早嶋です。
本日は、筑紫女学園の大学職員の方々と、ドキュメンテーション(文書管理・活用)についてセミナーを通して深めていきました。参加された職員の方々、お疲れ様でした。
さて、本日の内容を更に深くするための参考となればと思います。
『くたばれマニュアル!―書き手の錯覚、読み手の癇癪』
『メタファー思考―意味と認識のしくみ (講談社現代新書)』
『いきいき社内マニュアルの作り方―すぐ使える実例見本付き (アスカビジネス)』
『International Organizational Behavior: Text, Cases, and Exercises』
‘書籍紹介’ カテゴリーのアーカイブ
書籍:ドキュメンテーション
インドで元気な日本企業
早嶋です。
最近、「今のインド」がわかる本―これから10年、「インドの時代」が始まる!を読みました。著書は、BRICsの研究やVISTAの提唱で有名な門倉貴史氏です。
こちらの中で、インドで活躍している意外な日本企業という項目のページがあります。自動車やオートバイメーカーなどの進出はメディアで取り上げられているためよく知られていますが、実はインド市場で大活躍している日本企業というのがいくつかありました。
例えば、小森コーポレーション。同社は印刷機械、印刷関係機器の製造から販売までをしている大手メーカーですが、インドとの関わりはルピー紙幣です。95年に中央銀行であるインド準備銀行から紙幣印刷機を一式受注しています。これまでは、世界各国の中央銀行の紙幣印刷機は、スイスのジオリ社が独占していましたが、その独占市場に初めて風穴を開けることに成功しています。
例えば、フマキラー。蒸し暑いインドでは、蚊が媒体となりマラリアが発生しやすく、インド国民にとって殺虫剤は必須アイテムなのです。つまり、インド国内では殺虫剤需要が増えており海外の殺虫剤メーカーがこぞって進出を行っています。インドの殺虫剤市場は、まだ蚊取り線香式が主流であり、今後の中流層の増加によって、スプレー式やマット式の普及が広がっていくだろうと予想されています。
BRICsの代表選手でもある、インド、ここに進出が目覚しい日本企業を注目するだけでも、世界に対してのインドの位置付けが分かってきます。これらは、株式を行っている人からも注目しておきたい内容ですね。
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書籍紹介
早嶋です。
書籍紹介です。連休を利用して移動中に乱読しています。
花王「百年・愚直」のものづくり 高井尚之著
成功を続ける秘訣は、「原点」と「変わる力」という事で、日本で100年以上、原型をとどめながら続いている商品で、花王の石鹸を中心に、ものづくりについて考える本です。
日本で原型をとどめながらも100年続いている商品としては、他に三菱鉛筆の鉛筆、森永製菓のミルクキャラメル、それからキンチョウの蚊取り線香、アサヒ飲料の三ツ矢サイダーなどがあります。
上記以外にも、日本では老舗での商品は多数存在しますが、焦点を日常生活の中で世代を問わずに消費され、スーパーやコンビになどで手軽に利用できるナショナルブランドに限った場合、上記のような商品が代表選手となります。
85年依頼、ウィンドウズOSの到来によって、時代はドックイヤーとなり、激しい変化の中に絶えず改善と改革が必要になっています。本著では、その変化に対応しながら変身していく企業の条件は何かあるのだろうか?という事を問題提起として、花王百年の事例を紐解きながら探っていく本でした。
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書籍紹介
早嶋です。
最近読んだ書籍です。
ペルソナ戦略―マーケティング、製品開発、デザインを顧客志向にする ジョン・S・ブルーイット著
ペルソナ戦略は、マーケティング手法の一つで、例えばWebサイトを構築するときに、架空の人物「ペルソナ」を作り、その人物に相応しいWebサイトを構築していくような手法です。理論自体は、99年に米国でまとめられ、以後ネットを通じて世の中に浸透している手法です。マイクロソフト、アマゾン、フェデックス、フォードといった企業はマーケティングにペルソナを取り入れて行っています。
