スパイスのサイズ変化

2010年11月23日 火曜日

洋風スパイス市場にもサイズの変化が。現在、全体のシェアはエスビー食品が約6割、ハウス食品が3割程度という構図。ここにハウスが攻勢をかけている。

その躍進の原動力は洋風スパイスの使い切りシリーズ、GABANミニパックシリーズ。GABANが展開している28品目の洋風スパイスで人気の低い洋風スパイスを中心にミニパックシリーズを展開しています。これまで多くの人にとって使用頻度が少なく、大きな量を買っても余らせていた商品に着目して、サイズを小さくして使い切りできるようにしたのです。

ターゲットは20代~30代で初めてスパイスを使って料理を始めるビギナー。当初は、多くのバイヤーが反発したそうです。量を少なくする⇒販売額が減る、という理由からです。しかし、量を少なくすることで、複数のクロスセリングが期待できるとして、販売に踏み切りました。

結果は好調。洋風スパイスの売上が上昇、人気商品の売り上げは前年比の倍で、全体でも16%の伸びを達成しています。このハウスの成功を受けて、各社に少量化の動きが広がっています。


早嶋聡史






コメント / トラックバック4件

  1. ぐるぐる より:

    スーパー内では、かつて、世帯の小規模化に合わせ、お惣菜が小パック化しました。キャベツや白菜など野菜も、丸のままでなく、カットが増えているし。チンするお米、そしてスパイス……。小パック化は世の流れですね。

  2. 早嶋 より:

    コメント、ありがとうございます。

    同様の動きは、全く違った経済的な理由ようリBOPでも進んでいます。1日分のオムツ、1回分のシャンプー、1食分の調味料。BOPではその日に使用するものしか変えないための省パッケージ化。
    日本は経済合理性から、もったいないという理由から省パッケージ化。本当かな?

  3. ぐるぐる より:

    おお、なるほど、BOPで、そうなのですか。
    一つ勉強になりました。

  4. 早嶋 より:

    コメントありがとうございます。

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