APO

2007年7月20日 金曜日

早嶋です。



本日、クライアント先に移動している時に急に雨が降り出したので、急遽、コンビにで傘を購入。何気なく、利用しているビニール傘の柄のAPOの文字、誰しも見た文字だと思います。



このAPO、ビニール傘のブランドだと思っている方が殆どだと思いますが、実はビニール部材の素材示す記号です。APOはポリオレフィン系樹脂。同様に、傘の柄にはEVAの文字が入っているのも見かけます。こちらも素材を示し、エチレンビニールアセテートです。APOもEVAも燃やしたとき塩化水素などの有毒ガスを発生しない素材です。



ビニール傘を買っておきながら、ビニール傘が環境に与える問題をふと考えて見ました。通りを歩きながら、周りを見渡して見るとビニール傘を差している人は3~4割程度。割りと多くの方が利用しています。



ネットで調べて見ると、日本における傘の消費量は年間で約1億2000万本~1億3000万本(日本洋傘新興協議会推定)。また、20歳以上の男女が平均4.8本の傘を保有しているという統計データ(アサヒビールお客様文化研究所、05年調査)もありました。



ビニール傘を何気なく使うことは、環境に悪影響を与えていると感じました。以前は、自分の傘を長年愛用していましたが、コンビニか何処かで間違われたか、取られたことがあり、それ以後は、気にしないで使えるビニール傘を利用する機会が増えたと感じます。



考えて見ると、普段の服装には気を使うのに、傘までこだわるということは、殆ど考えたことがありません。この機会に、自分が大切に使える傘を捜そうと思いました。そんなタイミングで、アンブレラマスターを思い出しました。アンブレラマスターとは、国内の傘製造メーカー約50企業が加盟する日本洋傘新興協議会が創設した認定制度です。資格取得者は、百貨店や量販店、傘の専門店で販売する方々や流通を担当する方々です。



アンブレラマスター登場の背景には、次のような流れがあったのでしょう。

1)高級品を含めた傘の生産拠点が中国に移すメーカーが相次いだ

2)ビニール傘に代表される安価な輸入品に後押しされ傘の価格競争が始まる

3)老舗が多い協議会のメンバーは廃業を余儀なくされる



そのために、国内メーカーの巻き返しを図る目的で、ファッション性や機能性を重視した開発を行い活路を見出す企業が出てきた。が、傘売り場を見ても分かるように、数社の製品がまとめて置かれた状態が殆どなので、アンブレラマスターを活用して、商品の良さを消費者に伝えたかった。



何でもそうですが、専門家の意見には耳を傾けたくなるものです。近くの百貨店に行ってアンブレラマスターを探して見ようと思います。



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