マーケティングのプロセスの中では、セグメンテーション、ターゲティングというフェーズがありますが、ペルソナでは、コミュニケーションを行いたい対象をもっと具体的にペルソナとして創り上げ、ユーザーの代表として考えます。そして、そのペルソナが最も好むマーケティング・ミックスを提供する考え方です。
本著では、ペルソナの考え方から、企業がペルソナ戦略を実行していくときのシナリオがこと細かく説明されています。
数式を使わないデータマイニング入門 隠れた法則を発見する 岡嶋裕史著
データマイニングの手法を気軽に知りたい人向けに書いた著書です。福岡⇒東京の移動時間で読めるくらいのボリュームですが、分かりやすくまとめられた一冊です。昨今、Googleを代表する検索によって情報の収集は容易になりました。一般的に統計学がもてはやされていた頃は、情報コストが高い時代でした。そのため、統計学は、小さな情報(サンプル)から全体を俯瞰する手法が中心に論じられています。一方、近年は情報取得コストが圧倒的に安価になり、そのため分析するデータが膨大になりました。これらを分析する手法がデータマイニングになります。本著では、それらの手法を体系的に紹介しています。
数式を使わない、という事を売りにしていますが、細かい部分を理解したい方や、グラフを見て全体を推測する力が無ければ、逆に理解に苦しむかもしれません。
ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務 石野雄一著
道具としてのファイナンスの石野氏がファイナンスの考え方を更に平易に、分かりやすく紹介した一冊です。ファイナンスについて、勉強を始めたい方は、まず、こちらの本を一読して、全体像を掴むことから始めると、とても有用だと思います。細かい内容が分からなくても、ファイナンスでどのような事が必要とされ、どのような事を考えていくのかのフレームワークが出来上がります。後の詳細は、リチャード・振りーリー&スチュワート・マイヤーズ著のコーポレートファイナンス(上下)で学べば完璧でしょう。
ビジネス力の磨き方 大前研一著
大前さんの新刊です。日本のサラリーマン、特に大手に勤めているサラリーマンは職業的絶滅の危機にある。という事を前提にビジネスに必要なスキルを、先見力、突破力、影響力、仕事力、人間力、に分けて解説しています。大前さんの言動をウォッチしている人にとっては、短時間で整理できます。また、大前さんの事をしらなかったり、余り読んだことが無い人にとっては、目から鱗かも知れませんね。
こちらも新書なので、東京⇒福岡の移動距離で読める本です。しかし、内容は非常に濃いのでGW中に読んでみてはいかがでしょう?
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書籍紹介
早嶋です。
最近読んだ書籍の紹介です。
会計を使って経済ニュースの謎を解く~決算書の読み方が変わる7つのエピソード 望月 実著
会計の事を分かりやすく実例を示して紹介している本です。著書では、会計の知識が無くても分かりやすく読めるとしていますが、ある程度会計になじみがある方が読んだ方だ、なるほど!とモヤモヤした部分がつながるイメージを受けるような一冊です。
本著の内容は、世の中の出来事を会計というフィルターを通してみると、もっと面白くなるということで、甲子園球場の決算書上の簿価が800万円である事を例に、B/S(貸借対照表)を説明したり、日産のV字回復の例でP/L(損益計算書)を説明したりです。
真っ当な株式投資 板倉 雄一郎著
社長失格の著書が、株価に翻弄されない『真っ当な』株式投資の考え方をまとめた本です。著書の中には、チャートの読み方や割安株の探し方、PER、PBR、テクニカル分析などといった言葉は一言もでて来ないです。
株式投資をするにあたって、板倉氏の考え方をまとめた哲学的な要素が強い一冊です。
マーケティング・センスが身につくトレーニングブック 安田 貴志著
こちらの著書は、本屋さんで立ち読みしました。タイトルのマーケティング・センスに引かれて手にとって見ました。全ての切り口が、2者選択から始まって、それに基づいてマーケティングの話を進めていく内容で、非常に読みやすい内容です。
例えば、『近所にレストランがオープンしました。あなたはどうしますか?』『A:すぐに行く B:しばらく様子を見る』という切り口から、前回から書いている普及理論を解説していく・・・という流れです。コトラーのマーケティング関連の著書をベースに議論が進められています。薄い本なので、サッと目を通すことが出来ますが、頭の中を整理することが出来きます。
