早嶋です。
今月のハーバード・ビジネス・レビュー(HBR)に面白い記事が載っていたので紹介します。
ノーベル賞は、皆さん知っていると思いますが、イグ・ノーベル賞をご存知でしょうか?イグ・ノーベル賞 (Ig Nobel Prize) とは、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞です。ノーベル賞のパロディ的な賞で、91年に創設されました。 イグノーベルの名は、「ノーベル賞」に反語的な意味合いの接頭辞を加えたもじりで、また「卑劣な、あさましい」を意味する”ignoble”とかけているそうです。(参照: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
そんなイグ・ノーベル賞に関して、面白い教訓が導き出されています。「誰もがありがたがる、ベスト・プラクティスは時として平凡な習慣でしかない」、ということです。
事例としての研究は、「ビール、サーワー、クリーム、ニンニクがヒルの食欲に及ぼす影響」です。
英国のブリティッシュ・メディカル・ジャーナルに寄稿された中で、次のようなくだりがあります。「ヒルは近年、マイクロ手術で用いられるようになって、失われた人気を取り戻しつつある。ところが、ヒルは時として人間に協力しない。19世紀の医者たちは、何とか言うことを聞かせようとして、患者の血を吸わせる前に強いビールに浸した。」
同様に、当時、最も優れていたとされるドイツの医者たちは、ヒルが血を良く吸うように、ビールの代わりにニンニクとサワー・クリームを推奨したそうです。
今回、イグ・ノーベル賞に輝いた、本研究者たちであるノルウェーのベルゲン大学のアンダース・バーハイム氏とホグネ・サンドビクは、「本当にヒルの食欲を刺激する効果があるのか、誰も調べた事が無い」ということに気がつきました。
そこで、簡単な実験を実施したところ、古くから言い伝えられたアドバイスが全く約に立たないことが証明されたのです。サワー・クリームは、ヒルの吸血意欲を喚起せず、ニンニクを与えたらヒルは死んでしまいました。それから、ビールに浸かったヒルは酔っ払いました。
HBRでは、次のようにまとめています。「新しい習慣や技術を導入する前は、これまで言い習わされてきたことに十分注意されたい。」ベスト・プラクティスに対しては、信頼することはいいが、検証を怠るなという教訓です。
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2007年1月 のアーカイブ
イグ・ノーベル賞
身近なビジネススクール(プレ・スクール)開講のお知らせ
~身近なビジネススクールのご案内~
【対称】
経営者及び経営幹部・管理者・後継者の方々
【内容】
自社のマネジメントレベルを確認した上で、『利益が生める会社』に変革できる処方箋を明示します。
第1回 勝てる経営戦略の立て方
第2回 組織力の伸ばし方
第3回 財務感度の高め方
第4回 販売戦略(マーケティング)
第5回 情報力の築き方
【日時】毎回、19:00から21:00までの2時間
※下記日程より、ご都合の宜しい日程を選択可能です。
※日程を組み合わせることも可能です。
経営戦略 1月25日(木) 2月27日(火)
組 織 2月1日(木) 3月13日(火)
財 務 2月7日(水) 3月6日(火)
販売戦略 2月15日(木) 3月20日(火)
情 報 2月22日(木) 3月27日(火)
【会場】福岡市中央区天神3丁目4-5ピエトロビル10F
「インターナショナルエアアカデミー」内の教室です。
アクセスマップはこちらです⇒http://www.iaa.co.jp/school01fuk.html
