Googleブック検索

2007年7月5日 木曜日

早嶋です。



Googleは、本日、書籍検索サービス「Googleブック検索」の日本語版を7月2日に公開したことを発表しています。



同サービスは、英語圏で提供している「Google Book Search」の日本語版です。Googleでは、06年5月に出版社からの登録受付を開始し06年内のサービス予定を考えていたようですが、今年の7月までずれ込んだ形になります。



サービスの概要ですが、検索した書籍のキーワードに関連した書籍が見つかると、書籍名や著者名、サムネイル画像が検索結果ページに表示されます。更に、出版社や著者からの許可がある書籍は内容の一部が閲覧可能になります。著作権が消滅した書籍に関しては全文の閲覧が可能。



検索順番も、書籍に関するプレビューや図書館からの情報、他の書籍の引用などを踏まえて、検索したキーワードとの最適化をGoogleが行い順位を決めるようです。さらに、書籍をその場で購入できるようにアマゾンや紀伊国屋書店などのリンクも表示されます。



Googleブック検索は、まさにGoogleの理念である、「世の中の情報を体系化し、アクセス可能で有益なものにする」を追求した形だと思います。Googleはこれまで、多くのデジタル化された情報を整理しています。さらに、デジタル化されていない情報は、Google Earthのように整理の対象としています。Googleブック検索により、書籍もWeb上で検索する事が当たり前になる日も実現すると思うと、夢のようなサービスですね。



Googleはやっぱり、凄いと思ったのは出版社が不利益を被らないことを最重視している点です。今回のブック検索は、出版社が100%コントロール件を持つべきとして、書籍毎にブック検索の対象・非対象を選択できたり、要望に応じて検索対象から外すことが柔軟に出来る仕組みをはじめから提供しています。



収益面も、ブック検索によるオンラインストアから売上のマージンをGoogleが徴収する事は無いそうです。また、Googleの検索結果への広告表示も可能で、広告料による収入を出版社が得ることも可能で、広告の表示や非表示の選択も出版社にゆだねています。因みに、Googleの収益源は、部分プレビューにのみ表示される広告のみです。



これまでは、書籍はアマゾンで検索していましたが、それでも中身が見れるのは少しだけ。また、図書館で調べ物をしようものなら、それこそ大変な作業でした。Googleブック検索が普及すると、その場所に足を運ぶことなしに、気軽に書籍の検索と閲覧ができ、欲しい本はその場で購入まで出来てします。



まさに、夢のようなサービスです。



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