ゲーム理論トレーニング 逢沢 明著
こちらも、上記の著書同様に、クイズを初めに投げかけられ、その考え方を解説しながらゲーム理論を考えていく本です。著書は、頭がよくなる論理パズルなど、パズル本で定評がある方のようです。
ゲーム理論は、交渉や売買、投資など様々な分野に応用が利きます。ゲーム理論の本を昔読んで、頭の整理をしたい方、手始めにゲーム理論がどんなものか興味がある方など幅広く読むことが出来ると思います。
なぜか日本人が知らなかった新しい株の本 山口 揚平著
個人投資家で株式投資を行う際に、企業の価値を考えて妥当な株価を推定して・・・という手順で株を投資している人は少ないと思います。こちらの本では、数千億円規模のM&Aに参画された著者が、個人投資家でも企業の価値を算定できる方法を解説しています。
ファイナンス理論を一通りマスターした人が読むと、なるほど、と違う方面からの理解が深まります。また、全く企業価値の算定方法など想像もつかないという方が読んでも理解しやすいと思います。
—ブログマーケティング、実験中!—
詳細は、ブログマーケティング『第1弾・第2弾・第3弾・第4弾・第5弾・第6弾・第7弾』をご覧ください。
Eating the Big Fish
早嶋です。
本日は、某企業の研修でマーケティングのセミナーを6時間、行ってきました。参加された方々、お疲れ様でした。
さて、セミナーの中でも少し紹介した書籍の紹介です。Eating the Big Fish: How Challenger Brands Can Compete Against Brand Leaders (Adweek Book)
こちらは、消費財のブランド戦略において、チャレンジャーの戦略、つまり、2位以下の企業が成熟産業において成功する方法を紹介した書籍です。こちらの書籍において、以下の内容を前提として議論が進みます。
●マーケットリーダー(売上シェア1位)でなくとも成功可能
●しかし、フォローワー企業は、今後ますます淘汰が進む
●つまり、2位以下の企業は、単に生き残るためにも、チャレンジャーになる意外の方法は無い。(ただし、純粋なニッチャー戦略は議論の範囲外です。)
チャレンジャーが、マーケットリーダーに対して戦いを挑むときに、ベンチマークをすることがいかに不毛なことであるかをまず、説明してます。著書では、リーダーとチャレンジャーは全く別の生き物であるが如く、解説しています。その理由は以下の3つです。
1)認知度による優位性
一般的に、企業の認知度が増すにつれ、リーディングブランドは、線形ではなく指数関数的に上昇します。これは、2位以下の企業が自社の認知度を上げるための活動を試みても、結果的にユーザーの頭の中ではブランドンの相対的な順位はそれほど上がらず、見返りが薄いことを力説しています。
2)購買行動による優位性
ユーザが購買行動を起こす際も、リーディングブランドは得意な現象が確認されています。2位以下の企業の広告量の投下と、それに反応して顧客が店舗に足を運ぶ関係は、ほぼ線形的な相関性があります。ただし、リーダー企業のときは、比較的小さな広告量の投下によって他の企業よりもはるかに大きな効果を上げる傾向が確認できる。
3)購買頻度による優位性
これは、いわゆるダブル・ジャパディ(Double Jeopardy)現象です。つまり、リーディングブランドを購入する人は、そのブランドの購入頻度も多くなるという現象です。
上記の3つによって、リーダーは、2位以下の企業に対して圧倒的な優位性を享受する傾向があるのです。そのため、レーダー企業のROI(対投資効果)は、2位以下の企業よりもはるかに効率が高いと説いています。
このため、2位以下の企業は、リーダーの様子を見ながら小さな改善を積み上げる守りのフォローワー戦略をとっては、今後の成長どころか生き残りをかけることすら難しいとしています。つまり、チャレンジャーとしての戦い方をとるべきなのです。
上記が、本著の序論の部分です。以下、本論では次のポイントを説明してチャレンジャーの信条として、チャレンジャーが取るべき戦略を解説しています。興味がある方は、一読してみてはいかがでしょうか?
【チャレンジャーの8つの信条】
①Break with Your Immediate Past.
自らの過去と訣別しよう。
②Build a Lighthouse Identity.