(当日は筆記用具のみ持参下さい。)
【料金】各講座:10,000円(消費税込み) 5講座:45,000円(消費税込み)
*クリックすると別ウィンドウで画像を表示します。画像は拡大・印刷することができます。
プレスクール案内
ご興味をお持ちの方は、佐藤(katsu@biznavi.biz・092-761-6130)までお問い合わせ下さい。詳細情報や申込書をメール送信いたします。
ムーアの法則
早嶋です。
日立の子会社である日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)は、8日に、世界最大の記憶容量を持つハードディスク駆動装置(HDD)を発表しています。(日経記事より)
3.5インチ型で容量は1テラバイトの大台を突破しました。これ以前は750ギガバイトが最大でした。気になる価格は399ドル。これは、現在普及している500ギガバイトの製品と比較した場合、容量あたりの単価が30%以上も安く成っています。
この記事を見て、ムーアの法則を思い出します。インテルの創業者であるゴードン・ムーア氏が提唱した法則です。もとは「半導体性能は1年半で2倍になる」というシンプルな法則でしたが、現在は広義に解釈され「あらゆるIT関連製品のコストは、年率30%から40%で下落していく」という意味になっています。
ムーアの法則が唱えられたのが65年なので既に40年間も続いています。これによって、新しい製品の登場から、「こんな機能が欲しい」「更に高い性能が欲しい」「もっと使いやすくして欲しい」といった顧客ニーズがどんどん取り入れられ、製品単価が下落せずに、同価格でより、機能・性能・使い易さが向上します。しかし、一旦その製品が成熟し、必要十分の機能が満たされれば、一気にその価格が下落していくのです。
ラジカセやCDプレーヤー等を想像すると、まさに上記のようになっていますね。米国フォーブス誌のコラムニストのリッチ・カールガート氏は40年間もムーアの法則が続いた結果、今、チープ革命とも言うべき状況の恩恵を蒙っている時代に入ったのではないか?と問題提起しています。(ウェブ進化論:梅田望夫著 参照)
記事になっていたHDDの記憶容量は2年で倍増しています。ちなみに、HDDが初めて登場した56年の頃の容量は、なんと今回の製品の凡そ20万分の1程度です。
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新成人
早嶋です。
本日は成人の日ということで、全国各地で二十歳の門出を祝うイベント等があっているようです。
07年1月1日現在で20歳になった新成人は、約139万人で総人口に占める割合は1.09%だそうです。これは。66年の丙午生まれが成人した87年と、去年の1.12%を下回り過去最低だそうです。20歳が100人に1人しかいないという統計情報は、高齢化社会を象徴していますね。
セイコー株式会社は、07年に成人式を迎える新成人の男女516人に対して「時」をキーワードにしたアンケートを取っています。その中でのアンケートのひとつに、「団塊の世代」が注目を集めていますが、同じように漢字2文字で答えると、あなたたちは「○○の世代」ですか?というのがありました。
さて、今年の新成人は、なんと答えたのでしょうか?
1:格差 24.8%
2:連鎖 23.8
3:拡散 19.0%
4:個性 15.9%
5:連帯 7.6%
格差社会。去年は、様々なところで耳にした言葉です。個人の努力や実力によって格差をつけることが出来る。総中流意識が無くなった。ということを象徴しているのでしょう。「勝ち組」「負け組」なる言葉も頻繁に使われていましたが、格差という言葉を選択した新成人はどちらを意識していたのでしょう?
