結びつき

2011年10月4日 火曜日

早嶋です。

誰かに新しい視点や概念、考え方を説明する時、そのまま話したとて伝わりません。伝える方法にもテクニックがあると思います。大前提は、その概念やアイデアに話をする本人が精通していることです。今回は、ここは既にクリアになっているという条件で考えてみましょう。

先ず大切な事は、相手が分かったつもりになることです。なんか難しそうだな?何行っているのかな?となると聞き手の脳みそが、分からない!という状況を作り出します。従って、はじめは比喩や仮令を使って、相手にイメージを掴んで頂きます。

イメージを掴んで頂き、相手の脳みそが興味を持ち、レディーの状態になったら、次は、事例をお話します。業界の話であったり、他業種の事例であったり。そして、最後に当人の課題に当てはめて理論を説明したり、概念を説明したりします。

幕の内弁当を作るのか?唐揚げ弁当に特化するのか?トヨタ自動車は様々な車種を作っていますが、フェラーリはスポーツカーに特化しています。何でもかんでも作る定食屋さんがあれば、限定したメニューしか出さない飲食があります。どちらが正しいという選択ではなく、どちらかを行うという意思決定。これは競争戦略を決める時に最も重要な意思決定である戦略的ポジショニングを決める時の仮令です。

ファミリーレストランのように、沢山の人にじゃかじゃか提供する仕組みを作るのか?高級料亭のように少数の顧客に限定するのか?注文住宅のように、毎回オリジナルの家を設計するのか?同じ仕様と設計と間取りで100戸、500戸と住宅を提供するのか?これも競争戦略の軸を決める時の仮令です。

何かと結びつける考え、仮令をつける考え、比喩を使った考え。これらはアナロジーと総称できるでしょうが、非常に約にたちます。まず、第一に自分が理解し易くなります。そして、相手に伝え易くなります。そして、全く発想もしていなかったアイデアや概念が沸いてきます。ポイントは、難しく考えないで単純かして考える事でしょうか。



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