灯台のようなアイデンティティをうちたてよう。
③Assume Thought Leadership of the Category.
コンセプトリーダーになりきろう
④Create Symbols of Reevaluation.
固定観念を覆すためのシンボルをつくろう。
⑤Sacrifice.
要素を絞って、思い切って1点に集中しよう。
⑥Overcommit.
やりすぎくらいの度合で、必要以上にドライブをかけよう。
⑦Use Advertising and Publicity as High-Leverage Asset.
広告とパブリシティを最大限に活用しよう。
⑧Become Ideas-Centered, Rather than Consumer-Centered.
ユーザーの声より、自分たちのよりどころを原動力にしよう。
—ブログマーケティング、実験中!—
詳細は、ブログマーケティング『第1弾・第2弾・第3弾・第4弾・第5弾・第6弾・第7弾』をご覧ください。
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とことんやれば、必ずできる
早嶋です。
最近読んだ本の紹介です。
とことんやれば必ずできる 原田永幸著
日本NCR→横河・ヒューレッド・パッカード→アップル→マクドナルドと転職していく中で、著者の原田氏が体験した、結果を出すための考え方をまとめた本です。
ビジネス書としても、普段読む本としても、どちらでもいいと思います。仕事においても、プライベートにおいても楽しみを見つけることの大切さを書いています。自分自身との向き合い方や時間の使い方など参考になる部分が多いです。
道具としてのファイナンス 石野雄一著
ファイナンスの理論を一通り学んだけど、未だ、腑に落ちていない、といった人が読むと、凄くしっくりくるファイナンスの本です。初めて、ファイナンスを読む方にも薦められていますが、分かりやすさを前提に説明されているため、細かなところに理解が難しくなるかもしれません。ちなみに、ファイナンスの話しを真剣に取り組みたい方は、コーポレート ファイナンス(第8版) 上、こちらの本がお薦めです。
情報探索術 関口和一著
現役の新聞記者が25年近くの経験によって得た情報探索術を、様々なメディアや情報媒体を利用して収集し、それを選択、活用する話しを体系的にまとめています。インターネットに関して、ほとんど試したことが無い、という方が読まれると、インターネットの重要性を認識することでしょう。
また、普段、何気なく情報をどうやって集めたらいいのでしょうか?などと考える方にはヒントになると思います。逆に、既に自分流で行っているという方であれば、斜め読みしただけで、自分の方法を振り返ることができます。
統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか? 門倉貫史著
普段、統計などの話しが苦手な方が読むと、違った視点で統計の面白さを感じるかもしれません。雑学をつける上ではもってつけでした。
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詳細は、ブログマーケティング『第1弾・第2弾・第3弾・第4弾・第5弾・第6弾・第7弾』をご覧ください。
「中小企業」「マーケティング」「コンサルティング」「経営コーチング」「経営診断」「MBA」「歯科」「営業」「biznavi」
書籍紹介
早嶋です。
最近、読んだ書籍の紹介です。今回は乱読に近いです。
ニュージーランド財産防衛計画 浅井 隆著
ニュージーランド(NZ)。国の名前を聞いて、羊の群れや大自然を想像するかもしれません。こちらの書籍は、NZの国家戦略と投資という点を説明した本です。NZは銀行の定期預金利息が実に7%あり、相続税が無い国として、世界中の投資家が注目している国家です。将来の住居先に考えたら?という感じで、NZの投資世界を垣間見ることができる一冊です。
餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? 林 總著
会計についての話を物語を通して説明した一冊です。会計の知識を短時間で把握したい程度の方に適度なボリュームの本です。本書を通して、B/S、P/Lなどを代表する財務諸表はだまし絵のようなものであり、全てを過信すべきでは無い。経営者はその、奥に潜む真実を読み取ることが重要だと強調しています。
ニュー・リッチの世界 The New Rich World 臼井 宥文著
