円高円安

2007年9月12日 水曜日

早嶋です。



午前中は大牟田で仕事、事務所に戻り、夕方の企業研修の後、長崎へ。現在、バスの中です。



最近は、為替の変動が大きいですね。突然ですが、1ドル=100円と、1ドル=200円では、どちらが円高ですか?円安ですか?



基軸通貨であるドルを基準に考えて見ます。米国から日本に旅行にやってきたとします。日本では米ドルでの購入は殆ど出来ないので、両替をしますね。米ドルと日本円の交換、つまり為替取引を行います。1ドル=100円だったら、銀行に行って1ドルを出せば100円を受け取れます(手数料等をゼロとします)。為替のレートが1ドル=200円になれば、1ドルを出すと200円を受け取れます。



1ドル=100円が、1ドル=200円になり、ドルの価値が2倍になるのでドル高です。逆に、1ドル=200円が、1ドル=100円になれば、ドルの価値が1/2になるのでドル安です。



次に、日本の立場から考えて見ます。為替が1ドル=200円だとしましょう。このときの前提としてコカコーラの缶ジュース1本が米国で1ドル、日本では200円で買うことが出来ると仮定します。現在の所持金が200円だったら、日本でも米国でも、コカコーラの缶ジュース1本を買うことが出来ます。



為替が、1ドル=100円になったとしましょう。その足で米国に渡ると200円は2ドルに交換する事が出来ます。日本では1缶しか買えませんが米国ではコカコーラのジュースを2缶買うことが出来るようになります。



このように円の価値が高まることを円高と呼ぶのです。円高のときに海外に行くと購買力が高まるので都合が良いですよね。だったら、円高は日本人にとって良いことなのか?必ずしもそうとは限りません。それは、ありとあらゆるものを輸入に頼っているからです



外国から原材料を輸入して日本で付加価値をつけて海外に販売するビジネスにおいては、海外の人が日本の製品を安く買えた方が循環が良くなります。そのため、現在の経済状況では輸出産業が儲かって都合が良いのです。



最近は、海外に行く機会が激減したので、為替の動きを肌で感じる機会も減少しています。



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