壁は社長かな?

2012年3月28日 水曜日

業種業界によりますが、中小企業の売上で5億前後くらいまでは社長の人脈や能力で達成できる売上だと思います。この位の規模は、社員が20名程度から50名を越す規模まで様々。

取締役会はあるけれど、実質的には形だけで機能していないことが多いと思います。社長の声が強すぎて役員が発言出来ない場合もあります。

20名程度位であれば、社長の顔がはっきり分かり、社員も一度や二度は話をしたことがあるでしょう。50名くらいを超えると中途などの採用も増え、社長の顔ははっきり分かるけれど、コミュニケーションを取ったことが無い社員が出てくるでしょう。

この規模の会社が成長を目指すとき何が必要か?明確なビジョンや素晴らしい経営戦略。社長の手腕。もちろん必要ですが、5億前後からその上を目指す場合は、自分の周りに発言出来て考える人材をそろえておく必要があると思います。

いやいや、役員がいるよ!と思うかもしれませんが、この規模の役員は実際に数字に対しての責任ばかり追わされて、権限や予算などを握らされていない方も結構います。そう、そうなると社長の言いなりになって、考えない、発言しない、人材になってしまいます。

この規模の会社の社長はうまく外部のブレインを使います。効率的に必要な時に利用する。素晴らしい考えです。しかし、そのブレインと接触させる人間を社長のみにする場合が多く、結果、社員にナレッジが残りにくくなります。

成長を遂げている、或は結果的に成長している企業は、社員の人材教育にある程度予算を投じています。ただ単にお金を出すだけではなく、自社の成長戦略に沿った人材戦略があるのです。

ある程度の規模を目指すフェーズになったら、やはり自社にもヒト、モノ、カネと戦略を結びつけて考えるブレインが社長以外にも必要になるのです。そして、その考え方を社員に広く普及して、社員の声を聞くためのオープンな組織の仕組みも必要になるのです。



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