ニューリッチ。年収5000万円以上、金融資産1億円以上の人々を本書で、このように定義しています。国内に誕生しているニューリッチな人間の生活や考え方を紹介し、その層の人々の消費者行動を分析した本です。富裕層をターゲットとする方々には、役に立つ一冊かもしれません。娯楽として読むのもよいかと。
—ブログマーケティング第5弾、ただいま実験中!—
実験の詳細は、ブログマーケティング『第1弾!』『第2弾!』『第3弾!』『第4弾!』『第5弾!』をご覧ください。
「中小企業」「マーケティング」「コンサルティング」「経営コーチング」「経営診断」「MBA」「歯科」「営業」「biznavi」
坂の上の雲
早嶋です。
書籍紹介です。
坂の上の雲、司馬遼太郎の大河小説ですが、組織論を勉強するにあたり、非常に参考になります。もちろん、日露戦争当時の歴史を面白く読むこともできます。
ちなみに、私が読むきっかけになったのは、ランチェスター経営の稲田さんとお話しているときに紹介されたからです。その時も、組織の話をしていました。
—ブログマーケティング第5弾、ただいま実験中!—
実験の詳細は、ブログマーケティング『第1弾!』『第2弾!』『第3弾!』『第4弾!』『第5弾!』をご覧ください。
「中小企業」「マーケティング」「コンサルティング」「経営コーチング」「経営診断」「MBA」「歯科」「営業」「biznavi」
ブルー・オーシャン
早嶋です。
今、最もホットな経営戦略論をあげて下さいと言われたら、「ブルーオーシャン戦略」と答える方が多いかもしれません。
ブルーオーシャン戦略は、2004年10月号のハーバード・ビジネス・レビューで発表されてから世界中で話題になっています。その提唱者は、W・チャン・キム氏とレネ・モボルニュ女史です。いずれも、ダボス会議で著名な「世界経済フォーラム」のフェローに選ばれている実力者です。
ブルーオーシャン戦略でいうオーシャンは、市場を表しています。レッド・オーシャンは今日の市場の産業全てを表します。これは、既知の市場です。一方、ブルー・オーシャンは、いまだ生まれていない市場、道の市場空間を示し、ブルー・オーシャン戦略は、このレッド・オーシャンから抜け出すための戦略に他なりません。
多くの企業が限られた市場をめぐり激しい競争を繰り広げています。そのため、より大きなシェアを取るためには、競合他社を上回るパフォーマンスが必要です。しかし、ある企業が優れたパフォーマンスを示せば、競争相手がすぐにその模倣にかかります。
この結果、市場に出回る製品は、均一化し、コモディティ(日常)化するようになります。こうなれば製品には目立った違いがなくなり、買い手は価格の安い製品を求めるようになります。その結果、競争環境がますます激しくなる。ブルー・オーシャン戦略でいうレッド・オーシャンはこのような市場を指します。
対してブルー・オーシャンは上述したように、まだ生まれていない市場、未知の市場空間の全てを指します。レッド・オーシャンでの戦いが、目の前の敵に集中することに例えれば、ブルー・オーシャンは、敵のいないところを見つけ出すことに力を集中することになります。当然、敵のいない未開拓の市場では、競争相手自体が存在しないことより大きな利益を得られることになります。
したがって、ブルー・オーシャン戦略は、競争自体を無意味にする戦略ということができます。では、実際にどのように開拓するのでしょうか?
この問いの答えとして、バリュー・イノベーションの実現がブルー・オーシャンを創造するための鍵だと論文では説明しています。ここで出てくるバリュー・イノベーションとは、買い手に対していまだかつてない価値を提供しつつ、利益の上がるビジネスモデルを構築することで、既存市場の境界を再定義することだ、と述べられています。
買い手に対する価値の向上は、製品の差別化をさします。定義を極端に解釈すれば、差別化および低コスト化の同時実現を目指すことになります。経営戦略に対してある程度の知識を持っている方は、矛盾を感じると思います。ブルー・オーシャン戦略は従来の常識を覆すことになるからです。
ブルー・オーシャン戦略の全文では、バリュー・イノベーションを実現する手順を説明しています。興味のある方は、ぜひブルー・オーシャン戦略を読んで見てください。
—ブログマーケティング第5弾、ただいま実験中!—
実験の詳細は、ブログマーケティング『第1弾!』『第2弾!』『第3弾!』『第4弾!』『第5弾!』をご覧ください。
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