早嶋です。
「うまい、はやい、やすい」。これは、牛丼の吉野家でおなじみの吉野家ディー・アンド・シーのコーポレート・メッセージ(※)です。
日経BPコンサルティングが06年7月に調査した結果、企業が発信するメッセージの分かりやすさで吉野家が第一位になっています。
調査では、企業が発信しているメッセージが、一般の消費者にどれだけインパクトがあるかを調査したものです。調査内容は、企業のメッセージに対して、認知度や理解度、接触度や好感度といった16の項目を調べています。
コーポレートメッセージが分かりやすければ、消費者はそのイメージの代わりに企業を連想すします。その意味で、分かりやすさ、という点は企業にとって重要です。
この取り組みは近年、企業のマーケティング活動の中でも積極的に行われています。企業のコンセプトや理念、方針などを分かりやすい言葉で発信するコーポレート・メッセージは、今や、ブランド・コミュニケーションの一つとして多くの企業で定着しています。
以下、上位に占めるコーポレートメッセージとその企業です。
「うまい、やすい、はやい」:吉野家
「安値世界一への挑戦」:コジマ
「お口の恋人」:ロッテ
「激安の殿堂」:ドン・キホーテ
「味ひとすじ 永谷園」:永谷園
「いつでも、どこでも、誰にでも着られるカジュアルウェアを提供する」:ユニクロ
「マチのほっとステーション」:ローソン
「すべては、お客様の「うまい!」のために」:アサヒビール
「自然を、おいしく、楽しく。KAGOME」:カゴメ
「目の付けところが、シャープでしょ」:シャープ
ちなみに、ビズ・ナビ & カンパニーのコーポレート・メッセージは『身近なコンサルティング』です。
※コーポレート・メッセージの定義:
企業や企業グループが、自社のコンセプトや理念、姿勢、方針などを社外(消費者や取引先など)や社内(自社及びグループ企業の従業員)に伝え、浸透させるために全社的に一貫して使用している言葉
—ただ今、ブログマーケティング実験中。—
実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』『ブログマーケティング結果報告』をご覧ください。
「中小企業」「マーケティング」「コンサルティング」「経営コーチング」「経営診断」「MBA」
2006年10月 のアーカイブ
コーポレート・メッセージ
ネット販売
早嶋です。
楽天の三木谷社長は、「CEATEC Japan 2006」の講演で4日、「3年~5年以内に、インターネットがテレビ放送よりも有力なメディアになる。今は補完的と見られているネット・ショッピングは、近いうちに購買活動の主流になるだろう」と話していました。
インターネット購入をする人は年々増加しています。私の場合、ネットショッピングで必ず購入しているものがあります。本、コンタクトレンズ、航空券です。理由は、どの商品も、何処で買っても全く同じ機能を満たすからです。
上記のような商品は、ネット・ショッピングで販売するには最も適していると言われます。商品を直接見て確認しなくとも、その製品・サービスの質が一定だからです。更に、ネットで購入することにより、購入にいく手間、時間が節約できますし、モルタル(実際の店舗)店で購入するよりも安価で購入できるメリットもあります。
最近のネット販売で注目すべき点は、その媒体が携帯電話が主流になっているところです。これは、携帯電話の画面の制度が向上したことや、携帯電話向けのコンテンツが充実しているところが理由です。三菱総研の調査報告によれば、前年比で比較した場合、携帯電話でショッピングを行った人は30%増加しているといいます。
3年から5年後には、ネット上で商品を確認するための仕組み(技術)が今よりも充実するでしょうから、ネットショッピングが主流になる可能性も十分に考えられますね。
—ただ今、ブログマーケティング実験中。—
実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』『ブログマーケティング結果報告』をご覧ください。
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仏壇市場
早嶋です。
昨日、今日と関西方面に出張していました。その先で、仏壇の話で盛り上がったので少し調べてみました。
仏壇としての市場規模は、おおよそ3000億程度です。ピーク時は、94年の3669億円で、この年より02年にかけて低迷が続きます(02年の市場規模は2705億円)。
02年の死亡者数が100万人を超えたので、てっきり仏壇業界は成長市場と考えていましたが、実際は停滞気味です。(ただし、葬儀・仏壇仏具・墓石など供養産業自体の市場は成長を続けています。)
業界が低迷している理由は、1)価格競争が始まったこと、2)仏壇離れが起こっている、の2点が考えられます。
