ドコモ2.0

2007年5月18日 金曜日

早嶋です。



先日、渋谷近辺で仕事をしたときJR渋谷駅の改札を出て、「ドコモ2.0」というロゴを多く目にしました。他でも大々的に宣伝をしていますね。



さて、ドコモ。先日、インド携帯大手のハチソンエッサー(Hutchison Essar)との間で締結したiモードのライセンス契約を解消しています。両社は、07年末までにインド国内でiモードサービスを展開することで06年12月に契約を締結したばかりでした。今回の契約解消は、07年4月の英ボーダフォン(Vodafone)によるハチソンエッサー買収が認可されたことによりますが、いささかドコモの近年の国際化の動向が気になります。



ドコモはこれまでも、米国AT&Tワイヤレスやオランダの通信業者KPNモバイルともiモードサービスの提携を進めていましたが、上手く進んでいない経緯があります。何か海外戦略に対して、苦心している状況がうかがえます。



そして、今回のドコモ2.0。電気通信事業者協会発表の携帯3社契約数の純増推移を調べて見ると、番号ポータビリティ実施後のドコモの一人負けは否めません。



このタイミングで、ドコモ2.0というマーケティングを打った事はどうでしょう。広告の中に、「そろそろ反撃しても良いですか?」と言うコピー。今回のマーケティング戦略の中では完全に同業他社を打ち負かすメッセージがこめられています。



この手法は、競合他社の反発を食らうために、とてもリスキーな戦略の1つと考えられます。この結果、業界の収益性を双方で食い争い、悲惨な状況になる可能性が高いからです。つまり価格競争です。体力勝負で見たとき、ソフトバンクが負けるのは明確ですが、顧客である我々は、「値下げ」をイメージすると思います。消費者の中に値下げのイメージが定着したら、今買うのを控えようとなり、結果的に広告を打っているものの買う人はいない、という展開にならないともいえないですね。



さて、皆さんはこのマーケティング戦略、どのような展開になると思いますか?



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