コントロール可か不可か

2011年9月9日 金曜日

早嶋です。

戦略の本質は違いを創ること。そして、そのゴールは長期的な利益の獲得。これを達成するために、将来のビジョンと現状を比較して、生じたギャップをどのように埋めるのか?を考えます。もちろん、このギャップを埋めていくためには、一貫したコンセプトや、それを補うための構成要素など、様々な粒が必要です。そして、それらが互いに絡み合い、WTPをあげるか、Cを下げるかにリンクしていきます。

この作業を通じて、戦略にストーリー性を持たせる時に、早嶋が注意することがあります。それは、そのギャップが、現在の経営資源をベースとして、コントロールできるか、それともできないかです。コントロールできる要素は、どのような時間軸で、どのような資源の配分をおこないながら達成していくか、そのシナリオを描いていきます。しかし、コントロールできない要素は一癖も、二癖もあります。そこで、明確に分けておくことから始めます。コントロールでいない要素に対しては、将来的に、自分たちで吸収できる要素なのか?自分たちでも将来的にどうもならない要素なのか?整理します。自分たちではどうしようも無い要素は、今度は外部の資源でなんとかなるものなのか?ならないものなのか?と整理します。

経営資源は常に有限であり、その資源の配分を自分たちが決めた事意外に配分しないことで、明確な違いを作りだすことができます。従って、コントロールできる、できないを整理して、何をする、何をしないを明らかにすることは大切です。

悩む経営者が多いのは、自分の考えをうまく整理できていない場合がほとんどです。従って、一つ一つを分解して、整理することで、何ができて、何ができないのか?何をして、何をしないのか?簡単であるけれども、戦略の本質としてとても重要な意思決定をできるまで噛み砕きます。この作業を定期的に行いながら、長期的な利益の獲得につなげていきます。



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