タクシーのランニングコスト

2010年9月2日 木曜日

新横浜からタクシーに乗った。プリウスだったので何となく得した気分になった。

前にもコメントしたが、タクシーポートではタクシーを選ぶ事は出来ない。たまたま順番が回ったタクシーに乗らなければならない。拒否権はあるのだろうが、極めて言いにくい仕組みになっている。

さて、プリウスに乗って嬉しかったので、その事を運転士さんに話した。個人タクシーだったので、運転士さんも気分を良くしてくれた。その勢いで何故ハイブリットを選択したのかを伺った。

1)トヨタ自動車が六気筒エンジンのLPガスの製造を中止した
2)LPガスの4気筒はあるがパワーが不足すると感じていた
3)そこでプリウス3代目が発売されていたので決定した

と言う事だ。

ついでに、プリウスの燃費について質問した。運転席の横にあるディスプレイを操作してリッターあたりの平均キロ数を表示してくれた。13km/リットル。タクシーは常に走っているわけではなく、停車時間が多いのでいよそ13km/リットル前後に収束するそうだ。それでもLPガスの時の半分の燃料コストで維持できているという。

そっこで1か月の燃料費について質問した。3万円程度だそうだ。LPガスだと6万円前後、ガソリン車だと7~8万円ということから、プリウスはランニングコストが安いことがわかる。

通常のタクシーは40万km、およそ5年で車を交換する。運転士さんの情報をベースに燃料費としてのランニングコストを考えた。

ガソリン車  7.5万円/月×12か月×5年=450万円
LPガス車 6万円/月×12か月×5年=360万円
プリウス 3万円/月×12か月×5年=180万円
 ⇒ガソリン車との差額 450万円-180万円=270万円
 ⇒LPガス車との差額  360万円-180万円=180万円

燃料のランニングコストの差だけを考えると、車1台分程度をペイする。まぁ、ハイブリットの車は燃料だけを考えてもいけない。

修理が高い、バッテリーが弱っていく、などがある。また、駐車している待機時間にどんどんバッテリーが無くなっていく!という弱点がある。さらに、後部座席のヘッドクリアランスは狭く乗り降りがしにくい。

結果、多くのタクシー会社は導入をマイナスと考えたのだろう。ただ、流し専門の会社、企業イメージを狙った企業及び個人はプリウスによる恩恵を狙っているのも事実。

ちなみに今日の運転士さんは、プリウスにして良かった!と言っていた。

早嶋聡史




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