百貨店の売上低迷と新宿通りの出店ラッシュ

2016年10月31日 月曜日

早嶋です。

三越伊勢丹ホールディングスは28日、2017年3月期の連結純利益が前年比で51%減の130億円との見通しを発表している。従来予測2%減から比較すると大きな下方修正だ。

原因は、訪日顧客の消費原則と衣料品の販売不振を示しているが疑義を持つ。売上そのものは3%減少の1.25兆で従来から1100億の減少だからだ。プレスリリースでは節約志向、ネット通販の拡大から雑貨や衣料品の落ち込みを示している。また、訪日客消費は高額品から化粧品などの消耗品に移り購買単価が下落とある。

百貨店のキングでもある三越伊勢丹HDの伊勢丹新宿本店。年間の売上が2600億から3000億でダントツのトップだった旗艦店の売上減少が露呈している。この背景に新宿通り沿いに続々とオープンしている高級ブランド店の路面店進出が関係しているのではないか。

新宿駅の東側の新宿通りの周辺はデパートが多いエリアでしたが、ここ数年、グッチ、コーチ、ルイビィトン、ティファニー、バーバリーなど世界的なファッションブランドがオープンしている。表参道や大手町のようにファッションストリートになっている。百貨店は以前はブランド品にテナンをを貸したて集客を行っていたが、その店舗が自ら路面店を持つと、自ずと顧客は外に出ていくことになる。

現在の出店ラッシュを考えると、訪日顧客が直接高級品を路面店で買っていると考えることができる。百貨店は売上をブランドの直営に取られているだけなのではないだろうか。



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