五感

2007年11月21日 水曜日

早嶋です。



近年、マーケティングで注目されるテーマの中に、五感をフルに活用する手法があります。視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚です。



これまでのマーケテインングは、どちらかといえば、視覚や聴覚に頼られる部分が多かったのですが、聴覚や臭覚なども積極的に利用してしまえ!という発想です。



例えば、新車を購入した人が満足する要因の一つに「新車のにおい」があります。実は、自動車メーカーは、そのにおいを研究するプロフェッショナルな集団がいるのです。



例えば、インテル・インサイド・プログラム(インテル入ってる!)。パソコンのCMの最後にインテルのサウンドロゴが流れているCMをよく耳にしましたよね。こちらも、インテルのプロセッサ使っているメーカーには、このサウンドロゴを流す代わりにマーケティング費用の一部をインテルが肩代わりしましょう!ということをしてインテルのプロセッサをマーケティングしているのです。その効果として、インテルのプロセッサのCPUを使っているパソコンを下さい!と売った部品の使命買いが実際に起きています。すごいことです。



例えば、シンガポールエアライン。機内の香り、おしぼりの香り、機内のトイレのトイレットペーパーの香り、飛行場の待合室の香り、フライトアテンダントの香水。全てが同じ香りです。何故か?無意識の内に人は、この香りを嗅ぐとシンガポールエアリンに戻ってきた!と感じるのです。これこそ、まさしく臭覚を使ったマーケティングです。



なにやら、これは大きな会社やメーカーだから出来るんだよね、と思われた方。そんなことはありません。実際に、クライアントの歯科医院で臭覚や聴覚を活用したマーケティングに取組んでいます。



想像してみて下さい。歯科医院独特の臭いが無くなり、心地よい香りがしたら?コンプレッサーや歯を削る機械の音が気にならなくなる仕掛けが出来たら?ただでさえ不安な気持ちをより一層不安にしてくれる、歯科医院の臭いと音。



きっとそんな歯医者さんがあったら、行ってみたくなるでしょう。ある日、あなたの街にも現れる日が来るかもしれません。



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