などを目的にテレビ広告を活用してみたいと考える振興企業等を対象に行うもので、インターネットの活用によりその手続きのためのコストや期間を圧縮することで取引機会を増やそうとする試みです。』とあります。(電通:News Release参照)
テレビCM放映までの仕組みは簡単です。テレビCMを行いたい広告主は、以下の流れで放映までをネット上で行います。
1)放送地域を選ぶ(地図から県をクリック)
2)放送期間を選ぶ(開始日や放映回数を指定)
3)CMライブラリーよりCM素材を選ぶ(用意された映像ファイルをクリック)
4)CMに加えたい写真や文字やロゴを登録(ブログ感覚で作成できる)
5)放送!
気になる料金ですが、関東地域で15日間に10回放映する場合、525万円(税込み)。ただし、放送局の選択はできません。CM作成までのスキームを標準化・簡易化することで登録から最短で1ヶ月の放映も可能だそうです。
製作費だけで数千万円に上ることを考えるとテレビCMの常識を覆すと言うことでユニークなビジネスモデルですね。
最近は、テレビCMの効果がいかほどか?と言うことで、YouTubeなどWeb上でのCMが盛んになっています。Nikeや日清のCMは評判を呼んでおり、頻繁に露出されていました。YouTubeを使えば媒体の掲載料はゼロで済むし、話題を呼べば映像が世の中にさらされる確立が高くなりますからね。
今回の、CMGOGOで作ったコンテンツも放映を過ぎると流れるんじゃないか?と思います。そうなると電通の15日間に10回放映の枠も意味が薄れますね。ただ、今回のパッケージの規制に、『CM素材はご購入いただいたCMを放送する枠のみでの利用となります。お客様からのお持込のCM映像はご利用いただけません。CM素材の著作権は電通に帰属します。CM素材の長さは15秒のみとなります。』とあり、一応は流用できないように規制していますが。
もう一つ気になったのは、CMGOGOで製作したCMの効果です。テレビCMを有効に利用するためには、一定量の視聴率と投下量が必要になると言われます。マーケティング用語ではリーチとフリークエンシーと呼ばれます。CMがどのくらい視聴者に到達したかの数と視聴回数がある基準を超えなければCMの効果は期待できないという内容です。
つまり、15秒のCMをたまたま1回見ただけでは視聴者の記憶にも残らないだろうし、購買の動機付けにもつながらないでしょう。最低でも8回から10回程度は視聴させないとCMの意味はないという学者もいるくらいですので、スポット枠でいつ放映されるか和からないCMの効果には疑問です。
今回のCMGOGOの目標は、テレビ広告を実施する広告主側の手続きがネット上で簡便に完結できることを検証する場でもあるようです。CMの効果や対投資効果には疑問ですが、新しいビジネスモデルとしては大変興味があるモデルでした。
—ただ今、ブログマーケティング実験中。—
実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』『ブログマーケティング結果報告』をご覧ください。
「中小企業」「マーケティング」「コンサルティング」「経営コーチング」「経営診断」「MBA」
目標売上高の細分化の具体例
メルマガの今週号(2006年10月19日号)でご紹介した
目標売上高の細分化の具体例は以下です。
<担当者別月次単位の予実管理表>
クリックすると拡大できます。
エクセルのファイルをご希望の方は magazine@biznavi.biz までメールをください。
最新記事の投稿
最新のコメント
カテゴリー
リンク
RSS
アーカイブ
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年9月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年5月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年7月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年9月
- 2015年8月
- 2015年7月
- 2015年6月
- 2015年5月
- 2015年4月
- 2015年3月
- 2015年2月
- 2015年1月
- 2014年12月
- 2014年11月
- 2014年10月
- 2014年9月
- 2014年8月
- 2014年7月
- 2014年6月
- 2014年5月
- 2014年4月
- 2014年3月
- 2014年2月
- 2014年1月
- 2013年12月
- 2013年11月
- 2013年10月
- 2013年9月
- 2013年8月
- 2013年7月
- 2013年6月
- 2013年5月
- 2013年4月
- 2013年3月
- 2013年2月
- 2013年1月
- 2012年12月
- 2012年11月
- 2012年10月
- 2012年9月
- 2012年8月
- 2012年7月
- 2012年6月
- 2012年5月
- 2012年4月
- 2012年3月
- 2012年2月
- 2012年1月
- 2011年12月
- 2011年11月
- 2011年10月
- 2011年9月
- 2011年8月
- 2011年7月
- 2011年6月
- 2011年5月
- 2011年4月
- 2011年3月
- 2011年2月
- 2011年1月
- 2010年12月
- 2010年11月
- 2010年10月
- 2010年9月
- 2010年8月
- 2010年7月
- 2010年6月
- 2010年5月
- 2010年4月
- 2010年3月
- 2010年2月
- 2010年1月
- 2009年12月
- 2009年11月
- 2009年10月
- 2009年9月
- 2009年8月
- 2009年7月
- 2009年6月
- 2009年5月
- 2009年4月
- 2009年3月
- 2009年2月
- 2009年1月
- 2008年12月
- 2008年11月
- 2008年10月
- 2008年9月
- 2008年8月
- 2008年7月
- 2008年6月
- 2008年5月
- 2008年4月
- 2008年3月
- 2008年2月
- 2008年1月
- 2007年12月
- 2007年11月
- 2007年10月
- 2007年9月
- 2007年8月
- 2007年7月
- 2007年6月
- 2007年5月
- 2007年4月
- 2007年3月
- 2007年2月
- 2007年1月
- 2006年12月
- 2006年11月
- 2006年10月
- 2006年9月
- 2006年8月
- 2006年7月
- 2006年6月
- 2006年5月
- 2006年4月
- 2006年3月
- 2006年2月
- 2006年1月
- 2005年12月
- 2005年11月
- 2005年10月
- 2005年9月
- 2005年8月
- 2005年7月
- 2005年6月
- 2005年5月
- 2005年4月