起業

2013年10月24日 木曜日

早嶋です。

起業を選択して、新しい世界に挑戦している人たちが増えています。非常に素晴らしいことだと思います。一方で、あまりにも単純に行動し、あまりにもビジネスのことを知らない、あまりにもノーアイデアである方を頻繁に観察します。

正確な統計は無いでしょう。が、よく言われる話に、新しい会社は1年以内に半数が倒産し、5年以内に8割が消え、10年以上残っている会社は5%と言われます。初めの半年と言うのは、何もお金が入ってこなくても半年くらいはキャッシュの蓄えがあり、でもその後、急にジリ貧になり、結局、会社をたたんでしまう。と考えると感覚的にはいい線だと思います。

夢を追いかけて行動を起こすことに関しては、非常に素晴らしいことだと思いますので、どんどん行って下さい。が、会社を潰すのは、起業するよりも困難なことを知っておいたほうが良いと思います。それを踏まえて、最低、起業するとき、或いは起業してしまったら、次のことは整理しておくと良いと思います。

まずは、自分が最低いくらあれば毎月の生活を行えるのか?自分自身のライフスタイルを良く知ることです。ビジネス云々ではなく、普段の生活を最低限切り詰めて生活できる限界を良く把握することです。当然、家族がいた場合は、家族全員の収入を勘案してどのくらい必要なのか?は把握すべきです。

次に、仮にお金が1円も入ってこなかったとして、一体何ヶ月耐えることができるのか?も把握すべきです。基本、ビジネスは赤字から始まります。何か業を興すためには先行投資が必要で売上が立ったとしても現金が入ってくるのは最後だからです。黒字倒産の意味を今の段階で理解できない方は、会計の本を2、3冊は読むべきです。

上記が整理出来たら、起業してどのようなからくりで利益を生むのかを整理しましょう。いわゆるビジネスプランですが、難しく考える必要はありません。あなたが始めるビジネスを必要とする人が誰で、何故、その人がそのような金額を払ってでも、あなたの商品を購入したいのか?がハッキリと話せるかです。ビジネスをゼロから始める場合は、まずは自分ひとりが食えれば良いので、でかい市場、でかい規模などの壮大な夢は置いておきましょう。初めてのお客さんに「いいね!」といってもらうためにあなたは具体的に何をするのか?今の時点で分からなければ結構危険水準です。

基本、頭の中で整理してバンバン考えて何度も書きなおしたビジネスプランですら3割いったら良い方です。だから、ノーアイデアで成功するのは千三以下と言っても過言では無いと思います。



コメントをどうぞ

CAPTCHA