連鎖という言葉も時代を象徴していると感じます。Web2.0やSNSといったネットワークの発達が進むにつれて、パソコンや携帯電話など、バーチャルな繋がりが如実に現れているのでしょう。リアルな連帯と違って、程よい距離を保ちながらの連帯といった感じだと思います。
ちなみに、07年問題で注目されている団塊の世代とされる第一次ベビーブーマーの49年生まれが成人した70年は、新成人の数は246万人で過去最多です。その後の第二次ベビーブーマーが成人した94年の207万人以降、ほぼ一貫して減少が続いています。
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犬用の肥満治療薬
早嶋です。
肥満というキーワードは、今や人間の世界から動物の世界まで蔓延しています。5日、米国食品医薬品局(FDA)は、犬の肥満を治療する薬の販売を認可したとの報道がありました。
新薬を開発した会社は、世界最大手の制約会社、米ファイザーで、犬の食欲を激減させ、脂肪の吸収を抑制してダイエット効果を引き出すそうです。食べ過ぎや運動不足によって太ると、人間だけでなく犬も同様に心臓病などにかかりやすくなることから、新薬の開発が始まりました。
米国内でペットとして飼われている犬のうち5%は、理想的な体重を2割以上上回る肥満とか。また、2-3割の犬も太り気味だそうです。なんだか、人間と犬、とっても似ていますね。
日本でもこの分野(ペットの健康)は注目されています。今や登録しているペット(犬、猫)の数が2,500万匹を超え、15歳以下の子供の人数をはるかに超えている拝啓があるからです。こうなると、ペットに対する愛情はわが子以上といわれます。
私の知り合いも、ペット(猫)を3匹かっておりますが、その溺愛振りは何ともいえません。別の知り合いは、最近、ペット(犬)の注射代が高くて、大変だよ、とぼやいていました。
ペットの健康をキーワードとした製品・サービスは今後、様々なものが出てくると予想されます。これは、世界でも大手のファイザーが乗り出すくらいにその市場性が大きいことがわかりますね。
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NGN
早嶋です。
NGNの商用利用が開始される時期が08年、普及するのが2010年頃といわれています。高速大容量で品質保証の付いた安全性の高いネットワークは企業や一般消費者の生活を大きく変えると期待されています。
NGNは、Next Generation Networkの略称で、IP技術を中核にした次世代ネットワークの総称です。ネットワークといっても、普段の生活の中には様々なものがあります。固定電話、携帯電話、専用の通信線、IP-VPNや広域イーサネット、インターネットなどです。
馴染み深い固定電話は、音声による通信を目的としたネットワークです。音声に限っては途中で途切れたりすることは無くクリアな音質が保証されています。ダイアルアップなどを利用してインターネットに接続した経験がある方は、速度の遅さにイライラしたことを思い出すでしょう。これは、固定電話のネットワークが、音声以外の高速データ通信を行うのに不向きなだけであったに過ぎません。
そこで、データ通信を目的としたインターネットがあります。今では、FTTHや、ADSLなどのブロードバンドが普及して、手ごろな料金で大容量のデータ通信が行えるようになりました。
しかし、ご存知の方も多いと思いますが、インターネットは通信の品質に対しての保証がありません。契約したときのADSL○○メガ、というのはあくまで最高の状態にすぎません。実際の通信速度は契約しているときの速度より遅くなっているのが現実です。さらに、インターネットはデータを不正アクセスされている危険性とも隣り合わせです。
インターネットは、手ごろで安価で高速、そして大容量というメリットの反面、保証や安全面では弱いというデメリットがあるのです。
となれば、企業が使うには信頼性に不安がある。ということで、多少高くても安全で安定したネットワーク環境が必要な企業は、専用回線を利用したり、IP-VPN、高速イーサネット、インターネットVPNなどを利用して、信頼性の高いネットワーク環境を構築しました。これらの中で専用線を構築することが最も信頼性が高く安定した速度を利用できますが、やはりコスト高となります。そのため、-VPN、高速イーサネット、インターネットVPNが徐々に普及していきます。が、依然としてこれらの環境を構築するためのルータやスイッチなど高価なネットワーク機器が必要になったり、専門的な知識が必要になったりと、利用する側の負担は大きいのが現状です。
