キャリアデザイン研修の効果

2018年12月5日 水曜日

安藤です。

民間、行政で『キャリアデザイン研修』依頼が増えています。対象者は、階層別での研修ですが、若年者、女性、中高年と分けての研修もあります。 夫々に成長過程において課題があり、その課題で内容は異なります。

研修会社のコンテンツを見ると、キャリアデザイン研修の基本カリキュラムには、一通りのスタイルがあります。以前は、リストラの方々、現在は女性活躍推進で女性管理職を増加のためにキャリアデザイン研修が実施されることがあります。元々、「キャリアデザイン」とは、自身について能力・価値観・興味・性格特性・他者との関係等、様々な側面から自身を振返り、今後、何をしたいのか、どのように生きたいのか、生きていくのか 『仕事・プライベート』 両面から人生そのものを考え計画をたてる研修です。

「キャリアデザイン研修」が必要なのは、技術革新やグローバル化が進む一方で、職業生涯の長期化や働き方の多様化、仕事内容の変化のなかで、個々に自律的なキャリア形成の必要が増しているからです。しかし、一方で、個人が主体となって行うものでもあるので、「優秀な人材が退職しないか」等のネガティブな見方をして今まで避けている企業もありました。その視点からすると、組織自体も魅力ある組織に変化していく必要があるということではないでしょうか。

キャリアデザイン研修の具体的方法は様々です。節目となる年齢に実施される例が多いです。これまでの自身の役割と責任を振返り
キャリア開発上の課題を明確にし、今後の目標設定をたてていくのが基本のやり方です。よって、1日のみで完結するのではなく、2日間、3日間というスタイルもあります。

組織で実施する場合の効果としては、自己理解、展望、会社理解が考えられます。自己理解は、自分が仕事の経験から得たことや自分の強み・弱み、自分が仕事をしていくうえで大切なことについての気づき(認知)、会社理解に関しては、会社の人材育成施策についての理解や会社の良さについての認知、展望については、キャリア(仕事・プライベート)に関する目標についての認知があります。

また、受講生の満足度が上記の3点(自己理解・展望・会社理解)だけでなく、中長期展望に影響を与えるといわれています。
言わば、会社理解や中長期展望を介して正の成長期待に繋がり、プラスの行動に影響しているというものです。依存的でなく、主体的になっていくとうことです。

以前、経済産業省が提示している「新・社会人基礎力」を紹介していますが、そこに 『キャリアオーナーシップ』 という言葉があります。
これからの時代は、組織に依存するのではなく 『主体的』に自身の人生をどう創っていくのか、そして、個人と共に組織を繁栄していくことが期待されています。

そのような視点では、『キャリアデザイン研修』は、主体的な人材育成に有効かと思われます。

『人材開発、人材育成に活かす外部キャリアコンサルタントによる企業内キャリアコンサルティング、組織にキャリアコンサルタントを養成したいなどのご相談がありましたら、弊社にご相談くださいませ。



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