iPodの魅力

2006年8月5日 土曜日

早嶋です。



日経リサーチから、インターネットモニターを対象にしたブランド力の調査結果が発表されていました。調査方法は、消費者がブランド商品を利用するときに思う経験や体験の魅力度といった定性的な要因を指数化し、デジタル製品160品目のブランドに特化して比較したものです。



製品部門のブランド求心力のトップは、アップルコンピュータのiPod。iPodは、デザインが特に重視された結果になっており、感性面における評価がそれだけ重視されていることを象徴しています。



このような流れは、ダニエル・ピンク著のハイコンセプトでも紹介されていますが、これからの時代は左脳主導の考え方から、右脳主導の考え方にシフトすることがビジネス・チャンスを勝ち取るポイントと言えるでしょう。ちなみに、iPodの競合商品であるWALKMANは15位という結果。時代の変化に柔軟に対応できなかったのか、この点ではアップルに完敗していますね。



今朝のニュースで米国で販売される07年モデルの自動車の7割以上がiPod対応になるとの発表がありました。GM、フォード、マツダなどは、車載ステレオとiPodを接続可能にすると発表しています。米国では、ダイムラークライスラーやホンダなどの約15のブランドでiPod対応車が販売されていて、06年の実績でメーカーの3-4割の新車がiPod対応となっていました。一番支持されているiPodが自動車の車載ステレオでもプラットフォームとなったことは自然な流れですね。今後も、デジタル音楽市場でのアップルの存在は一段と高まるでしょう。



製品部門のブランド求心力の2位はシャープのオーブン電子レンジ、ヘルシオ。贅沢な気分が味わえる、他社との違いを実感できる、といったコメントがあります。こちらは、高付加価値商品に消費がシフトしたことの象徴的商品といえますね。最近の家電は、高機能家電という分類がヒットしており、松下電器産業の、なめらかドラムや、お掃除ロボットエアコンが上位に登場していることでもその傾向が読み取れます。高機能家電で評価されているポイントは、その利便性というよりも、利用するときの心地よさと言う点です。感情的な要素は、もはや外せないですね。



ブランド求心力ランキング (日経リサーチ調べ)

製品部門

1位 iPod

2位 SHARP ヘルシオ

3位 SHARP AQUOS

4位 SONY ハンディカム

5位 ニンテンドーDS/DS Lite

6位 Canon PIXUS

7位 National ななめドラム

8位 SONY VAIO

9位 Apple iMac

10位 SHARP AQUOS DVD



—ただ今、ブログマーケティング実験中。—



実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』『ブログマーケティング結果報告』をご覧ください。



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