このように、品質保証と安全性、自由度とコストといったように二律背反に迫られる企業が多くあったと思います。NGNはこれらを解決するネットワークといえるでしょう。NGNは既存のネットワークのいいとこ取りを行っているのです。
例えば、専用線を利用するように常に10Mbpsの通信速度を保証したり、インターネットのように通信が混線した場合の速度低下もなくなります。また、基幹データは専用線を利用して、一般のメールは公衆回線を利用するといった、これまで使い分けをしていなかったネットワークの使い分けをNGNを利用することによって無意識に利用可能となります。
NGNの具体的なサービスについては、まだこれからという段階ですが、ビジネスモデルの変革や仕事や生活スタイルの変革が確実に起きるであろうネットワーク技術である事は間違いありませんね。
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交通事故減少
早嶋です。
年末年始(12/29-1/3)の全国の交通事故死者数が前年比で14.2%減少の91人で、統計が残っている70年代以降、過去最少となったと警察庁が発表しています。
減少した要因は、飲酒運転による交通事故の死者が激減したことで、前年比の23人から9人に減少しています。去年の6月に始まった改正道路交通法によって、飲酒運転の罰則が強化したことが影響を出しているのでしょう。ただ、減少したといっても、まだまだ飲酒運転による事故の報道はなくなりませんね。
お国が変って、イタリアでの話。イタリアでは、日本と違って交通機関を車に頼る割合が多いため、自動車で都市間を移動することが当たり前になっています。そのため、日本より、幾分(随分?)速い速度で移動するため、重大事故が多く発生しています。
特に週末になると、若者が深夜に引き起こす死亡事故などが紙面を決まって賑わすそうです。こうした深夜の居眠り運転等による事故を減少させるためにイタリアでは高速道路でのエスプレッソ無料配布運動を行いました。
濃厚なエスプレッソを飲ませて、眠気を飛ばせ、という作戦です。イタリアらしい試みですが、開始して4ヶ月間の対前年比の死亡事故はマイナス50%になったそうです。この好結果をうけてエスプレッソ作戦は引き続き行われています。
日本でも高速道路には、お茶のサービスがありますが、もっとパンチの効いた渋いお茶を配布するのはどうでしょうか?もっとも、飲料メーカーを巻き込んでスポンサーになってもらう必要がありますが。
車を運転するからには、事故などのリスクが必ず伴います。飲酒運転などはもってのほかですね。年が明けて、新年会シーズン。交通事故がこのまま、減少していけばよいのですが。
上海カゴメ
早嶋です。
上海、3日目。本日は、ボンド大学の同窓生である上海カゴメの長田さんと食事をしました。長田さんは、上海に来て3年目。上海にてのカゴメブランドの認知と立ち上げを主なジョブとして活躍されています。
カゴメの製品は、去年の6月頃より上海での本格販売を始めているそうです。商品は、日本で販売されている「野菜生活100」に相当するブランド「可果美果蔬生活100」など4種類です。
長田さんに案内していただき、カゴメのオフィスが入っているデパートの売り場を訪れました。現在、野菜ジュースのシェアは、カゴメの提携先とカゴメでほぼ独占しており、新しい市場を作っている段階ということです。
上海店舗の特徴として、販売員の販売方法があります。日本でのスーパーマーケットでの販売は、スーパーマーケットの店員が行います。しかし、上海のスーパーでの販売員は、企業が派遣します。これは、カルフールが取り入れた手法で、スーパーは売り場を企業に貸す不動産業者といった感じです。そのため、商品認知を加速するためには、販売員の強化といった、日本で行うマーケティング手法とは別のことまで考える必要があります。
現在、カゴメ製品を販売しているスーパーやコンビには上海で3000店舗。その中でも特に売れている店舗は、浦東地区に在るHSBCなどの金融機関が集まるビル郡の中のコンビにだそうです。多くの日系企業が集まり、カゴメ製品の売れ行きも良いそうです。
カゴメ商品の販売は、野菜ジュースを飲む文化を提供して、全く新しい市場を開拓しているところにあると思います。そのため、市場は未知数な部分もあります。今後の、販売戦略やブランディングをどのように進めていくのかとても興味があるところです。
