ハイパーローカル化

2012年1月18日 水曜日

Webが発達して、SNSが浸透するとあっちの世界もどんどんローカル化していきます。

世界最大の小売業、米国のウォルマートはFacebookと組み約3500店舗のファンページを作っています。ウォルマートのWebページやmy local walmart(マイローカルウォルマート)と言うアプリにzipcodeを入力することで、近くの店舗ページに誘導します。そのページは極めてローカルな情報が掲載されているため、顧客はより自分たちにフィットした情報を得たり、双方向のコミュニケーションが可能になります。

近年ハイパーローカルという言葉が浸透していますが、このケースはマス向けの情報をまさに超地元向けにアレンジしたコミュニケーション手法を提供しています。なんと言っても、世界一の小売業が戦陣をきって始めたのも注目に値します。

ハイパーローカル、ジャーナリズムの世界にも浸透しています。過去名声を得ていた多くの新聞社が新聞の発行を停止して、Web上での提供に切り替えています。新聞の未来を考えるシンポジウムなどが大きなマスメディアの将来を予見します。そんな中、ハイパーローカルジャーナリズムは静かに注目し始めました。限定された狭い地域でのコミュニティージャーナリズムです。ITの進化により簡単に情報を切り出し、発信でき、受信できる。ヒトは自分によりフィットした情報を求めます。その結果、自分の世界だけに限定した情報媒体ってのが便利になるのもうなずけます。

リクルートのホットペッパーも、半径2km程度の飲食店情報のプラットフォームを提供しています。これもローカルに徹したからこそ確立したビジネスモデルですね。



コメント / トラックバック4件

  1. ぐるぐる より:

    半径2km程度の飲食店情報のプラットフォームですか? スゴイですね。

  2. biznavi より:

    消費者は半径2km範囲で通常の消費の8割を行う。というデータがありました。そう考えると、ハイパーローカルの情報は皆が欲しいものでしょうね。

  3. ぐるぐる より:

    8:2の法則みたいですね。
    となると、都市は、地方から客を引き寄せて金を落とさせ繁栄する、というのは思い込みで、都市そのものの人口密度が高いから繁栄する、ということになりますね。

  4. biznavi より:

    一部の大都市は例外だと思います。しかし多くの都市の繁栄は、そこに住んでいる人たちの消費で成り立っていると唱える方もいます。どちらが本当なのでしょうね。

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