「今後、商品開発を進めていき、販路拡大につなげて行きたい!」の愚

2011年11月11日 金曜日

早嶋です。

ニュースを見ていると、地方の活性化や新しいビジネスで売上を拡大する話題が多くある。その中のコメントに多いのが、「今後、商品開発を進めていき、販路拡大につなげて行きたい!」です。おいおい。未だに商品オリエントで良いのか?といつも思います。

確かに、その技術、その商品、すばらしいです。誰が見ても、うーんとなりますが、誰が買うのか?商品開発にリソースを注ぐのは大切です。しかし、それはビジネスの一つの要素であることを確認すべきです。顧客がお金を払って初めてビジネスが成立します。誰が買うのかを意識しないで商品だけにフォーカスする。そろそろ辞めませんか?と思います。

世の中が高度成長期で、市場が伸び、モノが足りない状況の時は良かったでしょう。作り手の意向を最大限に取り入れ商品作りを行う。しかし、今はどうでしょう。経済は成熟しきり、欲しい商品もすぐに手に入る。今更何か革新的な商品があったとしても、そもそもそんな余裕も無い。そんな状況の中、顧客のことを考えないのはリスクが高すぎます。

誰が、何のためにその商品を欲するのだろう?少なくともビジネスとして捉えるためには、この位のことは意識しないといけないと思います。



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