仏壇業界が価格競争に走った結果、市場規模が縮小した。このように見ると、ピーク時の94年からその傾向が続います。特にここ数年、中国や東南アジアで生産された安い仏壇が売り上げの7割を占め、国産の仏壇が危機を迎えています。ただ、見方を変えるとこれまでの価格が適正ではなかったというようにも考えることができます。
もう一つの原因が仏壇離れです。本来、仏壇離れが起こらなければ、核家族化の影響で世帯数が増えているので仏壇自体の数も増加するはずです。
上記の2点に関して対応している仏壇メーカーは成長を続けています。仏壇離れを取り戻すために、それぞれのライフスタイルに合った「都市型」の仏壇を提案しているのです。例えば、これまでの重厚な感じは無く、フローリングでも置きやすいデザイン、インテリア家具のような仏壇を提供しているのです。
どの様な業界でも社会変化や環境の変化に柔軟に対応しなければ淘汰もしくは、つぶれてしまいます。仏壇メーカーは、その柔軟性があったか、無かったかによってその結果が白黒している感じを受けます。
—ただ今、ブログマーケティング実験中。—
実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』『ブログマーケティング結果報告』をご覧ください。
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一駅族
早嶋です。
最近、健康のためにということで、少しでも歩くようにしているという方が増えています。電車やバスなどで通勤をしている人でも、健康のために1駅分早く降りたりしている方々です。
ワールド・ワイド・サテライトでも特集がありましたが、このような方々は「一駅族」として呼ばれ、一つのマーケットを形成しています。
例えば、ウォーキングシューズ。歩く方々が増えているという仮説を示すデータに、ウォーキングシューズの市場成長があります。矢野経済研究所の調べによれば、ウォーキングシューズの国内出荷は次のように高い成長を遂げています。
03年:2,715,000足
04年:3,326,000足
05年:4,015,000足
06年:4,321,000足(予想)
実に、年率20%近い成長を遂げているのです。近年の健康ブームに加え、クールビズによる軽装によって、「仕事帰りに少し歩いて帰ろう」という方が増えたのでしょう。
消費者の視点で靴屋を覗いて見ました。確かに、ウォーキングシューズとしての機能を満たした靴はたくさんありました。ただ、仕事返りに歩くためには、クールビズといえども、スーツにも合うデザインのウォーキングシューズがもっと沢山あれば良いのにな、と感想を持ちました。
ちなみに、ビズ・ナビのメンバーも、エスカレーターを使わないで階段を一段飛ばしで上るということを実施しています。
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マーケティングのジレンマ2)
早嶋です。
Googleの共同創業者のラリー・ペイジ氏は会社設立当時、「グーグる」という言葉をはやらせて、事業を軌道に乗せたいと発言していました。
02年頃にはペイジ氏の思惑通り、「グーグる」という言葉が頻繁に使われるようになり、ジェニファー・ロペスが主演した映画「Maid in Manhattan」の親子の会話の中でも使われています。また、03年には、米国版の流行語大賞の候補としても挙げられました。
そして今、創業から8年余りで、Googleは米国における検索サイトのシェアでおよそ50%を占め、2位のヤフーに倍以上の差をつけるようになりました。ペイジ氏が望んでいた通り、「グーグる」という言葉も世界中の人々の中に浸透したのです。
それがこの夏、Googleは米国の有力紙ワシントン・ポストに対して、「グーグる」という表現を使わないようにという注意文章を送っています。この警告は、ワシントン・ポスト以外にも出されています。
これには、先に説明したYo-Yoと同じ落とし穴があったのです。ペイジ氏の中では、「グーグる」はGoogleを使って検索するという意味に留まるはずだったのですが、急速なシェアの伸びに伴い、「グーグる(google)=情報を検索する(search)」という意味合いで使われるようになったのです。
もし、このまま「グーグる」という言葉がもっと一般的な言葉になれば、Yo-Yoと同じような運命をたどる可能性が出てくるのです。つまり、Googleの商標が消滅する可能性です。
Googleが商標を剥奪されると、これまでGoogleに魅力を感じて多額の広告費を支払ったユーザーが混乱をおこすでしょう。「俺もグーグルだ!」等と、安い広告スペースを提供する企業が現れると広告主は何が本物なのか分からなくなります。ヤフーやMSNといった競合の商標が守られている中、Googleという言葉がネット上にあふれてしまえば、Googleだけが偽者のサービスに埋もれてしまうというシナリオが予見されるのです。
Googleはこの問題にどの様に対処していくのか今後、関心を寄せるところです。
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