ナビゲーション

2007年9月29日 土曜日

早嶋です。



皆さんがノートブックを購入するときの諸条件はどのようなものがありますか?



早嶋の場合は、TrackPointマウスです。初めて使用したノートブックがIBMのThinkPadシリーズだったのが理由です。このシリーズの特徴とも言える赤ポッチ、キーボード内にある赤いキャップをかぶった突起によって手を動かさずに指先の動きだけでカーソル操作を可能にする優れものです。



新しくノートブックを買い換えるときは、ポッチが付いていることが最低条件です。ThinkPadがレノボに買収されたとき、なんとなくレノボを避け、Dellのノートブックでポッチ(Dellの場合青ポッチ)が付いているPCを購入しました。



このように、ある特徴的な操作(ナビゲーション)になれた人はその製品やその操作が出来る製品にロイヤリティを抱く傾向があります。ポッチからタッチパッドの操作変更の移行は非常な困難を覚えるからです。



上記の例を考えてみると、ナビゲーションによって消費者とブランドを結びつけることが可能だと思います。携帯電話を考えると分かりやすいです。同じメーカーの新商品は、説明書を見なくとも直感的な操作が出来れば、購買動機につながりやすいでしょう。しかし、多くのメーカーは、新しく機種を発表するたびに機能を追加し、ナビゲーションの仕方も統一していない場合が多いです。



メーカーがブランディングに関して、ナビゲーションの重要性を意識していれば、新機種であっても直感的に操作できるようにナビゲーションを統一しているはずです。この点、ノキア製の携帯電話はナビゲーションを統一しており、ブランディングを強化する重要な要素にしていると言われます。



消費者が購買を行う場合、リスクを考えた意思決定を行うと言うのが消費者行動論ではいわれます。ナビゲーションを習得するための時間もリスクの一つです。



ブランディングは、商品のデザインや感情的な部分を構築することに加えて、操作のようなナビゲーションの仕方も一つ一つ考えていく必要があるのです。



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