飲料メーカーで上海で成功した企業にサントリーが思い浮かべます。サントリーは、上海のビール市場を研究し、味も従来の苦味の在るものから炭酸が強く苦味が少ないオリジナルの味を提供しました。また、価格についても、当初の1本4元の価格から大衆価格を意識した1本2.5元にして、最大のボリュームゾーンである大衆の獲得に成功しています。
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リニア再び
早嶋です。
中国国務院(中国の人民政府で中国政府に相当)のシンクタンクであるDRI(ディベロップメント・リサーチ・インスティチュート)は、06年の国営中国証券報向けのレポートで、2010年までの経済成長を平均で8%の伸び率で経済が成長していくと発表しています。
この数字は、上海の街中を歩くことで実感できます。僅か2年程度で、上海中心地の街並みが更に整備されていました。リニアモーターカー(以下、リニア)も、去年の3月に上海から杭州間の開発が決定しています。このリニアの開発は、2008年完成を見込んでいますが、2010年の上海万博の目玉のひとつになるでしょう。
計画では、上海から杭州までの175kmを、総投資額350億元で建設するようです。完成すると、現在の列車で2時間かかる時間が30分に短縮されます。実現すれば、上海でのトランジットの時間にちょっと杭州まで、といったことが可能になります。
上海-杭州リニアの産業面への影響はいかがでしょうか?現在、上海は長江デルタの中でも蘇州・南京とのつながりが強いです。リニアの開通によって、浙江省エリアとのつながりも強くなると考えられます。また、将来的に、この地区は、リニア以外にも2020年を目標に長江デルタ地区の電車を整備する計画があるので、上海をハブとした陸上の交通網がますます整備されることになります。
上海の不動産バブルの次は、杭州ということもありえるでしょうか?
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リニアモーターカー
早嶋です。
あけましておめでとうございます。今年も、日々の時事ネタ、経営ネタ、書籍紹介、感じたことなどを、ほぼ毎日更新していきますので、どうぞ、よろしくお願いします。
さて、正月早々、上海に来ています。前職では、蘇州での仕事が度々あったので、上海も何度か来たことがありました。しかし、プライベートで来るのは久しぶりです。
今回は、空港から上海市街まで初めて、リニアモーターカー(以下、リニア)を利用しました(仕事のときは、空港から会社まで迎えの車が来ていたのでリニアに乗る機会がありませんでした。)。上海の空の玄関口である上海浦東国際空港と上海市街にある龍陽路駅をリニアが走っています。約30kmの距離をわずか7-8分で結びます。気になる最高速度は、なんと430kmです。
上海を走るリニアの正式名称は、上海磁浮列車(Shanghai Maglev Train)といい、上海磁浮交通発展有限公司が運営しています。料金は、50元ですが、飛行機のバウチャーを見せると10元のディスカウントがあり40元です。上海市内から浦東空港間をタクシーを利用すると150元から200元程度かかるので、割安な料金といえます。
もっぱら、今回は上記の値段よりも、430kmの世界を堪能することに目的がありました。ということで乗った感想はとにかく速い!です。運行は全て自動制御されているようで、運転手のような人が、モニターを眺めているだけでした。リニアと言う事で車内は静かなイメージを持っていましたが、割りとガタガタと音が響いていました。
リニアの技術自体は、80年代に既に確立されていましたが、上海での事例が世界初、というところには理由があります。それは、採算性です。上海のリニア赤字を前提で行っているプロジェクトだと思います。ざっくりリニアの経済性を考えてみました。
まず、総工費は89億元。そのうち、銀行融資が50億元。利息は年間約3億元です。料金50元で片道の乗客利用を8,000人として、1日あたりの収入は40万元、年間で約1.5億元です。年間の広告収入等を1年分の設備の減価償却費、人件費、管理費等の運営コストに充てたと仮定しても、年間収入は利息にも及ばないことがすぐにわかりますね。
リニアは、中国が世界一を誇示するための象徴的な意味があると思います。しかし、商業的な意味合いでは、初めからペイできないプロジェクトであり、豪華なショーに過ぎないのですね。とは言ったものの、採算を無視して作られたリニア、乗ったときの感動はすばらしいものでした。
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