気象と気候

2007年9月28日 金曜日

早嶋です。



異常気象という言葉、ニュースでよく言われてますが、最近その言葉が、「気候に変化が・・・」というような表現に変わっていることに気付きます。



気象庁の定義では、「過去30年の気候に対して著しい偏りを示した天候」を異常気象としています。また別の表現で、「過去に経験した現象から大きく外れた現象で、人が一生の間にまれにしか経験しない(過去数十年に1回程度の頻度で発生した)現象」とも説明しています。



これは、英語で表現する、extreme、unusual、abnormalといった表現で極端に稀な気象といった概念になるのでしょう。とすれば、毎年毎年続く暑さ、異常気象というよりも気候が変化していると表現したほうが適切なのですね。



気象と気候、これと同じ関係にブームとトレンドがあります。ブームは瞬間風速のようなもので流行り廃りが烈しい一時的なモノ。トレンドは、時代の潮流のようなもので変化はしますが、ある期間継続します。



ブームとトレンド、これを見間違って事業投資を行うと痛い目にあいます。スペシャリティコーヒーが日本で注目され、スタバやタリーズなど、いわゆるシアトル系カフェが乱立しました。日本人ってこんなにコーヒー飲むの?と思っていましたが、未だにスタバ強しです。コーヒーはトレンドになっています。



一方、スペシャリティーコーヒーが出始めたこと、プレミアムジュースのお店が丸の内界隈を騒がせました。しかし、地方の進出がすすんでないことや、現在、多くの店が無くなっていることから、プレミアムジュースはブームと判断できると思います。



なにかの傾向が継続するものなのか一時的なものなのか、事業を行っていく上で、とても重要な意志決定です。日頃から、これは継続するかな?といった目で見ていくことによって感覚が養われると思います。





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